探蝶逍遥記

ツマキチョウの飼育記録

 春先は同時に数種類の飼育をしておりまして、餌交換や写真撮影に大忙しでした。で、忘れないうちに記事にまとめておくことにします。多摩川縁で出会った♀の産卵直後に写したイヌガラシへの産卵状況と拡大像です。いずれも再掲載画像です。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:4月27日
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D71K-85VR-24R(トリミング+2コマ深度合成)、ISO=100、F29-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:4月30日

 5月2日に無事孵化。すぐにイヌガラシの蕾を食い始めました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月2日

 この時点での体長は1.8mm。5月5日に眠に入りました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F11-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:5月5日

 体長は3.5mm。黒い頭部の後ろ側に2齢の頭殻が既に形成されているようです。2齢幼虫の姿は撮り損ないましたが、色合いは初齢とよく似ていて、黄色味を帯びた緑色です。なお、2齢途中からイヌガラシの入手が困難だったので、セイヨウカラシナ(菜の花)の果実に給餌材料を変更しました。また3齢への脱皮時期も把握できず、5月10日の姿を撮影。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月10日

 体色が緑一色になり、白い側線が目立つようになります。基本、この色合いは終齢まで保持されており、先に飼育したキタキチョウとよく似た配色パターンです。5月11日に眠に入り、翌12日に4齢になりました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:5月12日

 体長は10mm。その後順調に育ち、15日に5齢(終齢)になりました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=100、F11-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:5月16日

 体長は28mm。セイヨウカラシナの細長い果実と姿形がそっくりです。ただ厳密に言うと5齢段階よりも4齢中期の方が、体の太さまで果実に忠実で、擬態の完成度が高い感じ。その後も順調に発育し、5月20日に前蛹になりました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/200、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:5月21日

 帯蛹の糸は太く、尾鉤先端の吐糸も相当に厳重な感じで、やはり蛹越冬種として長期に渡る備えをしっかりやっているのでしょう。↑の前蛹を撮影した同日、5月21日に蛹化しました。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/60、-1.0EV、外部ストロボ、撮影月日:5月22日

 蛹化直後は緑色をしておりますが、一日経過すると、ご覧のように褐色に変化します。この時点では緑色のセイヨウカラシナ果実と違和感がありますが、果実が枯れてくると遠目からは蛹の存在が目立たなくなります。蛹化11日後の姿です。

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D71K-85VR(トリミング)、ISO=200、F11-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日:6月2日

 もちろん、蛹の体色は同じ褐色と言っても色々とバリエーションがあるのだと思います。さて何とか蛹まで辿りつきました。この後、一番心配なのは「ツマキ蛹の存在を忘れてしまう」こと。来年の春、気が付いたら飼育プラケースの中で羽化不全のツマキチョウが干からびていた・・・・。こんな悲劇を起こさないように注意したいと思います。もっともツマキの場合は蛹が翌春に羽化せず、2年後の春に羽化する事例もあります。そのことも含め蛹が羽化するまで注意して管理していきたいと思います。
by fanseab | 2013-06-29 21:07 | | Comments(2)
Commented by himeoo27 at 2013-06-30 18:53
ツマキチョウの卵~若齢幼虫~終令幼虫~前蛹~蛹
と一挙に堪能いたしました。
特に、未見の蛹は何時か見てみたいです。
それにしてもどの写真も精密かつシャープで素晴しい
ですね!
Commented by fanseab at 2013-06-30 23:20 x
himeooさん、ツマキの蛹はとても恰好いい姿をしてますよね。でも野外でこれを見つけるのは相当苦労しそうです。小生は未だ野外品を発見したことはありません。飼育でようやく姿を楽しんだ・・・ということです。
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