探蝶逍遥記

ツマキチョウの産卵(4月下旬)

 ギンイチとミヤマチャバネ探索の際、偶然ツマキチョウ♀に出会いました。多摩川でも個体数が多い場所は少なく、この個体に目を付けて追跡してみました。最初は吸蜜モードで、特にカラスノエンドウがお好みのようで、何回も訪花して蜜を吸っておりました。

++横位置画像をクリックすると拡大画像を見ることができます++
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D71K-34、ISO=400、F11-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時23分
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D71K-34、ISO=400、F11-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分

 共に頭部を花弁に突っ込むようにして吸うので吸蜜シーンとしては見栄えがしませんが、恐らくこの花の場合は蜜源が深いので、どうしてもこの姿勢になるのでしょう。逆に必死に吸っている姿が伝わってきます。一枚目のような逆光画像を作画してみたいのですけど、なかなかいいアングルで止まってくれないものですね。そのうち産卵モードに移行し、何とかセイヨウカラシナでの産卵シーンをゲットできました。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時32分

 今シーズン、これでシロチョウ科としては2種目の産卵シーン確保です。なにせ年1化の蝶ですから、チャンスを逃さなくてよかったです。この後、イヌガラシにも産卵しておりました。画面中央に産みたての白い卵が確認できます。蕾の根元付近に狙って産卵する場合が多いと思います。
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D71K-85VR(トリミング)、ISO=400、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時50分

 この時、拡大撮影システムを持参しておりませんでしたので、自宅に卵を持ち帰り超拡大撮影をいたしました。
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D71K-85VR-24R(2コマ深度合成+トリミング)、ISO=100、F29-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:22時06分

 産卵2日後には淡い橙色に変化しておりました。シロチョウ科の卵は概ね紡錘形ですが、黄色に色付くと、トウモロコシを連想させますね。

 さて、♀の産卵シーンを観察していると、誤産卵しそうな状況も確認できました。最初はギシギシに産みそうになった場面。
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D71K-34(トリミング)、ISO=200、F11-1/640、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時30分

 例の前脚連打行動(drumming)をした後、腹端を曲げましたが、途中でおかしいと気づいたのか?結局、産卵はしませんでした。次はキク科(ヨモギ?)での誤産卵行動。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時34分

 この時は前脚連打の後、腹部は曲げずに飛び去りました。最後は食草の一つ、イヌガラシの新芽で前脚連打する場面。
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D71K-34、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時44分

 これは誤産卵ではなくて、結果的に新芽を嫌った行動ですね。やはりアブラナ科植物の蕾付近に産みたがるのでしょう。今回ツマキの産卵シーンがゲットできたので、次はクモマツマキの産卵シーンを狙いたいところです。これは簡単ではなさそうですが、是非チャレンジしてみたいと思います。
by fanseab | 2013-05-03 21:13 | | Comments(6)
Commented by himeoo27 at 2013-05-04 06:16
ツマキチョウの産卵行動及び卵何れもきちんと記録して
撮影されていて素晴しいです。同じようなシーンにであ
っても撮る人が撮ると違いがでるものと感心しました。
クモマツマキチョウの産卵シーンも同じように写せると
良いですね!
Commented by fanseab at 2013-05-04 20:44 x
himeooさん、貴殿もイヌガラシへの産卵を綺麗に撮影されていましたね!クモマツマキは自信ありませんが、先ずは♂の吸蜜をきちんと撮ることが先決で、♀の産卵はその次の課題・・・これが本音です(^^)
Commented by Garuda at 2013-05-05 08:35 x
多摩川のツマキチョウは、何か毎年発生ポイントが変わっている印象があります。
2010年に多産していた某ボーイスカウト周辺では一昨年「今年は少ないな」と思っていたら、昨年と今年は1頭も見られませんでした。
また、一昨年は東名高速周辺で多産していましたが、昨年と今年はやっぱりまったく見つかりません。
結構、イメージと違って移動性が高い蝶なんでしょうか?
Commented by 22wn3288 at 2013-05-05 21:22
ツマキチョウの卵 拡大写真初めて見ました。
やはり複雑な構造ですね。
自然の不思議に感心します。
Commented by fanseab at 2013-05-05 21:47 x
Garudaさん、多摩川河川敷のツマキは河川氾濫の影響を少なからず受けていると思います。初夏の頃には蛹になっていて、梅雨時から晩秋にかけての大雨→洪水でポイントの蛹が全滅になる可能性もあります。ですので年毎に個体数の多いポイントが変動しても不思議ではないと思っております。同属のクモマツマキも残雪の残る渓谷が大規模な雪崩や崖崩れに遭うと、その渓谷では全滅するため、ポイントの渓谷がズレるような感じがします。それでも♀♂成虫は共にそれなりに遠距離を延々と移動して新規ポイントを確保し、存続を保っているのでしょう。
Commented by fanseab at 2013-05-05 21:50 x
22wn3288さん、シロチョウ科の卵はゼフ越冬卵ほど美しさはなく、類型的に見えますが、細かい部分は種毎に特徴があって、興味深いものです。紡錘型の「くびれ方」も見分けるポイントになりそうです。
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