探蝶逍遥記

薫風に漂うパルナシウス

今年のGWは例年に比べ、天候に恵まれたようで、4月の土日、悪天候に辟易していたのが嘘のような、青空が続きます。5月の青空と言えば・・・、コイノボリではなく、もちろんウスバシロです。で、本日(5/5)、7年ぶりに神奈川県津久井郡のポイントに出向きました。7年の歳月でポイントが荒廃していたらとの不安がよぎりましたが、現地に到着すると心配ご無用とばかり、元気よくフワフワ舞いながら、相手が迎えてくれました。

快晴・無風。絶好のシチュエーション。このところ、レンズ沼ならぬ、「飛翔写真沼」に浸かり始めた(笑)小生としては、是非とも抑えたいのがFisheyeでの超広角画像。今回はテレコンをはずし、純粋に10.5mmの画像に拘る作戦。ストロボ未使用、ストロボ使用、さらには、ストロボ照射条件探索を延々と2時間。いくら相手の飛翔が緩いとは言え、ヘロヘロになりながら、ようやくゲットできた本日のベスト画像をアップします。ど真ん中にウスバシロが入り、バックの青空、周囲の風景、小生が狙っていたほぼベストイメージの画像です。こんな画像が偶に撮れてしまうから、飛翔写真沼の底は深いのです(笑)

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D70S-10.5, ISO=400, F11-1/500、-0.3EV、内蔵ストロボ(マニュアル発光、光量補正1/8)

一休みしていると、ポイントにデジ一眼をぶら下げた初老の男性が。早速、名刺交換すると神奈川県で有数の同好会、「○○の蝶を語る会」のAさんでした。毎年、この地域に通い詰めているAさんによれば、林道の拡幅工事等でウスバシロの好ポイントが軒並み減少しつつあるとのこと。フィールドでの蝶談義は本当に楽しいものです。Aさん、貴重なお話、有難うございました。

さて、お次は90mmマクロでの飛翔写真。通常1/1250で撮影するシャッター速度を天気が良いので1/1600に上げ、飛翔の瞬間を正確に切り取ることに腐心しました。ややアンダー気味に設定したので、「薄羽」の和名由来となっている翅の透明感が何とか表現できたと思っています。
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D70, ISO=640, F8-1/1600、-0.3EV

帰路、車道沿いを歩いていると、褐色の小型タテハが足元を飛んでいます。新鮮なサカハチチョウの春型でした。テングチョウは殆ど姿を消して、季節が確実に移っていることを実感できました。
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D70S-10.5(トリミング), ISO=640, F7.1-1/1250

吸水シーンで見せる春型表翅のエレガントなダンダラ模様も小生のお気に入りです。
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D70, ISO=500, F13-1/250、+0.3EV

実は本日の遠征、秘かにミヤマカラスアゲハ吸蜜シーンを目論んでいたんですが、カラス♂2頭、オナガ♂1頭を目撃するに留まりました。まだ早いのかな?

とまれ、成果が挙がってなにより。一日歩き詰めで喉も渇いたし、某ブログのnさんの決めゼリフではないが、「今日はビールぢゃ!!(笑)」
by fanseab | 2006-05-05 21:51 | | Comments(16)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2006-05-05 22:28
1枚目のウスバ飛翔、選りすぐりの一枚だけあって、素晴らしいですね。蝶にピントはあっているのは当然の事ですが、青空、構図、広角らしいタッチ、幻想的な絵に仕上がっています。流石です。
Commented by fanseab at 2006-05-05 22:40 x
ノゾピーさん、過分なお褒めのコメント有難うございます。夕食前、250mlの麒麟淡麗生をグイッと飲って呑むさん状態でレスを書いてます(^^;; ここは傾斜地なので、ウスバシロを下から狙う構図が確保し易く、ラッキーでした。
Commented by banyan10 at 2006-05-06 12:42
ウスバシロの飛翔、どちらも素晴らしいですね。
このような見上げた状態で青空と環境が入るのは理想ですよね。
2時間は深い飛翔写真沼ですね。僕の場合は1時間持ちません。(^^;
Commented by fanseab at 2006-05-06 14:27 x
BANYANさん、いつもコメント有難うございます。その場に居合わせたような臨場感を出すには超広角レンズは必須だなと思っています。このケースでは魚眼で問題となる歪曲もあまり気になりません。
2時間、写真の出来はともかく、フワフワ飛ぶウスバシロを見ているだけで、心が癒されました。
Commented by nomusan at 2006-05-06 20:01 x
呼ばれましたか~(笑)? いや、ウスバシロの飛翔画像素晴らしいです。本当に、「ウスバシロの雰囲気」が出ています。エエですね~・・・。
Commented by fanseab at 2006-05-06 21:14 x
nomusan、著作権を無視してパクらせて頂き、ここにお詫び申し上げます(汗)。ギフで散々だった天気に恵まれ、「天気良ければすべて良し」でした。いずれ、Euploea属を一枚目のようなタッチで描きたい・・・これが小生の夢なのです。
Commented by maeda at 2006-05-06 21:44 x
Fishieyeの飛翔写真もすばらしい雰囲気がでてますね。
この広がり感は10.5mmでないと無理そうです。
私は飛翔までたどり着けません。
Commented by kenken at 2006-05-07 09:06 x
ほほぉ~、このウスバシロの青空は、先日のギフの青空を数段上回っていますね。深みが出ています。なるほど、なるほど、これが狙いの青空の色なんですね。その日のお天気の状態でいろいろと露出やストロボ発行の条件設定を試しながらの撮影、いや、ほんまに根気のいる作業ですね。確かに写真を肴にグィっと飲りたくなる傑作です。あぁ、私も「ビールぢゃ!」って言えるような魚眼作品を撮りたいもんです。
Commented by fanseab at 2006-05-07 09:32 x
maedaさん、いつもご丁寧なコメント恐縮です。仰る通り、10.5mmでしか出せない広がり感を狙っての撮影です。その分、ハイリスクハイリターンで裏には没画像の山が大量に隠されています。
Commented by fanseab at 2006-05-07 09:40 x
kenkenさん、連続コメント恐れ入ります。10.5mmはNIKONのレンズの中でも青空の発色が飛び抜けて深みがあり、気に入っています。十勝のmaedaさんの作例でもこの特徴が伺えます。でもこの特性を活かすのが結構難しく苦労してます。特にウスバシロのような白系の蝶はストロボによる翅の白トビと背景となる空色の深みのバランスがメチャ難しいので条件探索に時間を費やしました。
Commented by thecla at 2006-05-07 22:09 x
初夏を通り越して、夏のような青空を背景にしたウスバシロの飛翔写真素晴らしいです。今年のこどもの日の気候が見事に表現されているのではないでしょうか。
2時間の飛翔沼ですか、「ビールぢゃ」ですね。気が短い私には、そんな忍耐できません。「もうやめぢゃ」になっちゃいます。
Commented by fanseab at 2006-05-07 23:51 x
theclaさん、今回、二時間頑張って見て、ウスバシロが上昇気流を極めて上手く利用して飛んでいるか?改めて勉強することができました。同時に谷あいのような気流の発生しやすい場所がポイントになりやすいだろうとか、新たな視点での観察ができたように思えます。で、2時間は苦痛ではなく、蝶と戯れる楽しさを堪能できたんですよ。
Commented by ダンダラ at 2006-05-08 09:59 x
私も先日(5/6)にウスバシロを撮影に行き、飛翔写真を撮るべく走り回りましたが、汗はだくだく、息はぜえぜえとなったあげくろくな写真は撮れませんでした。
ウスバシロもサカハチチョウもピントもばっちりです場らしいですね。
Commented by fanseab at 2006-05-08 12:46 x
ダンダラさん、白馬遠征直後でのウスバシロ撮影お疲れ様です。ご指摘の通り、飛翔写真撮影は自分の体力との戦いでもあります。だいたい100コマほど撮影して、没画像の消去作業で休憩を取り、再度駆けずり回る・・・といった繰返しでした。で、喉が渇いて「ビール・・・」となりました(^^)
Commented by ainomidori443zeph at 2006-05-16 10:08
サカハチの飛翔シーンは見方によると、1mくらいのサカハチが路上で日光浴をしているように見えますね!
Commented by fanseab at 2006-05-16 21:23
愛野緑さん、はじめまして、ですよね?拙ブログにお立ち寄り頂き、有難うございます。仰るとおり、fisheyeレンズの焦点深度が深いために、蝶が路上にいるような錯覚が起きますね。撮影した時の思い出や周囲の環境が記録に残るのが広角レンズの良さだと思います。
貴ブログも早速拝見し、リンクを張らせて頂きました。今後とも、宜しくお願いします。
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