探蝶逍遥記

新潟のギフチョウ(4月中旬)

 ギフはやはり雪国で撮るべきだ・・・と勝手に思い込んでいる管理人です。昨年は越中で撮影しましたが、やはり神奈川からだと遠距離過ぎるので、今回は2年振りに越後へ遠征。撮影・採集両刀使いの蝶友M氏、昔の職場仲間で数10年振りに蝶屋を再開したMH氏ご夫妻との合同撮影会となりました。最初にM氏にカタクリ吸蜜が期待できるポイントに案内して頂きます。越後湯沢では快晴だったのに、現地に着く直前から雲が拡がり、冷たい風が吹く始末。ちょっと皆が心配顔になった頃、1頭のギフが飛び出し、一同一安心。10時前から本格的に活動がスタートしました。日光浴する♂をチェックすると、いずれの個体もかなりのスレ品。単なる開翅では見栄えが悪いので粘ってナガハシスミレ吸蜜シーンをゲット。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時50分

 相変わらずスミレ吸蜜シーン撮影は難しいですね。気温の上昇と共にギフの個体数も増加し、♀も出現。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時11分

 この個体は一点の傷もない羽化直品。日光浴中に♂にアタックされて交尾成立・・・を期待しましたが、ヨレヨレと飛び立ち姿を消しました。このポイントでは林道頭上の桜に結構な頻度で吸蜜に来てくれました。
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D71K-34(トリミング)、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時58分

 何とかやや新鮮な♂の絵が撮れました。それにしても桜吸蜜シーン撮影も難しいです。淡いピンク色の花弁にAFのピントが持って行かれ、ギフがピンボケになり易いのですね。次に登場した♀は後翅の赤上がりが素晴らしい別嬪さんでした。
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D71K-34(トリミング)、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時06分

 画面左に当地の食草である、コシノカンアオイの葉が写っております。さて、肝心のカタクリ群落ですが、昨年より大幅に規模が縮小してしまったようで、思い切ってこのポイントで粘るのを諦め、別ポイントへ移動しました。移動先で車を置いて直ぐに新鮮な♀が産卵行動をしております。暫く追跡すると日陰のカタクリで吸蜜を開始。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時23分

 実は♀のカタクリ吸蜜シーンはこれが初撮影。今回の遠征で最も嬉しい画像となりました。引き続き♂のカタクリ吸蜜シーンにチャレンジ。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時38分

 ここは敢えて逆光狙い。手前側にカタクリのピンク色前ボケを入れる作画にトライしましたが、左後翅に小枝が被ったのにはガッカリでした(^^; 
 一通りカタクリ吸蜜シーンが撮れたので、ランチを挟んで後はひたすら飛翔狙い。置きピン感覚とカメラを向けるアングルが上手く行かず、いつも通り没画像連発。かろうじて残ったOK画像から数枚をご紹介しましょう。最初は最も浮遊感の出た絵。
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D71K-20(トリミング)、ISO=500、F8-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時55分 ※以下の画像も撮影時刻以外の撮影条件は同一

 次はフキノトウの上を飛ぶ個体。
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撮影時刻:12時56分

 ほぼ枯葉一色の殺風景な背景ですが、フキノトウが入ると季節感が演出できます。やはり広角飛翔のポイントは環境を描写する適切な背景が入ることかなと思います。次は♂2頭が絡んだバトルシーン。
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撮影時刻:12時58分39.6秒

 これまで管理人が撮影できた絡みの中では最もシャープな画像で気に入っております。奇跡的に2頭共ジャスピンで収まりました。この絵の0.2秒後に撮影されたのが次のコマ。
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撮影時刻:12時58分39.8秒

 追尾する方も逃げる個体も早業ですね!こちらも奇跡的に2頭共にジャスピンでした(^^) この日も「カタクリ群落の上を舞い飛ぶギフチョウ」のアウトプットイメージを頭に入れながら何とか格闘しましたが、上手くいきません。それらしく撮れたのがこの一枚。
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撮影時刻:13時11分

 カタクリの真上を飛んでいる時は置きピン位置から外れてしまい、置きピンがビシッと決まると何故かカタクリ群落から外れてしまうのですね。以前飛翔画像について「ジャスピン画像画面端の法則」なる泣き言を述べたことがありますが、ギフに関しては、「ジャスピン画像カタクリ群落外れの法則」が適用されるんでしょうかねぇ? とにかく想定位置より手前を飛んでいるため、ブッシュの先端に止まっているような感じで気分が悪いのです。せっかくカメラを低めに構えて青空を入れ、浮遊感を演出したつもりでしたが・・・。「カタクリ群落の真上を飛ぶギフチョウ飛翔画像」は今後も永遠に続く課題になるかもしれません。
 まぁ、何はともあれ、カタクリ吸蜜シーンを始め、多くのギフ個体に恵まれ楽しい一日を過ごすことができました。同行して頂いたMさん、MHさん本当にお疲れ様でした。
by fanseab | 2014-04-14 21:03 | | Comments(8)
Commented by himeoo27 at 2014-04-14 21:11
ギフチョウの飛翔撮影あまりチャレンジした
ことがありませんが、結構ハードル高そうで
すね!
私は、もう少し腕を上げて挑戦してみたいです。
Commented by fanseab at 2014-04-15 21:04 x
himeooさん、飛翔画像もそうですが、写欲というのは恐ろしいもので、一旦目的の像が撮れても、更に良質の画像を求めてしまいます。5年ほど前だったら画面にギフが入っただけで喜んでおりましたが、今は背景の質を問題にしています。自らハードルを上げて苦労しているのが、現状です。
Commented by ダンダラ at 2014-04-15 22:07 x
ギフの雌がカタクリに吸蜜に来るのは絵になりますね。
初撮影、おめでとうございます。
それにカタクリ群落の上を飛ぶギフチョウも素晴らしいです。
Commented by 22wn3288 at 2014-04-16 08:35
カタクリとギフチョウは素敵ですね。
2頭の見える飛翔素晴らしい瞬間ですね。
Commented by Sippo5655 at 2014-04-16 21:16
神奈川だけでなく、ここでもギフチョウ
頑張って生きてる・・・!!
見せて頂き、ありがとうございます!
カタクリと本当にお似合いだぁ。。。
Commented by fanseab at 2014-04-16 21:39 x
ダンダラさん、小生は貴殿に比較してギフ撮影の経験値が乏しいので、カタクリ吸蜜画像はこれまで全て♂でした。胴体に比較して羽の面積が広く、かつ赤色紋が派手目な♀はカタクリとの組み合わせをより華やかにしてくれますね。
カタクリ群落上の飛翔撮影はカタクリを踏みつけることに躊躇したりするので、中々理想的な絵が得られません。また来年・・・の課題になるかも?
Commented by fanseab at 2014-04-16 21:41 x
22wn3288さん、何度見てもカタクリとギフの組み合わせはカメラマンをワクワクさせますね。神様が与えてくれた配色の妙とも言えましょう。
2頭の絡みはしょっちゅう目撃できますが、意外と撮影は難しいと思います。何とか至近距離で捉えることができました。
Commented by fanseab at 2014-04-16 21:45 x
Sippo5655さん、神奈川のような保護地域と異なり、新潟や富山あたりの産地に赴くと、モンシロチョウ並みに飛んでいるので、「頑張って生きてる。。。」実感がなくなったりします。でも物凄い豪雪の下で、じっと春を待つギフチョウは頑張り屋なのかもしれません。雪解け水の影響でしょうか?地面がシットリと濡れたカタクリ群生地を飛ぶギフはいつ見てもいいもんです。
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