探蝶逍遥記

キナバル公園本部付近の野鳥(2008年4月)

 先日、コタキナバル市内の野鳥をご紹介したので、ついでに6年前のボルネオ遠征で撮影、ブログでは未公開の野鳥画像をまとめてご紹介したいと思います。撮影地のキナバル国立公園・公園本部付近(標高約1600m)は世界中から多くのバーダー(野鳥愛好家)が訪れる聖地のような場所ですが、鳥に詳しくない管理人にとっては将に「猫に小判」状態。珍品か否かの区別がつかないまま撮影しておりました。本来、野鳥を撮影する暇などないのですけど、訪問した4月下旬~5月上旬は大変な悪天候。午前中晴間が見えているのは8時から11時までの3時間程度で、昼頃から深夜、場合によっては翌朝まで土砂降り状態になってしまいます。とても蝶撮影はできず、仕方なく、公園内レストランのベランダ等から野鳥を撮って、暇つぶし?をしておりました。以下ご紹介する野鳥は当然、同定ミスがあるものと思われます。間違いあればご指摘下さい。

 最初にご紹介する子はノドジロオウギビタキ(Rhipidura albicollis、英名:White-throated Fantail)。宿泊したロッジの裏庭が芝生になっており、林縁に多くの野鳥が訪れて餌を啄む様子が観察できました。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F6.3-1/80、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、7時45分

 「扇ヒタキ」の和名の通り、尾を扇のように開いてディスプレイ行動を取るようです。顔付きや仕草は日本のオナガや佐賀県で観察できるカササギにとても近いですね。次はとても地味な小鳥。眉から頭部にかけての特徴からハイノドモリチメドリ(Stachyris nigriceps、英名:Grey-throated Babbler)と同定しましたが、自信はありません。
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F6.3-1/20、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、7時49分

 400mmかつ、シャッター速度1/20sec.ではブレブレになる見本ですね(^^; チメドリの仲間は東南アジアに沢山分布しているようです。次いで、ボルネオチャガシラガビチョウ(Garrulax treacheri、英名:Chestnut-hooded Laughingthrush)。
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D70S-VR84@400mm、ISO=800、F6.3-1/100、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、7時52分
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F6.3-1/80、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、7時53分

 ガビチョウの仲間は一度香港で出会っております。けたたましく鳴く印象で、英名の「Laughing」はその特筆すべき「やかましさ」を表現しているのでしょうね。この時は静かに芝生に潜んでいる昆虫類を漁っておりました。この子は翌日、木の実を啄む様子も観察できました。
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/320、-1.0EV、撮影年月日・時刻:2008年5月1日、15時01分

 眼つきが可愛く無い鳥ですね(笑) 最後はタイヨウチョウの仲間、ベニタイヨウチョウ(Aethopyga temminckii、英名:Temminck’s Sunbird)の雄。最初は枝に付いた小さな花から吸蜜する姿。
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D70S-VR84@300mm(トリミング)、ISO=800、F8-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、16時14分
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F8-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、16時15分

 真紅の頭部に白い腹。いかにも熱帯アジアを彷彿とさせる色合いです。この子はメジロのように敏捷で、枝から枝にチョコマカ動き回るので、撮影には大変苦労しました。しかも撮影時間帯は土砂降りの夕暮れ時。仕方なくストロボを照射しての撮影となりました。何とか吸蜜の瞬間を捉えようと努力して撮ったのが2枚目です。幸いカメラをセットしたのは傾斜地に建てられたレストランの屋根付テラス。雨に濡れずに樹冠付近に潜む野鳥も水平レベルで見込めるので、この点はラッキーでした。ついでにテラスにぶら下げてあるフクシア(Fuchsia sp.)のフラワーポットにやって参りました。
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F8-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、16時44分
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F8-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、16時48分

 ショッキングピンクのフクシアにクリムゾンレッドのタイヨウチョウ。「これぞ熱帯」と言った雰囲気の絵になりました。この子の頭部はモヒカン刈のような模様で、しかも黒帯内にはブルーの斑点がキラキラ輝いております。とてもインパクトのある子で、6年経った今でもその姿が脳裏に焼き付いております。なお、ネットで、「ボルネオ_ベニタイヨウチョウ」で検索すると、フクシアに止まるこの子の画像がズラリと並んでおります。恐らく撮影場所は管理人と同一箇所なのでしょう。さて最後は最初にご紹介した雄と同じ花弁から吸蜜していた個体。
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D70S-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800、F8-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2008年4月30日、16時45分

 よくわかりませんが、雰囲気的にはベニタイヨウチョウの雌と思われます。それにしても鋭い嘴ですね。この時撮影したボディは数世代前のニコンデジ一、D70S。高感度特性は酷く、ISO=800が事実上の使用限界でした。今回ピクセル等倍に伸ばして精査すると、ザラザラに荒れた画像で、とてもお見せできる代物ではありません。管理人の現在のメイン機D7100でも高感度特性に不満は残りますが、D70Sと比較すると雲泥の差です。6年前の画像を引っ張り出してみて、改めて機材性能の進歩を実感いたしました。
by fanseab | 2014-02-19 23:54 | 野鳥 | Comments(4)
Commented by Sippo5655 at 2014-02-23 21:30
タイヨウチョウなる鳥がいるんですか。
この赤、、すっごく鮮烈ですね!
また赤いフクシアをついばむあたり
同系色で安心するのかなあ、
それにしても赤に青
スパイダーマンみたい!
Commented by otto-N at 2014-02-23 22:08 x
ケニアのロッジの樹の花によく来ていましたが、花の蜜を吸っているとは帰国してから知りました。
タイヨウチョウは、とても綺麗な種類ばかりようです。けれど、すばしっこくなかなか撮らせてはもらえず残念でした。
あの鋭い嘴は蜜を吸うためのようですね。
Commented by fanseab at 2014-02-23 22:22 x
Sippo5655さん、熱帯の強烈な陽光の下で輝くので、「太陽鳥」の名称もそのものズバリだと思います。確かに「スパイダーマン」とはジャスピンの譬えですね。流石のネーミングセンスです。
Commented by fanseab at 2014-02-23 22:24 x
otto-Nさん、結構小さな花弁から吸蜜するので、吸蜜時間が大変短く、まるでスミレから吸蜜するギフと同様撮影は厳しいものがありました。嘴の形状、細さも種ごとに微妙に異なるようです。花粉の媒介役として、花弁と嘴が平行進化してきた種類もありそうですね。
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