探蝶逍遥記

格調高きブルー(6月中旬)

 クロミ探索の後、場所替えをしてこの時期に見られるブルー、subsolanus探索です。今シーズンは例年に比較して種によらず2週間程度発生が早いので、時期はベストだろうとの判断。問題は天候で、ピーカンにならないことを祈って現地9時過ぎに到着。祈りが通じドンヨリとした曇り空。早速2-3頭の♂が飛び出してくれました。いずれも新鮮な個体。先ずは慎重に開翅を撮影。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
f0090680_2056521.jpg
D71K-85VR、ISO=200、F5.6-1/400、-1.0EV、撮影時刻:9時31分

 続いて縦位置で。
f0090680_2057790.jpg
D71K-85VR、ISO=320、F10-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時22分

 これだけ鮮度が良いと翅脈から縁毛に伸びた黒線も面白いし、何より前翅前縁基部側の青白班がとても印象的です。地域によってブルーが全面に拡がった個体がもてはやされがちな本種ですが、やはり黒地に遠慮勝ちに載った青鱗粉が管理人の好みです。翅面全域ブルーならargyrognomonargusで楽しめばいいのですからね。まさに今回示した個体は「格調高きブルー」と言ってもよいでしょう。さて、♀は♂からなるべく姿を隠すが如く、茂みに潜んで時々開翅日光浴をしておりました。マクロと縦広角です。
f0090680_20575173.jpg
D71K-85VR、ISO=200、F11-1/125、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時39分
f0090680_2058341.jpg
GXR@5.1mm、ISO=200、F6.5-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:9時54分

 左後翅の欠けがちょっぴり残念でした。でも曇天が幸いして♂同様、♀らしい地色が表現できたと思います。♂は♀探索に忙しく飛び回っておりましたが、♀は♂の眼を盗んで時折スイカズラに吸蜜に来ておりました。
f0090680_20582426.jpg
D71K-85VR、ISO=200、F11-1/125、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時40分

 食草のナンテンハギの花が少ないこともあって、こちらが貴重な吸蜜源になっていたようです。できれば食草花弁とのコラボを撮りたかったのですが、スイカズラ吸蜜画像も絵になるものだと思いました。さて、昨年もチャレンジした飛翔にもトライ。
f0090680_20585810.jpg
D71K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時04分
f0090680_20591011.jpg
D71K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分

 1枚目の♂はこの日出会った中では一番ブルー鱗粉の載った個体だと思います。ウラゴ等に比べればムチャ遅い飛翔速度ですが、置きピン位置に来るかどうかは別問題で、意外と苦戦いたしました。お次は求愛飛翔を2コマ。
f0090680_20592925.jpg
D71K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時54分
f0090680_20594118.jpg
D71K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時04分

 絡みはあまり持続せず、交尾も観察できませんでしたが、2枚目を見ると、♂♀裏面の地色の差がよく理解できます。1時間余りの滞在にも拘らず、新鮮なブルーに囲まれて楽しい一時を過ごすことができました。次回は今回の山梨遠征で出会ったタテハチョウをご紹介予定です。
by fanseab | 2013-06-18 21:02 | | Comments(14)
Commented by kmkurobe at 2013-06-18 21:19 x
きれいな個体ですね。
光線もすばらしい。やはり雨の日にはブルーが似合うですね。
我が家の近くもアサマの最盛期が近くなってきました。
まだ雌はまったく観察できていません。
起用は猫の額のような発生地で6雄を観察。
地ヨットばかりうれしかったですね。
Commented by nomusan at 2013-06-18 22:05 x
う~ん・・・・・思わずため息です。
綺麗ですねぇ~・・・・ブルー・・・・
もう30年以上見ておりません。マジで撮りに行きたくなります。
これはええもん見させて頂きました~。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2013-06-18 22:48
アサマはエエ色でていますね。ブルーの中でも一番好きなシジミチョウです。もう出ているのですね。
Commented by 22wn3288 at 2013-06-19 09:00 x
本当に綺麗なブルーですね。
雌も新鮮でいいですね。
Commented by yoda-1 at 2013-06-19 22:06
これだけ綺麗な画像を拝見すると、今年はアサマはパスといかなくなりますですね。
YODAの外部ストロボでは高速シャッターモードにしても、なかなか連続して発光しないのですが、これは電池の容量にも関係するのでしょうか?
Commented by ma23 at 2013-06-19 22:42 x
アサマ渋くていい色に表現されてますね〜。一度でいいから超新鮮個体とじっくり向かい合ってみたいです。
Commented by fanseab at 2013-06-19 22:43 x
kmkurobeさん、そちらの個体群も魅力的ですね。食草の花弁に鈴生り状態の絵は将に目の毒です。今回は雨はぱらつかず、薄雲り状態が続いたので、撮影には好都合でした。
Commented by fanseab at 2013-06-19 22:53 x
nomusan、ブルー系シジミは3年前からようやく真面目に取り組んでおる対象です。ゼフとは異なり直ぐにご開帳してくれますが、いい色合いを出すのに苦労させられますね。全ては天気次第です。でも恥ずかしながら小生実は「雨男」なんで、意外とこの子達と相性いいんですよ(笑)
Commented by fanseab at 2013-06-19 23:28 x
ノゾピーさん、本種は梅雨空に本当に映えるシジミだと思います。サイズが比較的デカいので存在感もありますね。予想通り、ベストな時期に撮影できてラッキーでした。
Commented by fanseab at 2013-06-19 23:35 x
22wn3288さん、本種はブルーを楽しむと言うよりは、ブルー鱗粉を楽しむシジミですね。控え目な散布状態でないと、鱗粉自体の美しさを味わえないからです。
Commented by fanseab at 2013-06-19 23:49 x
yoda-1さん、本種♂のご開帳シーンは今回初めての撮影です。幸い鮮度の良い個体に恵まれて楽しいひと時を過ごすことが出来ました。外部ストロボの件ですが、どんな機種でもフル発光状態では電流が過剰に流れて充電時間がかかりすぎ、連続発光が不可能となります。対策はマニュアル発光設定で光量を1/2~1/16に絞ることです。もちろん光量を絞った分、絞りを明けるか、ISO感度を上げる工夫が必要です。
Commented by fanseab at 2013-06-19 23:55 x
ma23さん、運良く超新鮮個体と向き合うことが出来ました。この手のシジミは縁毛を美しく表現できるか?もポイントで、その点でも満足できる仕上がりを得ることが出来ました。
Commented by ダンダラ at 2013-06-20 10:12 x
アサマシジミの渋いブルーがきれいですね。
私はどちらかというと派手好み(?)なので、アサマシジミもそういった傾向の個体を撮影していましたが、おっしゃることもとても良くわかります。
どんなタイプにしろ、新鮮な個体をベストの光線状態で撮影すれば美しいものですね。
ヒメシジミにしろ、ミヤマシジミにしろ、その種の持つ美しさを最大限に表現したいものだと思いました。
Commented by fanseab at 2013-06-20 22:00 x
ダンダラさん、小生にとって、初めての♂開翅撮影でしたので、心を籠めて撮影いたしました。この手のブルー鱗粉散布状態では、やはり完品でないと、「格調高き」ブルーにはなりませんね。その意味で完品個体に会えたことは大変ラッキーでした。特に今年は発生の読み、特に年1化の種での発生時期の把握が難しいですから。
ブルー系シジミはまだ撮影を始めて日が浅いので、もう少し美しさの追及をしたいと思います。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード