探蝶逍遥記

ウラゴマダラシジミの越冬卵(1月中旬)

 昨シーズン、ゼフ越冬卵探索の際、本命以外にウラゴも探索してみましたが、坊主でした。自らの探索能力不足を棚に上げて、「ついでに探したのが悪かったのだ」と勝手に解釈しておりましたので、今回はウラゴ一本に絞って東京都のポイントへ。関東地方に14日に降った大雪の影響で、日陰にはまだ残雪がある状況。朝が寒いのでノンビリと現地に午前9時20分着。高さ2m位のイボタを一本一本チェックしていきます。1時間経過して成果はゼロ。流石に焦ってきます。2時間が経過して都合15本以上のイボタの株を検するも全く発見には至らず。撤収しようか?と諦め気分で、最後に高さ1m程の貧弱な株を検すると、やったー! 枝の分岐からようやく2卵発見です(^^)

++横位置画像はクリックで拡大されます++
f0090680_21381814.jpg
D90-1855VR@55mm-gy8(トリミング)、ISO=200、F29-1/80、-1.0EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:12時48分
 
 魚露目で撮影したので、右下に残雪まで写ってくれて、雰囲気が出ました。越冬卵の地上高は約60cm。4年前に横浜で初めてウラゴ越冬卵を見つけた際、かなり鮮やかなピンク色を呈していた記憶があり、その時に比較して今回発見した越冬卵はかなり退色が進んでいる感じです。枝の肌と殆ど同じ色調なので、危うく見逃すところでした。続いて拡大撮影。卵の直径はほぼ1mmです。
f0090680_21392812.jpg
D7K-85VR-24R(トリミング+2コマ深度合成)、ISO=200、F29-1/160、-1.0EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:12時18分

 ここは大まかに上下2コマで合成したツケが回って、一部が不自然にボケてしまいました。やはりウラゴのように複雑な立体構造を持つ越冬卵は、中間コマも含め、最低3コマ合成を基本にすべきなのでしょう。で、撮影角度を変えて4コマ合成にもトライ。
f0090680_21414518.jpg
D7K-85VR-24R(トリミング+4コマ深度合成)、ISO=200、F29-1/320、-1.0EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影時刻:12時37分

 やはり、こちらの方が自然な仕上がりです。4年前は前玉外しで撮影しておりまして、その際、ウラゴ越冬卵をお菓子のタルトに見立てました。基本、甘党の管理人はミズイロオナガの越冬卵を金平糖とか・・・ゼフ越冬卵をお菓子に擬えることが多いのです。今回の超拡大撮影でウラゴ卵を改めて見てみると、直感的に思い浮かべたのはベルギーワッフルです。恐らく左党の読者の方は、「ベルギーワッフルって何?」との疑問を抱くことでしょう。一度ネットで画像検索してみてください。

 それにしても、今回のウラゴの産卵位置はオオミドリのような枝の分岐だったため、撮影にはムチャ苦労しました。stacked-lensの前玉と装着ストロボの双方が枝と干渉するため、レンズの焦点を前後させると枝が動いてしまうのです。手持ちで撮影していることもあって、撮影終了後、腕と腰がえらく疲れました。まぁ、それでも坊主を免れたのでヤレヤレでした。今度撮る時は、樹肌表面に産卵されているような撮影しやすい対象で狙いたいと思います。
by fanseab | 2013-01-20 21:46 | | Comments(6)
Commented by 22wn3288 at 2013-01-21 09:12 x
ウラゴマダラシジミの卵はゼフと違うのですね。
違いが良く分かりました。
何時もながら不思議だと思います。
Commented by konty33 at 2013-01-21 21:43
枝の分岐部で長いレンズとストロボが邪魔で撮影の苦労はよく分かります。
kontyはもう少し藪の中で探しますから薄暗く超接写は難しくなります。
それにしてもこの卵の形は、ベルギーワッフルと言われればそうだし、木製の歯車と言われればそう見えてしまいます。
Commented by fanseab at 2013-01-21 22:24 x
22wn3288さん、ウラゴの卵は他のゼフと比べると本当に異端の形状ですね。遠く南仏やスペインに棲んでいる近縁のエビプスシジミ(Laeosopis evippus)とウラゴ卵の微構造は世界のゼフの中で最も珍奇な形状と言えましょう。
Commented by fanseab at 2013-01-21 22:27 x
kontyさん、そうなんです。今回はスタックドレンズ法の欠点がまともに出てしまいました。そろそろミラーレスカメラでもう少しコンパクトで軽いシステムにできないか?検討している最中です。シジミ類の卵は拡大率が異なると別の物体に見えているので不思議です。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2013-01-22 21:50
ゼフ卵撮影とは王道を歩まれていますね。東京都にもウラゴいるんですね。アップ写真も綺麗です。流石でございます。
Commented by fanseab at 2013-01-22 22:13 x
ノゾピーさん、昨シーズンから人並み?にゼフの越冬卵を探すようになりました。未だ探索能力は素人同然で、見つけるのに達人の数倍は時間がかかかってしまいます。でも虎の子でも1卵発見した時の嬉しさは筆舌に尽くしがたいです。拡大撮影はその記念写真でもありますので、それなりに凝って撮影しております。ウラゴは思いがけない場所にいたり、絶対おると思って尋ねても空振りだったり、意外と難しい相手だと思っております。今シーズンは綺麗な開翅画像を撮りたいですね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード