探蝶逍遥記

ナガサキアゲハの飼育メモ(前蛹まで)

 昨年実施した飼育メモシリーズ。今回はナガサキアゲハです。最初は横浜市内で観察したカラタチ葉上への産卵状況と卵の拡大像です(再掲載)。

+++横位置画像はクリックで拡大されます+++
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F9-1/640、-1.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時29分(2013年7月中旬):拡大像はD71K-1855改@55mm(トリミング+4コマ深度合成)、ISO=100、F11-1/320、-0.7EV、内蔵ストロボ+2灯スレーブ増灯

 7月17日に孵化。孵化翌日の初齢幼虫です。
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D71K-1855改@26mm(トリミング)、ISO=100、F11-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:2013年7月18日

 体長は4mm。当初手近にあるサンショウを与えましたが、食いつきが悪く、すぐにカラタチへ切り替え、その後更にミカン(ナツミカン?)に食餌を切り替えました(以後、終齢までミカンを使用)。孵化4日後の姿もご紹介しましょう。
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D71K-1855改@18mm(トリミング)、ISO=200、F11-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:2013年7月21日

 体長は9.5mmにまで成長。7月23日に眠。翌24日に2齢になりました。
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D71K-1855改@18mm(トリミング)、ISO=200、F11-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:2013年7月24日

 体長は12.5mm。動き回って画像を撮るのに苦労(^^; 27日頃に3齢になったと推測しますが、どうもこのあたり観察がいい加減になって正確な記録を取っておりません。で、4齢の画像をアップします。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:2013年7月30日

 体長27mm。緑色の鳥糞状でナミアゲハとは明らかに異なる姿になりました。短い眠を経て7月31日に5齢(終齢)に到達。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:2013年8月4日

 体長は56mm。アゲハチョウよりは一回りサイズが大きく、存在感がありますね。腹節の斜帯は白地に緑色の微小斑点が散りばめられております。8月6日に前蛹となりました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:2013年8月6日

 体長は32mm。しかし、この後、悲劇が待っておりました。前蛹となったその日の晩、蛹化挙動をスタートさせたまでは良かったのですが、途中でストップし、そのまま脱皮ができずに★様になってしまいました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:2013年8月6日

 前蛹までこぎつけながら、蛹化に失敗すると本当に疲れがドッと出ますが、ナガサキにとっても無念だったことでしょう。蛹化に失敗した原因は不明です。飼育中のウイルス感染によるものと推測しておりますが、よくわかりません。実は別途、記事にする予定のクロアゲハについても、蛹化に失敗する事例が続出して困り果てました。真夏に小さなプラケース内で飼育したことが原因かもしれず、どう対策を打つべきか思案しておるところです。以上の通り、ナガサキのフルステージ飼育は後一歩の所で失敗に終わりました。次回で再トライです。
by fanseab | 2014-01-25 23:58 | | Comments(10)
Commented by himeoo27 at 2014-01-26 08:29
ナガサキアゲハの卵&初令幼虫
初めて拝見いたしました。
初令幼虫は、頭部と尾部に角状
のものがあり、特に頭部のものが
愛らしいですね!
Commented by Sippo5655 at 2014-01-26 16:40
サンショウよりカラタチを好むのですか。
意外なんですね。
サンショウが一番美味しいと思っていたので^^;
蛹化失敗・・・本当に残念でしたね。
我が家でのアカボシのことを思い出してしまいました。
チョウチョになれる確率って、本当に低いんですね。
庭で蛹になったアゲハは鳥に食べられてしまったようです。
Commented by yoda-1 at 2014-01-26 17:05
これは残念だったですね。
私の場合、キアゲハが終齢幼虫で動かなくなり、ダメになりました。
なにか体力が弱る要因があって、ウイルス性の疾患に抵抗できなくなることなのでしょうか。
Commented by cactuss at 2014-01-26 20:53
飼育して、幼虫の育つ過程を撮影するのは大切ですね。
小生はまだ、時間がなくて、なかなかできません。
蛹まで脱皮できなかったのは何が原因か不思議ですね。
Commented by fanseab at 2014-01-26 22:23 x
himeooさん、卵はこの絵だけでは判別つきかねますが、ナミアゲハなどに比較すると一回りサイズがデカくて区別がつきます。一方、初齢幼虫は結構微妙で、今後クロアゲハ、カラスアゲハ等、黒系アゲハの初齢~若齢幼虫相互の比較を記事にして頭を整理する予定です。コメントされた角状突起についても比較検討が必要でしょうね。
Commented by fanseab at 2014-01-26 22:28 x
Sippo5655さん、アゲハ類の食草選好性は案外わかっているようで不明な点も多いのだと思います。我が家周辺にはナガサキもクロはもちろん、アゲハも飛んでおりますが、拙宅庭のサンショウにはクロ・ナガサキは絶対産卵してくれません。アゲハのみ産みます。ただ食草調達が簡単な理由でサンショウでトライしてみたのですが、やはい嫌いだったようです。
屋内飼育は寄生のリスクは減りますが、温湿度管理のリスクは増大するので、成虫に至る確率はどちらが高いとか一概に言えませんね。
Commented by fanseab at 2014-01-26 22:31 x
yoda-1さん、キアゲハで失敗されたのですね。
小生のこれまでの経験では終齢幼虫までは何とか行くけど、前蛹の過程で失敗するか、蛹化で失敗するケースが殆どでした。ご指摘の通り、ウイルスも原因で、更には食草に残留している微量の農薬とかも影響するのでしょうね。
Commented by fanseab at 2014-01-26 22:33 x
cactussさん、今回のナガサキ飼育は例のプロジェクト絡みで幼虫・蛹画像をきちんと撮影する目的で実施ました。残念ながら蛹画像はご覧の通り撮影できず、ブログ仲間のご協力を仰ぎました。蛹化の失敗は相当な確率で生じたので何とか対策を打ちたいと思っております。
Commented by at 2014-02-03 11:15 x
ナガサキにサンショウはちょっと無理がありますよ。
基本的にはいわゆる柑橘(CitrusとFortunella)しか食わないと思っていたので、カラタチに産むことすら意外でした。あとはテリハサンショウだったかフユザンショウだったか、Zanthoxylumでも食うものが1つか2つあった程度だと思います。
蛹になれず死んでしまったとのことですが、私も何度かナガサキで同じ経験をしています。殺ダニ剤としてIGRが蒔かれていたらまずアウト、あとは冬場(たぶん葉に何か溜まってる)に多い気がします。
Commented by fanseab at 2014-02-03 22:00 x
中さん、コメント有難うございます。
実はサンショウは駄目だと分かっていて、試してみました。しかし、結果的に初齢幼虫に無用なストレスを与えただけだったようです。
農薬の件、具体的な例示、有難うございます。残留農薬の心配の無い、柑橘類をやはり自ら育成して幼虫に与えねばならないのかもしれませんね。
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