探蝶逍遥記

ボルネオ・グヌンムル公園遠征記(14)タテハチョウ科・ドクチョウ亜科

 先ずはアルキッペウラベニヒョウモン(Phalantha alcippe alcippoides)の♂。     
                                                                             ++画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34、ISO=200、F4-1/800、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、11時20分

 このタテハはキナバル・ポーリン温泉で初めて出会いました(外部リンク)日本の蝶を引き合いに出して譬えるなら、「熱帯アジアのコヒョウモンモドキ」かな? とにかく小ぶりで可愛いタテハです。♂を撮影した20分後、珍しく♀の産卵シーンに出会いました。多少葉被りになったのは残念。
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D7K-34(トリミング)、ISO=100、F6.3-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、11時42分

 ♀および産卵シーンもこれが初撮影。もともと♂♀判定が難しい部類なので、♀とわかる個体が撮影できてラッキーでした。食樹はイイギリ科(Flacourtiaceae)とされています。暫く産卵を観察しておりましたところ、葉の縁および表側に産んでいる様子です。残念ながらこの距離では卵を確認することはできませんでした。お次はサテリタミナミヒョウモン(Cirrochroa satelita satelita)。
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D7K-34、ISO=200、F7.1-1/200、-0.3EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、12時02分

 本種は初撮影。「斜め上45度逆光開翅(笑)」ですが、アングルが逆でした。お尻側から眺めてもタテハは格好良く写りません(^^; しかも初物で興奮してシャッター速度設定を間違え、手振れしたのは残念至極。この手のタテハは吸水が大好きですから、そんなチャンスを伺っていずれリベンジをいたしましょう。最後はこれも初物のクラリッサビロウドタテハ(Terinos clarissa praestigiosa)♂。
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D7K-34、ISO=400、F8-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、12時36分

 先日ご紹介した食堂、「Cafe Mulu」でランチを取っている時に急に出現。慌てて食事を放り投げての撮影でした。和名「ビロウド」の由来は表翅の鈍く光る藍色に因みます。吸水しながら時々開翅してくれるので連射しますが、表翅の撮影には失敗(^^; 裏面はあんまり派手な模様ではないのですけど、ストロボで裏面の線状紋がメタリックブルーに輝いて豪華な風合いに仕上がりました。丁度、クロヒカゲ裏面の眼状紋周辺がストロボ照射で怪しくブルーに光るのと一緒の現象ですね。このタテハは食堂縁の手擦りにご執心で、管理人が食事を取り終わった後もまだ吸水しておりました。恐らくゲストの汗が染みこんでいたりして、塩分を求めていたのだと思います。広角ショットもご紹介しておきましょう。
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GXR@5.1mm、ISO=200、F3.6-1/160、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、13時24分

<次回に続く>
by fanseab | 2013-02-07 22:53 | | Comments(6)
Commented by 22wn3288 at 2013-02-08 08:46 x
熱帯らしい未見のチョウたちが珍しいです。
予習をしておかないと沢山は見られないでしょうね。
Commented by OTTO at 2013-02-08 20:22 x
どのタテハも私には始めてお目にかかる種類ばかりですが、裏の波状の紋様が美しいですね。
こうしたタテハの仲間に夢中になるコレクターがいると聞いたことがありますが、むべなるかなって感じです。
Commented by fanseab at 2013-02-08 22:58 x
22wn3288さん、ご指摘の通り、「予習」は欠かせません。一応、遠征前に「これは是非撮りたい」種をリストアップして臨みますが、未撮影種と思われるものも瞬時に判断して撮影します。もちろん、Jamides属とか一目で区別できない種類はあたりかまわず連射して帰国後、同定の方法を取ります。
Commented by fanseab at 2013-02-08 23:01 x
OTTOさん、東南アジアの広範囲に分布する種類は変異幅も広いのが多く、これがコレクションの対象になります。ただ生態画像では表翅を撮り難い種類が多く、標本コレクションのようには上手く画像収集ができませんね。
Commented by himeoo27 at 2013-02-11 19:15
石垣島に迷チョウとしてやってきた
「イワサキタテハモドキ」に近似した
味わい深い色彩と模様の素敵な蝶たちですね!
Commented by fanseab at 2013-02-12 22:13 x
himeooさん、褐色のタテハは日本でも数が多いのですが、東南アジアには更に沢山の種類が棲んでおります。特にドクチョウ亜科の仲間はタテハチョウ亜科よりはその名の通り、毒々しい鮮やかな橙色もしくは茶色のタテハになります。イワサキタテハモドキなんかはドクチョウ亜科に比較してかなりおとなしい配色だと思います。
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