探蝶逍遥記

ボルネオ・グヌンムル公園遠征記(1)プロローグ

++横位置画像はクリックで拡大されます++
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GXR@8.2mm、ISO=200、F7.8-1/570、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月12日、10時10分

 そろそろ新羽化成虫発生も終了するので、シーズンオフの連載として今年3月に実施した首題遠征記をスタートさせます。以前ご紹介した台湾遠征記では時系列で延々と1年近く連載しましたが、実は画像を整理しながら書いてきた背景があり、思いっきり引っ張ってしまいました。今回の遠征では既に画像整理は殆ど終了しておりますので、科別にご紹介する形式を取りたいと思います。遅くとも来春のギフが飛び始めるまでには何とか連載を終了させたいところです。初回は遠征全般について、概要をご紹介することにします。

(1)グヌンムル国立公園
 管理人にとって、ボルネオ島への遠征はこれが3回目。最初は2002年のダナムバレー(Danum Valley Conservation Area)、2回目は2008年のキナバル国立公園(Kinabal National Park)でいずれもマレーシア・サバ州でした。今回はお隣のサラワク州に決め、同州での場所選定に悩みましたが、宿泊設備も含めたインフラ整備状況も総合的に勘案し、グヌンムル国立公園(Gunung Mulu National Park)に決定しました。同公園の総面積は529km2。因みにダナムバレーは438km2、キナバルは754km2、参考値として東京都23区は622km2となっております。

(2)旅程概要
下記に示します。なお、時刻は各航空会社のフライトスケジュールではなく、実際の離着陸時刻を示します。

2012年3月9日 羽田1:00発→SQ633便→シンガポール6:30着
         シンガポール9:00発→MI392便→コタキナバル11:05着
        コタキナバル12:55発→MH3255便→ミリ経由→ムル14:55着
  9日~13日 グヌンムル国立公園に滞在
   3月13日 ムル発13:15発→MH3252便→ミリ経由→コタキナバル14:55着
        コタキナバル泊
   3月14日 コタキナバル12:30発→MI391便→シンガポール14:30着
        シンガポール15:50発→SQ634便→羽田着22:55着

(3)アクセスルートの選定
 日本から同公園への基地空港、ムルまでは直行便はもちろんありません。サバ州のコタキナバルもしくはサラワク州のクチンまで飛んで乗り換えることになります。東京からだと羽田発着の国際便が大幅増便になったおかげでボルネオへの旅行も便利になりました。ただ羽田からコタキナバルへの直行便が開設されていたものの、旅行直前の2月になって運行を休止し、現在も飛んでおりません。羽田からだとシンガポール航空の乗継便が便利なのでこれを利用しました。今回の旅程では、各空港での乗継時間が短くて効率的ですが、反面、コタキナバルでの乗換時間が短すぎて入国審査・両替の時間が慌ただしく苦労いたしました。もちろん、コタキナバル市内でトラップ材料を仕入れる時間は全くありませんでした。羽田を出発してから現地に入るまで約17時間。時間に余裕があればやはりコタキナバルで一泊してムルに向かうのがベストな選択です。なお、ムルに向かう途中、必ずミリを途中経由し、ここで一旦乗客は全員降ろされます。理由はサラワク州への入境審査があるためです。サバ州から別の州に入るのにイミグレーションを必要としており、ミリ空港の長い建物を端から端まで数百メートル歩かされるのには閉口しました。ここでパスポートチェックをし、一旦空港待合室に待機して再度搭乗手続きを行います。旅行ガイドブックにもこの辺の事情が詳しく記載されておらず、大変当惑いたしました。
 なお、日本国内旅行会社の格安航空券はコタキナバルまでが手配範囲で、コタキナバル⇔ムル区間を飛ぶマレーシア航空国内線の予約は別途個人的にWEB上で手配せねばなりません。こちらはコタキナバル⇔ムル間を結ぶ国内便に使用されているATR72-500型機です。
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GXR@5.2mm、ISO=100、F7.2-1/810、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月13日、16時03分

 この機種は胴体の天井側に翼が付いていて座席位置によらず窓際からの景色を眺めるには適しております。コタキナバルからミリへの途中の海岸線の景観です。
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GXR@5.2mm(トリミング)、ISO=100、F9.1-1/440、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月9日、14時16分

 因みにこの区間は現状一日1便(※)しかなく、予約はかなり余裕を持って実施しておく必要があります。個人手配が面倒な方はパッケージツアーを利用されると良いでしょう。日本からだと3泊5日のツアーが一般的のようです。
※行き:MH3255便、帰り:MH3252もしくはMH3254便

(4)宿泊
 国立公園内にあるロッジに3泊。本来公園内ロッジに全泊の計画でしたが、予約が取れず、仕方なく公園外のホテル、「ロイヤルムルリゾート」に1泊いたしました。公園内宿泊設備に関しては、こちら、ロイヤルムルリゾートに関してはこちらの公式サイトをご覧下さい。
 公園内ロッジは3クラスあり、最高級の「The Garden Bungalows Room」は一泊朝食付きで232RM(リンギットマレーシア:換算レートは現在1RM≒27円)。一番安いのは21名相部屋の「Dormitory」で同じく41RM。管理人は中間クラスの「Longhouse Room」に宿泊し、これは同じく182RMです。Longhouse Roomは文字通りの長屋でして、一棟4部屋に分割され、一部屋には最大5名収容可能です。これがその長屋。
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GXR@5.2mm、ISO=200、F3.6-1/45、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月13日、10時19分

 一方、ロイヤルムルリゾートは名前の通りのリゾートホテル。設備は公園内ロッジよりも整備されており、一泊2食付346RMのツインルームに泊まりました。ここの欠点は公園まで短い時間ですが、車で移動せねばならないことです(片道10RM/人)。因みに空港からホテル、公園へも車で移動します。管理人が利用したトヨタのランクルです。
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GXR@5.2mm、ISO=200、F9.1-1/17、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月9日、16時05分

(5)公園内の移動手段
 公園内には多くのトレッキングコースが設置されています。原則徒歩での移動で、ルートは木道、もしくは舗装がされております。雨季の冠水を考慮して木道は地上高1m以上に設置されており、ひょいと地上に降りての撮影はできません。
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GXR@5.2mm、ISO=100、F2.5-1/15、-0.7EV、撮影年月日・時刻:2012年3月11日、10時36分

 生態系保護の観点からの配慮と言えましょう。一部のトレッキングコースは未舗装で、途中に泥濘地も存在し、登山靴の着用が望ましいと言えます。また公園内にある鍾乳洞探索には川をボートで下る等の移動手段も利用されます。公園の概要はこの位にして、次回から蝶のご紹介をいたしましょう。
<次回に続く>
by fanseab | 2012-12-13 00:03 | | Comments(4)
Commented by ごま at 2012-12-13 12:23 x
ボルネオのご紹介ありがとうございます。
3回も行かれてるとは!凄いですね。
行ったことがないので、どんなチョウが出てくるか楽しみです。
Commented by ponta_xx at 2012-12-13 12:28
先日の忘年会では、お話、楽しかったです。これからの掲載がとても楽しみです!(^_^)
Commented by fanseab at 2012-12-13 22:01 x
ごまさん、ボルネオは何回行っても恐らく飽きない場所だと
思います。マレーシア国内は車が左側通行で、かつ英語がある程度通じることで遠征時の煩わしさが他の旧植民地国と異なり少ないですね。出てくる蝶はお楽しみに!
Commented by fanseab at 2012-12-13 22:02 x
pontaさん、先日はあまりお話できず、申し訳ありませんでした。
色々と題材は豊富なので、蝶以外の昆虫も多くご紹介できると思います。お楽しみに。
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