探蝶逍遥記

ヒメシロチョウの産卵など(7月上旬)

 アサマの産卵シーンを狙ったこの日は、早朝コヒョウモンモドキのポイントを訪問(後日記事にアップ予定)、その後ヒメシロポイントへ移動し、更にアサマポイントへと分刻みのスケジュールで撮影しておりました。もっともアサマの産卵シーン撮影を主目的にしていたので、ヒメシロポイントには正午までしか滞在できません。しかも、ヒメシロの産卵時間帯は正午前後にあるため、午前中に産卵してくれる個体に期待するしかありません。現地には午前10時過ぎに到着。飛んでいるシロチョウはモンキのみでヒメシロの姿がありません。周辺の草地を飛び交っているヒョウモン類を撮影しながら待機していると、ようやく10時30分頃からヒメシロが飛ぶようになりました。ただ第2化発生初期のためか個体数は非常に少なく、厳しい状況。それでもツルフジバカマを求めて飛ぶ♀をようやく発見し、何とか産卵シーン撮影に成功しました。

+++画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=500、F11-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時45分

 この絵は正直B級ショット(^^; もう少しスッキリした場面で撮りたかったのですが、この時期はススキも含め他の草本類の草丈も高く、草叢内に潜り込むように産卵するので、結構アングルが規制されて難しいものですね。その後この母蝶は連続産卵することなく、飛び去っていきました。この母蝶を追跡後、産卵場所に戻ってみましたが、産卵位置を確認できず、卵の拡大撮影には失敗。産卵シーンを優先してしまうと卵画像が撮れない敗戦パターンです。ヒメシロの飛翔はご存知の通り、フワフワと緩やかで、♂の探♀飛翔と♀の産卵行動中の飛翔パターンが酷似しているため、遠目から♀を見分けるのが難しいものだとつくづく思いました。結局相手に接近して前翅端の黒班の状態を観察して♀個体を追跡するしかなく、探索効率が下がります。結局1時間30分滞在中、産卵シーンを観察できたのは僅かに一回でした。ここでもダラダラと発生が続きそうですし、第3化品で再度産卵シーンを狙うことにしました。個体数が少なかったものの、♂が♀(下)に言い寄る求愛シーンはここでも観察できました。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、撮影時刻:11時03分

 ♂の「大願成就」はならず、「感情移入」のみで終わったのはいつものパターンですね。さて、♀はノンビリと吸蜜に専念することが多かったので、これまできちんと撮影していなかった吸蜜シーンも撮影。
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D71K-85VR、ISO=200、F5.6-1/1600、-1.0EV、撮影時刻:11時26分

 ヒメシロ以外のシロチョウとしては、スジボソヤマキの♂♀を撮影。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、撮影時刻:10時52分
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D71K-85VR、ISO=200、F7.1-1/1600、-0.3EV、撮影時刻:11時35分

 ヤマキ類裏面には翅脈間に繊細な襞模様があります。上質な和紙を連想させる皺模様は、いつ見ても不思議な美しさだと思います。
 さて、ヒョウモン類では圧倒的にウラギンが多く、その次にメスグロ♂♀、ミドリ♂、数が少ないもののオオウラギンスジ♂を確認。
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D71K-85VR、ISO=500、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時22分

 この手の個体を見ると、贔屓目でどうしても「ウラギンスジ」だと思いたくなりますが、残念ながらオオウラギンスジでした。その他、クモガタ♀もおりました。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時32分

 夏眠前のクモガタ♀もあまり撮影した記憶がありません。後翅への「花被り」がちと残念!ヒョウモン類が群れ飛ぶ草地にはヒメシジミも、それこそ蠅が飛ぶように多数群れておりました。で、すぐに交尾ペアを発見。
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D71K-85VR、ISO=500、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時55分

 ヒメシジミの交尾シーンって、ヤマトシジミのそれよりも観察頻度が多いような気がします。次回は時計を更に巻き戻して朝方実施したホシミスジの観察結果についてご紹介したいと思います。
by fanseab | 2014-07-10 21:07 | | Comments(4)
Commented by nomusan at 2014-07-11 20:29 x
”感情移入編”しかと拝見(爆)。
まぁ、野外で交尾個体を見かけることはたまにあっても、”大願成就”の現場に遭遇するって事はあまりないですよね。
まさにビギナーズラックの私でしたよん。
Commented by fanseab at 2014-07-11 21:54 x
nomusan、お呼び立てしたようですみません。
小生もヒメシロ求愛シーンは相当な場数を見てますが、全て「感情移入」で終わっています。恐らく朝方一番とか観察者の眼が届きにくい時間帯に交尾が正立する可能性が高いのでしょうかね?
Commented by nomusan at 2014-07-15 20:07 x
亀レスになって申し訳ありません。
画像の撮影時間を確認しますと、私の”大願成就編”、ストーカーを始めたのが11:19、大願成就の確認が11:23となっておりました。
私の少ない観察経験からは何ともコメントしようもなく・・・(汗)。
Commented by fanseab at 2014-07-15 22:14 x
nomusan、わざわざご丁寧なレス、有難うございます。そうですか、「白昼堂々」執り行われる(爆)パターンもあるのですね。そうなると、個体数が多ければ、産卵狙いで訪れても交尾観察も可能であると理解しました。次回、頑張らなくっちゃ!
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