探蝶逍遥記

ゴマダラチョウの産卵(9月上旬)

 この日は暖蝶寒鳥」のごまさん、 フィールドノートのtheclaさんとご一緒して横浜市内の公園でチャバネセセリの幼生期画像採集。少し時期早尚かな?との予想通り、イネの葉から見出せるのはイチモンジセセリの幼虫ばかり。終齢幼虫です。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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D71K-85VR(囲みはトリミング画像)、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時29分

 チャバネの顔相とは全く異なります。その後、オヒシバの根際に産まれていた怪しげな卵を発見。①イチモンジセセリとは明らかに色調が異なっていること、②地表スレスレの位置に産まれている特徴からチャバネの可能性が高いのですが、確認のため数卵お持ち帰りし、飼育することに。さて、結果が判明するのは早くても2週間後ですけど、どうなることやら? ごまさん、theclaさん、当日はお疲れ様でした。

 午後1時頃、解散して駐車場に向かう途中、1頭のHestinaが高さ8m程のエノキに絡んできました。どうやらアカボシではなくゴマダラチョウ。しかも挙動から明らかに♀です! 最初はエノキ葉柄の裏側に産卵した模様。
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D71K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時32分

 しかし、この距離・アングルではちょっと卵の存在が確認できません(^^; すると母蝶はすぐに幹伝いに腹端を曲げながら歩行を開始。
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D71K-34、ISO=400、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時33分

 このあたりの挙動はミドリシジミなんかとそっくりです。少し歩き回った後、小枝分岐部に産卵。
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時34分07秒

 産卵直後の拡大画像がこちら。
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時34分09秒

 手振れの酷い画像で恐縮ですが、矢印先端に産まれたばかりの青緑色の卵が確認できます。産卵位置はまるでミズイロオナガやオオミドリが産むような場所ですね。更に歩き回って、今度は幹のど真ん中に産卵。
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時35分05秒

 同じく産卵直後の画像拡大。
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D71K-34(トリミング)、ISO=640、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時35分07秒

 白矢印の先に卵が確認できます。この箇所だと孵化した幼虫は相当な距離を歩いて枝先の葉まで到達せねばなりません。わざわざこんな遠い場所に産んで初齢幼虫に負荷を与えるのは生存戦略上、どんな意味を持つのでしょうね。いずれにせよ、産卵位置が高すぎて(木登りもできませんから)、卵の拡大撮影は諦めました。アカボシと異なり、産卵する高さが高い分、ゴマダラの産卵シーン撮影は難易度が高いですね。それでも偶然ゴマダラの産卵シーンに出会えてとてもラッキーでした。狙って撮影しようとしてもなかなかチャンスがありませんから。今シーズン、コムラサキ亜科の産卵シーンは、コムラサキ、アカボシ(外来種)、ゴマダラの3種を撮影することができました。残るオオムラサキは来シーズンの課題とします。
by fanseab | 2013-09-10 21:45 | | Comments(4)
Commented by nomusan at 2013-09-10 22:40 x
ゴマダラチョウも幹に産卵することがあるのですね。
これは貴重な観察データではないでしょうか。
ええもん見させて頂きました~。

実は私も先日ゴマダラチョウの産卵を目撃したのですが・・・
こちらを拝読してメチャクチャラッキーだったことがわかりましたよ(笑)。
Commented by fanseab at 2013-09-11 21:24 x
nomusan、さきほど貴ブログを拝見いたしました。
メチャ至近距離で撮影されていて羨ましいです。
アカボシの産卵と比較すると、ゴマダラは卵塊で
産んだり、幹に産んだりとアカボシとはかなり様相が
異なりますね。
Commented by ダンダラ at 2013-09-12 21:56 x
手元の写真を見てみましたが、このように太い幹に産卵しているのはありませんでした。
ゴマダラは今頃3化が出て産卵するんですね。
完全にノーマークでした。
Commented by fanseab at 2013-09-12 22:05 x
ダンダラさん、小生も細枝への産卵はどこかの画像を見た記憶があったのですが、太さが30cmもあるような幹本体に産み付けるとは知りませんでした。でも葉よりは距離が近かったので、或意味撮影にはラッキーでした。アカボシより数が少ないのと、樹冠近い附近に産むので、見逃し易いことは事実ですね。
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