探蝶逍遥記

アイソン&ラブジョイ彗星

 久しぶり天文の話題。今年は大物彗星の当たり年とされていて、3月中旬にはパンスターズ彗星(C/2011 L4)が夕方西の空に姿を現しました。管理人も何とかその姿をカメラに収めることができました(外部リンク。ただ、期待された光度には到達せず、天文ファンをガッカリさせたのでした。でもって、「本命」と目されたのがアイソン彗星(C/2012 S1)です。「世紀の大彗星」になるかもしれない・・・との報道もあって、秘かに期待しておりましたが、10月頃、「予想を下回る光度」との報道もあってヤキモキさせられました。彗星については、「前評判が高すぎると明るくならない」法則があるようで、どうも今回もこの法則に従ったようです。それでも11月中旬になって、急に増光したとのニュースをキャッチし、夜明け前の星空に挑戦しました。撮影地の横須賀市に午前3時前に到着。ガイド撮影のセッティング等をしながら、空の様子をチェック。生憎、月明かり(月齢12.6)が邪魔して暗い星までは観察できません。おまけにアイソン彗星が上がってくる東南東方向は房総半島の町灯りの影響で、低空がかなり明るく気持ちが萎えます。目印になるおとめ座のスピカ(α Vir)が地平線上に上がった頃を見計らい、双眼鏡で捜索。同座θ星(θ Vir)の脇にボンヤリ光る天体を発見。目が慣れると黄道に沿って僅かに尾が伸びている様子も確認できました。85mmマクロで撮影したアイソン彗星です。
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D71K-85VR(トリミング+コンポジット処理)、スカイメモRで自動ガイド、ISO=1600、F3.5-30sec.X5コマ、-0.7EV、撮影時刻:11月16日04時42分49秒(JST)

 やはり双眼鏡観察よりも尾ははっきりと写りました。尾の構造を更に詳細に撮影するべく300mmでもトライしたのですが、恥ずかしながら方向を間違えて撮影に失敗orz  そうこうするうちに天文薄明が始まってしまいジ・エンド。低空・光害・月明かりの悪条件三点セットで撮影難易度は相当高かったですね。この彗星は11月29日に太陽に最接近した後、12月上旬に再度夜明け前の東の空に登場予定です。太陽に接近後、彗星核が分解して大規模な尾が発生することも期待されています、おまけに12月3日が新月ですので、月明かりの心配なくアイソン彗星を観察可能です。今度はもう少し透明度の良い山梨県あたりで観察したいと思っております。
 さて、やや期待外れだったアイソン彗星に対し、期待以上に明るくなったのがラブジョイ彗星(C/2013 R1)です。こちらは11月中旬頃、「こじし座」付近を通過中でして、アイソンに比較して天頂近くに位置するため光害の影響を受けにくいのです。実際、アイソンが地平から上がってくるまでの間、ラブジョイを探索し、こちらはすぐにボーッとした姿を双眼鏡で捉えることができました。アイソン同様、85mmで撮影。
f0090680_21135936.jpg
D71K-85VR(トリミング+コンポジット処理)、スカイメモRで自動ガイド、ISO=1600、F3.5-15sec.X9コマ、-0.7EV、撮影時刻:11月16日03時44分54秒(JST)

 画像を詳細に見ると、僅かに拡散した尾が確認できます。光度は5-6等級で、光害の無い場所なら肉眼でも確認できそうです。
by fanseab | 2013-11-19 21:17 | 天体 | Comments(2)
Commented by たにつち at 2013-11-26 00:03 x
こちら、ご無沙汰です。いやーすごいですね!
85mmでも十分なサイズで撮れるのですね。30ssとなると、やはり追尾装置が必要ですね。それと、コンポジット処理ですか。
空がこれくらい明るくなるシャッター速度でも星たちは写るのですね。
当方、まだまだ経験が足りません。
Commented by fanseab at 2013-11-26 20:44 x
たにつちさん、こちらこそご無沙汰しております。
今春のパンスターズ彗星は固定撮影で済ませましたが、アイソンは久しぶりにポタ赤を使って本格的な撮影を試みました。コンポジット処理もまだよく理解できていないので、もう少し勉強してみたいと思っております。来月にまたチャレンジを予定しております。その際は300mmで頑張ってみるつもりです。
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