ウラゴマダラシジミの産卵(6月中旬)
クロミドリ探索の途中、林縁のクズ葉上にルリシジミの♀らしき姿が。近寄ってみるとちょっと雰囲気が異なります。あれっ、ウラゴじゃん!
+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
D71K-34、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時52分
新鮮な♀でした。後翅は結構暗い型でしょうか。ウラゴは最近飛翔シーンばかり撮影していて、真面目に開翅シーンを撮影するのは5-6年振りでしょうかね。ただ開翅持続時間は短くショータイムは直ぐに終わってしまいました。クロミドリポイントへはかれこれ5年連続で通っておりますが、ここでウラゴを観察したのは初めて。もちろん周囲にイボタノキがあるのは知っていましたが、「生息していない」先入観があったので、出会った時はルリの♀と思った次第。その後、アカやウラナミアカの産卵期待で別の林縁で張り込んでいると、またぞろ、♀に遭遇。彼女は直ぐにクヌギ大木の裏に回り込んで産卵行動のスタートです!
D71K-34、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時12分
イボタの花が咲いておりますが、花には見向きもせず、枝に一直線に向かって行きます。続いて好みの分岐を見つけたのか、ここで産卵しました。
D71K-34、ISO=400、F11-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時13分28秒(右上囲みの撮影時刻は14時13分04秒)
右下囲みは腹端付近の拡大像で、卵を樹皮に接着する液体で枝表面が濡れていることがわかります。引き続き場所替えして4卵を産み付けました。
D71K-34、ISO=200、F9-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時15分
ここで産卵環境をアップしておきましょう。
TG2@4.5mm、ISO=400、F8-1/20、-0.3EV、撮影時刻:14時24分
イボタの株高は1.5mほどの貧弱なもので、フジの蔦が絡まっております。産卵していた時間帯は時折強風が吹いておりましたが、この場所はクヌギの巨木の木陰でもあり、そよ風程度に収まっておりました。卵塊の産卵状況を魚露目で撮影。
TG2@18mm-gy8、ISO=800、F6.3-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時36分
産卵直後は本当に鮮血を連想させる、どきつい赤色ですね。4卵の左横には昨年産卵された孵化殻(もうひとつは未孵化殻?)が見えております。母蝶が大変好む産卵環境なのでしょうね。次にコンデジで卵の拡大撮影。
TG2@18mm(トリミング)、ISO=800、F14-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時30分
コンデジでこれだけ写れば御の字ですね。TG2の実力を改めて認識いたしました。次いでミラーレスで更に拡大撮影。
GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=800、F14-1/200、内蔵ストロボ(トリガー信号のみ)+スレーブ1灯+LEDライト、撮影時刻:15時36分
卵直径は1.1mm。僅かに深度合成処理が破綻しておりますが、何とか合格レベルの画質でしょう。越冬後、色が枯れた状態だとお菓子のタルトを連想させるウラゴの卵ですが、産みたての精孔部付近の形状は、ヘタを取ったイチゴを想起させるものです。産卵直後で汚れが付いていない卵は種類に寄らず、本当に綺麗なものですね。
さて、ウラゴの産卵を観察途中、とても素晴らしい眺めがありました。丁度光線状態が良かったのか、予期せぬ縁毛ブルー幻光を拝むことができました。
D71K-34、ISO=640、F9-1/400、-0.7EV、撮影時刻:14時16分
こんな出会いがあるから撮影は止められませんね。次回は他のゼフ産卵シーン探索について書いてみたいと思います。
+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
D71K-34、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時52分
新鮮な♀でした。後翅は結構暗い型でしょうか。ウラゴは最近飛翔シーンばかり撮影していて、真面目に開翅シーンを撮影するのは5-6年振りでしょうかね。ただ開翅持続時間は短くショータイムは直ぐに終わってしまいました。クロミドリポイントへはかれこれ5年連続で通っておりますが、ここでウラゴを観察したのは初めて。もちろん周囲にイボタノキがあるのは知っていましたが、「生息していない」先入観があったので、出会った時はルリの♀と思った次第。その後、アカやウラナミアカの産卵期待で別の林縁で張り込んでいると、またぞろ、♀に遭遇。彼女は直ぐにクヌギ大木の裏に回り込んで産卵行動のスタートです!
D71K-34、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時12分
イボタの花が咲いておりますが、花には見向きもせず、枝に一直線に向かって行きます。続いて好みの分岐を見つけたのか、ここで産卵しました。
D71K-34、ISO=400、F11-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時13分28秒(右上囲みの撮影時刻は14時13分04秒)
右下囲みは腹端付近の拡大像で、卵を樹皮に接着する液体で枝表面が濡れていることがわかります。引き続き場所替えして4卵を産み付けました。
D71K-34、ISO=200、F9-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時15分
ここで産卵環境をアップしておきましょう。
TG2@4.5mm、ISO=400、F8-1/20、-0.3EV、撮影時刻:14時24分
イボタの株高は1.5mほどの貧弱なもので、フジの蔦が絡まっております。産卵していた時間帯は時折強風が吹いておりましたが、この場所はクヌギの巨木の木陰でもあり、そよ風程度に収まっておりました。卵塊の産卵状況を魚露目で撮影。
TG2@18mm-gy8、ISO=800、F6.3-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時36分
産卵直後は本当に鮮血を連想させる、どきつい赤色ですね。4卵の左横には昨年産卵された孵化殻(もうひとつは未孵化殻?)が見えております。母蝶が大変好む産卵環境なのでしょうね。次にコンデジで卵の拡大撮影。
TG2@18mm(トリミング)、ISO=800、F14-1/100、内蔵ストロボ、撮影時刻:14時30分
コンデジでこれだけ写れば御の字ですね。TG2の実力を改めて認識いたしました。次いでミラーレスで更に拡大撮影。
GX7-P1442@42mm-P14R(トリミング+3コマ深度合成)、ISO=800、F14-1/200、内蔵ストロボ(トリガー信号のみ)+スレーブ1灯+LEDライト、撮影時刻:15時36分
卵直径は1.1mm。僅かに深度合成処理が破綻しておりますが、何とか合格レベルの画質でしょう。越冬後、色が枯れた状態だとお菓子のタルトを連想させるウラゴの卵ですが、産みたての精孔部付近の形状は、ヘタを取ったイチゴを想起させるものです。産卵直後で汚れが付いていない卵は種類に寄らず、本当に綺麗なものですね。
さて、ウラゴの産卵を観察途中、とても素晴らしい眺めがありました。丁度光線状態が良かったのか、予期せぬ縁毛ブルー幻光を拝むことができました。
D71K-34、ISO=640、F9-1/400、-0.7EV、撮影時刻:14時16分
こんな出会いがあるから撮影は止められませんね。次回は他のゼフ産卵シーン探索について書いてみたいと思います。
by fanseab
| 2014-06-18 22:13
| 蝶
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Comments(6)
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tef_teff at 2014-06-18 23:21
ミラーレスの卵、最高に綺麗ですね。私もここまで撮りたいです。ただ、私は、コンデジしかないので、ちょっと難しいですね。
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fanseab
at 2014-06-19 21:45
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tef_teffさん、コメント有難うございます。
アゲハやセセリ等、ほぼ平滑な卵はコンデジで十分ですが、やはり表面構造が緻密なものは、デジ一もしくはミラーレスで拡大率を上げて撮影したくなります。手間はかかるのですが、それに見合う絵が得られるので、余計な荷物になることを承知で拡大システムを持ち運んでおります。
アゲハやセセリ等、ほぼ平滑な卵はコンデジで十分ですが、やはり表面構造が緻密なものは、デジ一もしくはミラーレスで拡大率を上げて撮影したくなります。手間はかかるのですが、それに見合う絵が得られるので、余計な荷物になることを承知で拡大システムを持ち運んでおります。
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Sippo5655 at 2014-06-20 21:59
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fanseab
at 2014-06-21 22:04
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Sippo5665さん、飛翔中はルリよりは遥かに暗いので、間違えることはないですが、遠目に開翅シーンを見るとルリの♀と見間違えることがありますね。
標高が高い場所なら7月でもまだウラゴには出会えますよ。
標高が高い場所なら7月でもまだウラゴには出会えますよ。
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22wn3288 at 2014-06-22 10:18
ウラゴマダラシジミの縁毛 ブルーの輝き ー 素敵ですね。
卵のアップも綺麗ですね。
卵のアップも綺麗ですね。
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fanseab
at 2014-06-23 22:34
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22wn3288さん、シジミの縁毛幻光は狙って撮る場合もありますが、この時は予期せぬ出会いに興奮しました。ウラゴは裏面がシンプルな模様なので、ブルー幻光がとても引き立つように思います。