探蝶逍遥記

ヒメジャノメの産卵(9月30日)

 ヒカゲチョウ♀の産卵シーン撮影を終えて、多摩川の堤防沿いを歩いていると、ヒカゲチョウに混じってヒメジャノメが飛んでおりました。折しも台風17号が関東に接近中で、南東からの強風に煽られるように草地を舞っておりましたが、どうやら♀で産卵挙動の様子。これ幸いとばかり、追跡してみました。最初の一撃は側方に回り込むことができず、腹端と卵にのみピントが合った画像を撮るのがやっと。                                                                      ++画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/80、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時06分

 次の産卵で何とか側方から撮ることができました。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=400、F11-1/80、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時08分

 産んだのは恐らくメヒシバだと思います。丈の高い草地ですので、葉被り必須の状況。ヒカゲチョウ同様、ヒメジャノメの産卵シーン撮影は管理人にとってこれも初体験でした。2枚目の産卵では、葉に掴まってから、離れるまで17秒ほど経過していました。連続撮影した画像をチェックしてみると、
(1)最初の2秒ほどで産卵行為が完了し、その後、
(2)腹端を卵から離して暫く腹を曲げた状態を持続する行動を取っておりました。
ですので、蝶を驚かさないように工夫すれば、(2)の状態で翅全面にピントを合わせ、かつ腹端と卵の同時写し込み撮影も不可能ではないかもしれません。 
 例によって、産まれた卵の拡大像も撮りました。
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D7K-1855@55mm(トリミング+画像処理)、ISO=200、F29-1/125、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時21分

 これまで撮影したジャノメチョウ亜科の卵同様、ヒメジャノメの卵にも網目構造がありました。網目は、サトキマダラヒカゲに良く似た印象です。なお、今回は安直にリングストロボを使用したので、卵の表面にリング状の光沢が出て不自然な画像になったことは反省材料。やはり面倒でも基本的な2灯ライティングで臨むべきでした。
by fanseab | 2012-10-04 21:04 | | Comments(6)
Commented by Sippo5655 at 2012-10-04 22:05
ヒメジャノメの産卵!
当然ながら見たことがありません。
2枚目 いかにも「おかあさん」といった表情に見えました~♪
この卵もまたクリア・メロンみたいに美しいですね!
蝶によって産卵にかける時間も違うんですね。
私も、いろんな蝶のおかあさん姿を見てみたいです♪
Commented by OTTO at 2012-10-05 07:10 x
これまた普通種のジャノメの画像ではありますが、でも命の働きの不思議とでもいうものが産卵している葉のからみ具合とともに丸ごと写しこまれているようで、見るほどに引き込まれます。
ヒメジャノメやコジャノメなんかは、数はいるけど、いざ近寄って写真を撮ろうと思うと、人の気配に敏感で、なかなか射程距離に近づかせてもらえず、結構苦労しますね。
卵の拡大写真も細かな彫刻が美しいです。
Commented by fanseab at 2012-10-05 21:49 x
Sippo5655さん、ヒメジャノメは普通種ですけど、産卵時間帯
があまり明確ではないので、産卵シーンは見過ごすことが多い
と思います。どんな蝶でも産卵時の表情には感情移入して
しまいますね。特に産み終わってから長いこと放心状態の
ように佇んでいる本種は、産卵行為の重みを感じてしまいます。
卵も確かに果物を連想させますね。
Commented by fanseab at 2012-10-05 21:51 x
OTTOさん、産卵時は蝶も産卵行為に集中しているので、
意外と鈍感になるケースが多いです。ただ産卵時間そのもの
が短時間なので、撮影難易度は上がりますね。
まぁ、難しいからチャレンジのし甲斐がある訳です。
Commented by Garuda at 2012-10-06 05:58 x
「基本的な2灯ライティング」

その「基本的」なことがまだよく分かっていません。
リングストロボでなくリングLEDですが、同じようにリング状の光沢が出ました。

通常のマクロレンズだけではこんなに拡大も出来ませんし、機材・テク共に私には卵撮影はまだ早すぎるようです。
Commented by fanseab at 2012-10-06 22:43 x
Garudaさん、一般的なマクロ撮影では内蔵ストロボにデイフューザーを被せるのが一番安直なやり方です。ただ、卵の拡大撮影レベルになると、ストロボ光の回り込みにも限界があるので、レンズ前面の位置でストロボを直接光らせる方法が有効です。リングストロボやLEDはこの目的に合致しますが、光沢のある対象では、本文にも書いたように、対象物表面にリング状のテカリが出て不自然な印象となります。このため、2対の外部ストロボを配して、個々のストロボの光量を個別に調整し、自然な感じに仕上げるのが「基本的な2灯ライティング」と呼ばれる手法です。
一方、拡大率を上げるのに最も手軽な方法はクローズアップレンズを使用するか、一眼用ズームレンズの前玉を外してズームマクロレンズに改造するやり方があります。後者は海野さんの著作をご覧になると良いと思います。
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