探蝶逍遥記

キタテハの産卵(9月上旬)

 ミヤマチャバネの産卵シーンを撮影した後、先日ご紹介したサトキマダラヒカゲの産卵現場を訪問。11卵隗は未だ孵化しておりませんでした。その脇のカナムグラで覆われた草叢を見渡すと、1頭のキタテハがゆっくりと飛んでいます。産卵行動と直感して即追跡。先ずは1枚ゲット。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、撮影時刻:16時28分

 ここでは新芽に2卵(#1,#2)産み付けました。産卵状況です。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、撮影時刻:16時29分

 #2はピンボケです。例によって拡大像を撮影。ここはお手軽に前玉外し系を使用。
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D71K-1855改@55mm(トリミング+2コマ深度合成)、ISO=100、F11~14-1/400、-2.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:22時30分

 #1と#2を少し異なるアングルから撮影しております。直径は0.68mm、高さは0.72mmで、縦隆起条は12本です。ここで以前撮影したヒメアカタテハの拡大像と比較しておきましょう。
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ヒメアカのみD7K-85VR-24R(トリミング+3コマ深度合成)、その他撮影条件はほぼ同一

 サイズはほぼ同等ですが、縦隆起条はヒメアカで17本と多く、キタテハの方が透明感に溢れています。まるでゼリー細工の仕上がり感ですね。
 この日の母蝶は約9分間の間に連続してほぼ20卵近くを産卵していきました。次は成葉に産んだ事例です。
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、撮影時刻:16時32分

 成葉の場合は葉軸上に産卵するケースが多いように思います。一連の撮影を終えて、どうも仕上がりが暗いので、「おかしいな」と思ってチェックすると、何と外部ストロボの電源がオフでした(^^; ここでアップした画像はいずれも超露出アンダーなため、RAW現像で無理やりシャドウ部を持ち上げての仕上げで、色調再現性に問題が出ていますがご勘弁願います。時々、こんなミスをやらかしてしまいます。ストロボ電源を入れて、「さぁ!撮り直しぢゃ!」と意気込んだ瞬間、無情?にも♂(↓の画像の手前側個体)が出現して、求愛を始め、産卵行動が中断されてしまいました。
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D71K-85VR、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時37分

 ♂も結構しつこく♀につきまとい、挙句の果てにペア毎視界から消えて、ジ・エンド。でも何とかタテハ中最普通種の産卵シーンが撮影できてヤレヤレでした。以前、キタテハの産卵シーンを観察したのは昼前後で、この日のように夕刻にも産卵時間帯があるのを知ったのも収穫でした。結局、この日はゴマダラチョウ、ミヤマチャバネセセリ、キタテハと一日に3種も産卵シーンが撮影できたラッキーな日和でした(^^)
by fanseab | 2013-09-15 21:10 | | Comments(6)
Commented by 22wn3288 at 2013-09-16 08:14 x
キタテハの産卵と卵の写真 相変わらずお見事です。
ヒメアカの卵との比較も、成程違うものだと感じ入りました。
Commented by himeoo27 at 2013-09-16 10:35
>ゴマダラチョウ、ミヤマチャバネセセリ、キタテハと
>一日に3種も産卵シーンが撮影
とは、本当にラッキーでしたね!更にその写真の仕上
りも良く、素晴しい1日だったことと思います。
Commented by fanseab at 2013-09-16 12:06 x
22wn3288さん、コメント有難うございます。
同じタテハチョウ亜科でも、縦隆起条の本数やら高さやら、色々と差異があって、面白いものです。
産卵時間帯は常識と異なることもあって、なかなか難しく苦戦しております。
Commented by fanseab at 2013-09-16 12:08 x
himeooさん、無欲の状態だと意外と良い結果を産むことがありますね。写欲が強すぎると、対象が逃げていくような・・・・。とにかく、こんな日があるから生態写真撮影は止められません。
Commented by naoggio at 2013-09-17 16:29 x
色々な蝶の産卵シーンを高いクォリティーで撮影されておいでですね。素晴らしいと思います。
キタテハの卵の襞が12枚なので、ヒメアカタテハは当然16枚かなと思ったら17枚なのですね。
奇数というのはちょっと意外でした。
Commented by fanseab at 2013-09-17 21:17 x
naoggioさん、過分なコメント、恐れ入ります。
タテハチョウ亜科卵の縦隆起条の数は、個体変異があって、偶数の場合と奇数の場合があるようです。ですから図鑑を見ると、「XX本前後」なる、曖昧表現がなされている位です。
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