探蝶逍遥記

拙宅で発生したテングチョウ(6月中~下旬)

 今年はテングチョウが大発生したシーズンとされており、各地から関連ニュースが伝えられています。先日クロミドリ探索で訪問した山梨の林道でもテングが確かに沢山飛び交っておりました。実の所、管理人は「テングも多いが、ヒオドシの個体数が異常に多いなぁ~」と感じたのですけれどね。
 さて、拙宅に生えているエノキは2株ありまして、先月中旬、そのうちの一株の剪定中、緑色の芋虫がポロッと地面に落ちました。チェックしたら、何とテングチョウの終齢幼虫! テングチョウは川崎市の拙宅近くでは大珍品で、ここ30年程の定点観察で成虫を目撃したのはわずか3回ほど。幼虫はもちろん記録されておりません。拙宅から車で15分程の多摩丘陵に行けば普通種ですが、多摩川に近い平野部の住宅街では相当な珍品なので、幼虫発見にビックリしたのでした。この子は直ぐに前蛹になり、前蛹画像を撮ろうと思っていたら、アッと言う間に蛹化しておりました。蛹化直後の画像です。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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GX7-Z60(トリミング)、ISO=640、F5.6-1/125、-0.7EV、撮影月日:6月15日

 蛹化直後はエノキ裏面にほぼ垂直にぶら下がる格好ですが、その後、尾端から90度近く折れ曲がる独特なスタイルに変化しました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:6月21日

 エノキ葉裏の葉脈の似せ方とか、本当に見事な擬態です。この子は残念ながら6月30日頃食害に遭ったらしく、羽化(蛹殻)は確認できませんでした。いずれにせよ、拙宅でテングが産卵し、蛹化まで至ったのは大変珍しく記録として残した次第。今年は春先に生き残っていたテングの個体数が多く、第1化品がエノキを食い尽くす勢いで食害が進んだため、萌芽促進も著しく、第2化個体の発生も多いのではないでしょうか?先日の山梨での観察では、ヒオドシやテングとホストが競合するオオムラサキの終齢幼虫・蛹の個体数が一昨年・昨年に比較して少ないように思いました。大好きなオオムラサキが不作でなければ良いのですが。。。。
by fanseab | 2014-07-04 20:47 | | Comments(2)
Commented by himeoo27 at 2014-07-05 19:18
埼玉県と広島県の状況しかわかりませんが
確かに今年はヒオドシチョウとテングチョウ
多いように感じます。
Commented by fanseab at 2014-07-05 21:25 x
himeooさん、山梨の事例では、ヒオドシは昨年の概ね10倍の個体数はいると推測しました。もっとも越冬条件がこの冬、例年より厳しければ越冬後の個体数は例年とそれほど変わらないかもしれません。来年早春どうなるか?楽しみですね。
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