多摩川縁のコムラサキ探索(6月上旬)
先日ウラゴ探索でコムラサキに出会いました。近所の発生状況を確認するため多摩川縁のコムラサキポイントに出向きました。今回の主目的はズバリ♀産卵シーンの撮影。概ね♀が発生している時期だろうとの読みでひたすら♀を探します。ところが、♀はおろか♂の姿もありません。仕方なくヤナギの傍を歩き回っていると真っ白なタテハに出会いました。アカボシゴマダラの♀かなと思い、様子を眺めていると、フワフワ舞いながらヤナギの樹内に潜り込みました。樹液を発見したはずと考え接近すると、樹液を吸汁していたのは何とゴマダラチョウの春型♀でした。
++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
D71K-34、ISO=500、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時10分
開翅シーンはいつも苦労します。近くにハエがやって来てゴマダラの邪魔をすると、威嚇して翅を開くのでそこがシャッターチャンスになります。ファインダーで覗きながら、ハエに向かって「ぐずぐずせんと、早うゴマダラにアタックせんかい!」と思わず激を飛ばす管理人でした。続いて閉翅。
D71K-34、ISO=500、F7.1-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分
やはり相当に白いですね。実はゴマダラ春型♀を野外で撮影するのはこれが初めて。フィールドに出れば何かしらのご褒美が貰えるのだなぁ~と思った次第。
さて、暫く歩いてようやく探♀行動をするコムラサキ♂に出会いましたが、個体数が少ないのですぐに行方不明になって手こずります。ようやく撮影できた♂は既にスレ品でした。
D71K-34(トリミング)、ISO=400、F10-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時00分
結構高い位置で開翅しているので、紫色幻光を表現するポジションがなかなか取れず、仕方なくトリミングでのご紹介です。午後はテリ張り行動も活発化して来て、開翅する角度も水平位置より更に下げて戦闘意欲満々のポーズとなります。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-1.0EV、撮影時刻:14時58分
たとえボロ品でもこのポーズは迫力満点ですね。個体数が少なく、探♀行動やバトルシーンの数も制限されるので、♂飛翔シーン撮影にも難儀しました。やっと撮れたのがこの絵。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:12時01分
例によって、「ジャスピン画像画面端の法則」が見事に適用されてしまった感じです(^^;
テリ張り開翅をしている♂をファインダーで眺めていると、少し様子が異なる個体がいました。更にファインダーでじっくり検すると、紫色幻光が出ず、腹もデカく、ようやく♀であることに気が付きました。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:13時02分
体と翅の面積比も他のタテハ同様、明らかに♂とは異なります。暫く様子を伺うと陽射しが強い際は閉翅し、陽が翳るとこのように開翅しています。朝一番に開翅する性質は蝶全般に共通するように思えますが、コムラサキ♀の場合は日中でもこのように開翅ポーズを取っているようです。これが春型に特有の性質なのかどうかは不明です。また♂と比較して微妙に日陰のポジションを取っているように思います。観察中、1頭の個体がヤナギの樹冠を旋回飛翔し、ヤナギの樹内に潜り込み、樹内を探索するような行動が見られました。待望の♀産卵行動かと期待したものの、樹液を求めて飛来した♀であることが判明。風で揺れて邪魔をするヤナギの葉の隙間から何とか樹液吸汁シーンをゲット。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:13時02分
コムラサキ♀の樹液吸汁シーンもこれが初撮影になります。この行動以外は午前中から午後3時過ぎまで基本、開翅か閉翅で翅を休めている姿が観察されました。仕方なく接近戦で♀を撮影。先ずは全開シーン。
D71K-34、ISO=500、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時33分
お約束の「斜め上45度逆光開翅」アングルでは空抜け画像になるので、ここは「斜め10度」位に留めて撮影。コムラサキの偽瞳孔は、絵文字の(xx)みたいな「X(ペケ)」マークになるのが面白いですね。続いてやや離れて半開シーン。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時53分
風格ある姿だと思います。静止している♀に♂が絡むシーンは1回だけ目撃。もう1回はどうも絡んだ♂の飛び方が違うなぁ~と思ったら、キタテハ♂の誤求愛行動でした。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:12時48分
こうして見ると、キタテハとコムラサキの体格差がよくわかります。追いかけられたこの♀個体は左前翅に破損があり、一連の開翅画像でご紹介した♀とは別個体で、このポイントで都合2頭の♀を観察したことになります。しかし、5時間余の観察にも拘らず、結局この日は産卵行動を観察できませんでした。天候の問題なのか?交尾後もう少し時間を経ないと産まないのか?疑問点が色々と湧いてきました。時間を見て更に♀の行動を追跡してみたいと思います。
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D71K-34、ISO=500、F10-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時10分
開翅シーンはいつも苦労します。近くにハエがやって来てゴマダラの邪魔をすると、威嚇して翅を開くのでそこがシャッターチャンスになります。ファインダーで覗きながら、ハエに向かって「ぐずぐずせんと、早うゴマダラにアタックせんかい!」と思わず激を飛ばす管理人でした。続いて閉翅。
D71K-34、ISO=500、F7.1-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時16分
やはり相当に白いですね。実はゴマダラ春型♀を野外で撮影するのはこれが初めて。フィールドに出れば何かしらのご褒美が貰えるのだなぁ~と思った次第。
さて、暫く歩いてようやく探♀行動をするコムラサキ♂に出会いましたが、個体数が少ないのですぐに行方不明になって手こずります。ようやく撮影できた♂は既にスレ品でした。
D71K-34(トリミング)、ISO=400、F10-1/1250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時00分
結構高い位置で開翅しているので、紫色幻光を表現するポジションがなかなか取れず、仕方なくトリミングでのご紹介です。午後はテリ張り行動も活発化して来て、開翅する角度も水平位置より更に下げて戦闘意欲満々のポーズとなります。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-1.0EV、撮影時刻:14時58分
たとえボロ品でもこのポーズは迫力満点ですね。個体数が少なく、探♀行動やバトルシーンの数も制限されるので、♂飛翔シーン撮影にも難儀しました。やっと撮れたのがこの絵。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:12時01分
例によって、「ジャスピン画像画面端の法則」が見事に適用されてしまった感じです(^^;
テリ張り開翅をしている♂をファインダーで眺めていると、少し様子が異なる個体がいました。更にファインダーでじっくり検すると、紫色幻光が出ず、腹もデカく、ようやく♀であることに気が付きました。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:13時02分
体と翅の面積比も他のタテハ同様、明らかに♂とは異なります。暫く様子を伺うと陽射しが強い際は閉翅し、陽が翳るとこのように開翅しています。朝一番に開翅する性質は蝶全般に共通するように思えますが、コムラサキ♀の場合は日中でもこのように開翅ポーズを取っているようです。これが春型に特有の性質なのかどうかは不明です。また♂と比較して微妙に日陰のポジションを取っているように思います。観察中、1頭の個体がヤナギの樹冠を旋回飛翔し、ヤナギの樹内に潜り込み、樹内を探索するような行動が見られました。待望の♀産卵行動かと期待したものの、樹液を求めて飛来した♀であることが判明。風で揺れて邪魔をするヤナギの葉の隙間から何とか樹液吸汁シーンをゲット。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:13時02分
コムラサキ♀の樹液吸汁シーンもこれが初撮影になります。この行動以外は午前中から午後3時過ぎまで基本、開翅か閉翅で翅を休めている姿が観察されました。仕方なく接近戦で♀を撮影。先ずは全開シーン。
D71K-34、ISO=500、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時33分
お約束の「斜め上45度逆光開翅」アングルでは空抜け画像になるので、ここは「斜め10度」位に留めて撮影。コムラサキの偽瞳孔は、絵文字の(xx)みたいな「X(ペケ)」マークになるのが面白いですね。続いてやや離れて半開シーン。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F11-1/800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時53分
風格ある姿だと思います。静止している♀に♂が絡むシーンは1回だけ目撃。もう1回はどうも絡んだ♂の飛び方が違うなぁ~と思ったら、キタテハ♂の誤求愛行動でした。
D71K-34(トリミング)、ISO=500、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:12時48分
こうして見ると、キタテハとコムラサキの体格差がよくわかります。追いかけられたこの♀個体は左前翅に破損があり、一連の開翅画像でご紹介した♀とは別個体で、このポイントで都合2頭の♀を観察したことになります。しかし、5時間余の観察にも拘らず、結局この日は産卵行動を観察できませんでした。天候の問題なのか?交尾後もう少し時間を経ないと産まないのか?疑問点が色々と湧いてきました。時間を見て更に♀の行動を追跡してみたいと思います。
by fanseab
| 2013-06-04 21:15
| 蝶
|
Comments(2)
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by
Garuda
at 2013-06-07 01:52
x
一昨日夕方に娘の散歩ついでに丁度行ってきたところです。
新しい踏み分けが出来ていたのはfanseabさんの跡だったのですね。
残念ながらコムラサキはテリ張り場所が高すぎる上に風が強く、満足できる写真は撮れませんでした。ツバメにまで向かっていくのですぐ飛んじゃうし。
トリミングと仰いますが、しっかり撮れていて「さすが」と感心します。
ゴマダラらしき赤斑の無いダンダラが梢上を滑空していくのを一度目撃しましたが、後でアカボシを見て「ゴマダラだった」と言い切る自信は無くなりました。
新しい踏み分けが出来ていたのはfanseabさんの跡だったのですね。
残念ながらコムラサキはテリ張り場所が高すぎる上に風が強く、満足できる写真は撮れませんでした。ツバメにまで向かっていくのですぐ飛んじゃうし。
トリミングと仰いますが、しっかり撮れていて「さすが」と感心します。
ゴマダラらしき赤斑の無いダンダラが梢上を滑空していくのを一度目撃しましたが、後でアカボシを見て「ゴマダラだった」と言い切る自信は無くなりました。
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by
fanseab
at 2013-06-07 23:17
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Garudaさん、コムラサキの止まっているヤナギはそよ風程度でも結構揺れますから撮影は苦労しますね。それと低い位置にテリ張りしないので、撮影アングルにも苦労させられます。クレーン車みたいな仕掛けがあったらなぁって、いつも思います。