探蝶逍遥記

ボルネオ・グヌンムル公園遠征記(6)シロチョウ科

 今回遠征でシロチョウとは相性が悪く、過去2回の遠征含め、観察種類数は最低でした。毎回、きちんと撮ろうと狙っている普通種のアサギシロチョウ(Pareronia valeria lutescens)についても飛翔している姿を見送るだけで吸蜜シーンは撮影できず、ガッカリ。そんなこんなで僅かに撮影できた3種類を今回ご紹介しましょう。最初はニケビレイキチョウ(Eurema nicevillei nicevillei)の♀。公園ロッジの敷地内で撮影。                                  
 ++画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34、ISO=200、F9-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、9時29分
 
 Eurema属は同定が難しいですが、ニケビレイとトミニア(E.tominia)は前翅内縁に黒い縁取りが出ることが特徴で、裏面撮影でもこの縁取りが透けて見えれば、他種との区別が容易です。そして前翅裏面中室に斑紋が出ればnicevillei、無紋ならばtominiaと同定できます。ジャングル内で静止していた本種♂を撮影したところ、ストロボ光に驚いて飛び上がり、飛翔画像が撮れてしまいました。
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D7K-34、ISO=400、F11-1/80、-0.7EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月13日、8時20分

 ただこうした状況で「偶然撮れてしまう」飛翔画像は元来の静止位置で合焦させているので、複眼には合焦しないケースが殆どです。ピンボケですが、ご存じの通り、Eurema属の表翅を撮るチャンスは飛翔以外にないので、nicevilleiと判断できる貴重な画像ですので敢えてアップしておきます。前翅内縁側の黒い縁取りが明確に確認できます。また、この黒い縁取り部分内で前翅基部の翅脈が2本黄色く浮かび上がって見えます。これが種nicevilleiの特徴であり、近似種tominiaの該当翅脈は黒色で翅脈が浮かび上がって見えることはありません。Eurema属は他にも沢山飛んでおりましたが、意外と撮影チャンスはありませんでした。Euremaに良く似ていて東南アジアの各地でよく見かけるムモンキチョウ(Gandaca harina elis)に今回も出会うことができました。
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D7K-34(トリミング)、ISO=100、F9-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、8時20分

 遊歩道上で吸水しておりました。おしまいはウラナミシロチョウ(Catopsilia pyranthe pytanthe)♂。早朝、公園ロッジに植えられているバナナの葉上に静止しておりました。

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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F11-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2012年3月10日、6時36分

 敏速に飛ぶウスキシロチョウ類も流石に未だ寝ぼけ眼で、じっくりと撮影できました。最後に目撃・撮影できたシロチョウ科リスト全7種をアップしておきましょう。

<シロチョウ科目撃・撮影種リスト(黄色字は目撃種)>
(1) ニケビレイキチョウ(Eurema nicevillei nicevillei)♂♀
(2) キチョウの仲間(Eurema sp.)♂
(3) ムモンキチョウ(Gandaca harina elis)
(4) ウラナミシロチョウ(Catopsilia pyranthe pyranthe)♂
(5) アサギシロチョウ(Pareronia valeria lutescens)♂
(6) クロテンシロチョウ(Leptosia nina malayana)
(7) カワカミシロチョウ(Appias albina albina)

 次回はシジミチョウ科のご紹介です。
<次回に続く>
by fanseab | 2013-01-07 22:33 | | Comments(0)
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