探蝶逍遥記

アカボシゴマダラ他(9月9日)

 この日は近場の多摩川沿いで主として飛翔を撮影。エノキやクルミの周囲には探♀行動をするアカボシ♂が目立ちました。明るい空き地から暗い林内の歩道沿いに突進してくる姿は迫力があります。狙ったアウトプットイメージは「微かな木漏れ日を浴びながら暗い林縁を滑空するアカボシ」。                                                ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時56分
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時00分
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時48分

 到達目標とするイメージに対して、自己満足度80%程度の仕上がりでしょうか。1枚目はたまたま赤く色づき始めたエノキの実が画面左端に写って季節感が出ました。3枚目、実は最初、ゴマダラがこちらに突進してくると勘違いしました。撮影後、モニターを見て初めてアカボシと判明。ご覧のように、赤班部分が見事に食いちぎられております。所謂バードビークでしょうね。ケバケバしく目立つ赤班部分は野鳥の食害から身を守る機能もあるのかもしれません。次にこの日、撮りたかった目標がサトキマダラヒカゲ。
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時29分
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時02分
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時19分

 上2枚が♀、3枚目が♂です。予想はしておりましたが、既にこの時期、♂はご覧のようにボロボロ。♀もそろそろ汚損が始まっております。15時頃ですと、サトキマの活動は未だ不活発。一方、ヒカゲチョウ♂はテリ張り活動がスタートしておりました。
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時52分

 暗い木蔭に舞っていたのはヒメジャノメ。
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D90-20(トリミング)、ISO=400、F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時52分

 まるでコジャノメが飛ぶような暗い木立内をウロチョロ飛んでおりました。暑さを避ける工夫なのでしょうか。コジャノメ同様、本来明るい草地を飛ぶはずのヒメウラナミジャノメもこの暗い歩道沿いに探♀飛翔等をしておりました。そのうち♀が産卵。残念ながら産卵シーンはゲットできず、卵のみ撮影。
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D7K-34(トリミング)、ISO=640、F8-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時19分

 産卵場所はムラサキツユクサの枯葉。エノキに絡まるクズには既に鮮やかな紫色の花穂が沢山付き始めております。ここにやってきたのはウラギンシジミの♀。久しぶりの産卵シーンをゲット。
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D7K-34(トリミング)、ISO=640、F10-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時26分

 シャッタースピードの設定を間違えてブレブレの画像でした(^^; ↑で撮影したヒメウラナミジャノメ、またクズの花穂に付いたウラギンシジミの卵(母蝶産卵シーンとは別の花穂から採取したもの)は自宅に持ち帰り、翌日拡大撮影をいたしました。最初はウラギン。
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D7K-85VR-24R(トリミング)、ISO=640、F29-1/200、-1.0EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影月日:9月10日

 久しぶりの拡大撮影ですが、今回も深度合成は不調なので、絞り込んだ一枚のみアップしました。ゼフ卵に比較して径が大きく、構造もやや大まかな印象ですね。クズの花穂上の微細な毛が撮影の邪魔になって苦労しました。一方、ヒメウラナミの卵は一見、平滑な真珠状光沢であり、拡大撮影する意味はないかな?と思い、念のため拡大してビックリ!
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D7K-85VR-24R(トリミング+2枚深度合成処理)、ISO=640、F20-1/400、-0.7EV、外部ストロボ+スレーブ1灯、撮影月日:9月10日

 一見平滑に見えたその表面は、多角形状の網目構造をしております。まるでシャボン玉を密に繋ぎあわせたような不思議な構造です。網目構造全体を上手く表現したくて、照明を色々と工夫しましたが、これが限界でした。お持ち帰りしたウラギンとヒメウラナミについては久しぶりに飼育してみたいと思います。
by fanseab | 2012-09-11 21:56 | | Comments(8)
Commented by Sippo5655 at 2012-09-11 23:03
アカボシの飛翔も、こうして拝見すると圧巻ですね!
この紅がなんだろう、独特のオーラを感じるんですよ。
私は先日、アカボシの産卵行動に出会い
卵も撮影してみました。
綺麗だった・・
ずっと追っていると、やはりいろんな草に足で触れ
たしかめているようですね。
アカボシが産卵した木を見て初めてこれがエノキの幼木だと教えてもらいました^^;
また見に行こうと思ってます。
ウラギンとヒメウラ 楽しみです(≧∇≦)
Commented by OTTO at 2012-09-12 16:50 x
アカボシ・サトキマダラetc・・いずれも見事に空中にピタリと静止していますね。
こんなショットを撮りたくて、試行錯誤しているのですが、なかなか・・・汗;
お見事です。

それにしても、ヒメウラナミの卵がこんなに美しいとは。
やはり、普通種などと侮らず、丁寧に対象に迫るべきですね。
またひとつ、勉強させていただきました。
Commented by yoda-1 at 2012-09-12 19:16
このヒメウラナミジャノメの卵は、竜の卵のような色合いで、是非撮影したいと思っていました。
いや~、それをこの拡大画像でいきなりでビックリしました。
なかなかその産卵シーンに出会えないのですよね。
Commented by fanseab at 2012-09-12 22:32 x
Sippo5655さん、アカボシは悪玉外来種になっておりますが、飛翔中の姿はやはり個性的で魅力的です。アカボシの産卵は小生まだまともに撮影できておりません。エノキの幼木(ひこばえ)は道路の分離帯とかよく見ると至る所に生えていて、ナミアゲハよりも遥かに食樹が豊富にあることが実感できますよ!
Commented by fanseab at 2012-09-12 22:34 x
OTTOさん、飛翔撮影はただひたすら乱射して、「当たり画像」を得るまで我慢することが大事ですね。乱射するうちにカメラの向きとか置きピン位置が感覚的にわかってきます。頑張って下さい。ヒメウラナミの卵綺麗でしょ!親の地味な姿と対照的?に優美な卵だと思います。
Commented by fanseab at 2012-09-12 22:39 x
yoda-1さん、ヒメウラナミの産卵シーンはこのジャノメだけに限って言えば、それほど稀ではないと思います。ただ夏場はこの蝶に限定して一日張り付く勇気は持てないでしょう。キマルリの開翅撮影を犠牲にしてまで、このジャノメの産卵を狙えるか?の覚悟が必要ですね。普通種の産卵シーンって結局そんな精神的難易度が高いのだと思います。
拡大画像も是非撮影してみてください。何とも不思議な構造です。ピントもムチャクチャ合わせにくいのですよ!
Commented by naoggio at 2012-09-13 07:32 x
ヒメウラナミジャノメの卵、表面はこんな編み目模様だったんですね。
きれいだなあ。
うれしいびっくりでしたね。
Commented by fanseab at 2012-09-13 22:24 x
naoggioさん、超拡大撮影の醍醐味は拡大して初めて明らかになる構造美ですね。ヒメウラナミジャノメの卵の表面構造はまさにそんな驚きの一つです。他にも拡大してハッとする卵があるかもしれません。先入観に囚われて、トライしないでいると、貴重な造形美を見逃す可能性がりますね。
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