探蝶逍遥記

台湾遠征記(19)11月22日午後その2

 林道をこれ以上進んでも成果がなさそうなので、途中で引き返しました。林道傍らの草地に比較的新鮮なキミスジ(Symbrenthia lilaea formosanus)がやって来て、センダングサで吸蜜しておりました。                                                                                   ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/500、-0.7EV、撮影時刻:13時33分

 この子はそれほど多くはおりません。行きも帰りも林道を歩いておりますと、周囲の林内でなにやらバサッバサッと不気味な音がしておりました。犯人はタイワンザル(Macaca cyclopis)の群れ。
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D7K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時36分。
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D7K-34(トリミング)、ISO=1000、F11-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時38分

 この猿、非常に警戒心が強く、撮影するのは大変苦労します。まぁ、しかし、ニホンザルのように林道上に集団で出没して人間を睨みつけたりする怖い行動を示さないのは異国の地にあって、大変有難いことでありました。さて、林道の暗い草叢に佇んでいたのは、コジャノメ(Mycalesis francisca formosana)の高温期型♀。
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D7K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時40分

 裏面模様は国内のコジャノメとさほど変わりはありません。林道脇崖地にベニモンアゲハが登場。♀らしき個体がヒラヒラと舞っておりましたが、センダングサで吸蜜を開始。
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D7K-34(トリミング)、ISO=400、F10-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時42分

 ハイ、完璧に騙されました。シロオビアゲハ(Papilio polytes polytes)のベニモン型♀でございました。林道に沿って、樹液が出ている木をチェックしていると、タイワンコムラサキが集う「ご神木」を発見!
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D7K-34、ISO=500、F13-1/160、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時50分

 3頭の♂(上側3個体)と♀(一番下の個体)、それに恐ろしげなアシナガバチ(Polistes gigas、台湾名:棕長脚蜂)もたむろしております。数えてみたらタイワンコムラサキはこのご神木に10頭以上群れておりました。14時頃から完全にドン曇り状態で、蝶影は薄くなるばかり(^^; 暗い林道脇に止まっていたクロテンシロチョウを撮影。
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D7K-34、ISO=800、F13-1/125、-0.7EV、撮影時刻:14時23分

 この子の♂♀判定は本当に難しいです。林道入口付近の路上に薄いブルー系シジミが飛び交っておりました。かなり擦れたウスアオオナガウラナミシジミの♂でした。
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D7K-34、ISO=640、F13-1/250、-0.7EV、撮影時刻:14時29分

 やはり縁毛が擦り切れているとシジミの魅力は半減します。林道入口には予定より早く
14時30分着。林道入口にある民宿脇で一休み。しかし、予約したタクシーを待つ時間がもったいないなぁ~と思っていると、この民宿に来ていた方が話しかけてきて、ホテルに行くなら俺の車に乗って行かないか?と誘い水をかけてくれました。聞くと管理人が宿泊しているホテルのお隣のホテルに勤務しており、怪しそうな人物ではなさそうなので、信用し、OKの返事を出しましたが、例のタクシーをキャンセルせねばなりません。運良く民宿の若奥さんは英語が堪能だったので、この奥さんに依頼し電話でタクシーキャンセルを実施してもらいました。ヤレヤレ。で、ホテルには15時15分には到着。夕食までには時間があるので、ホテルに隣接したスパ(温泉プール)で撮影疲れをほぐすことにしました。こちらの温泉は日本と異なり水着着用が必須。この時に備えて日本から水着を持参したのですが、水泳帽も着用することが義務付けられておりました。仕方なくプールの売店で帽子を購入し、ゆっくりとお湯につかりました。湯温はぬるめで体にやさしいものでした。風呂から上がって、一休み。本日の夕食も前日と同じ小吃(食堂)へ。この日は「龍鬚菜」の炒め物(100元=約270円)と「蝦仁炒蛋(海老の卵とじ炒め):120元=約320円」で頂きました。
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GXR@5.1mm、ISO=200、F2.5-1/30、-0.7EV、撮影時刻:17時59分

 因みに白飯は10元=約27円。龍鬚菜は空芯菜そっくりのお味。画像を良く見ると小さな茶色の球状物体が入っております。最初はナッツでも入っているのかと思い、齧ってみると、なんと小梅(梅干し)でした! 味付けに小梅を使うとは、台湾料理のレシピも奥深いものです。さて、画像の奥に写っているのが、この食堂を切り盛りするオバサン。なにやら真剣な様子で右側を注視しておりますが、実はテレビが右側にあり、ちょうど奥様の好きそうな「不倫ドラマ」の上映中。管理人も吊られて番組を視聴しましたが、なんともベタなストーリー展開のドラマ(^^ しかし、このオバサン、「商売よりもドラマが大事・・・」そんな真剣な眼差しに思わず笑ってしまいました。      <次回に続く>
by fanseab | 2012-08-23 22:23 | | Comments(6)
Commented by naoggio at 2012-08-24 07:47 x
タイワンコムラも御神木に・・・
そう聞くとなんだか急に親近感が湧いて来ます。
でも一緒に集まっているハチは日本では見慣れないような種類ですね。
梅干しで味付けというのは暑いところではいいかもしれませんね。
食欲増進、体調維持、腐敗防止、色々期待できそうです。
食堂のおばちゃん、こりゃテレビ見てるなというのがすぐわかりました。
最近は少なくなりましたがいつもこんな風景を見ながら育ったような気もします。
Commented by fanseab at 2012-08-24 21:49 x
naoggioさん、同じコムラサキ亜科ですから、樹液に集まる習性は国内のコムラサキと変わりはありません。樹液を出す木本が異なるだけです。
梅干し、知らないでいきなり齧ったら舌をかんでいたかもしれません。茸の類かなとも思いました。所変われば品変わると言うやつですね。
おばちゃんがノンビリとテレビを見る食堂、国内の田舎でも最近は見ることが少なくなったですね。
Commented by Sippo5655 at 2012-08-24 21:58
猿、、襲ってこなくて、良かったですね^^;
わあ、本当にコジャノメ、日本の子と同じだぁ。
「ご神木」すごい光景ですね!
光がまた神秘的です♪
クロテンシロチョウ こんな佇まいも素敵ですね。
台湾料理に、、梅干しですか。
イメージ変わりました(*´∀`*)
家庭料理、、おばさん ドラマに嵌って
なんか、まったりしてていいな^^
Commented by fanseab at 2012-08-25 22:26 x
Sippo5655さん、海外では爬虫類よりもやはり哺乳類が意外と怖いですね。この猿がもし林道に現れたらすぐに退却するところでした。
御神木は日本でも海外でもありますね。なかなか発見できませんけど。ここの小吃はひなびた雰囲気で結構癒されました。
Commented by maeda at 2012-08-28 21:19 x
今度海外遠征の祭は、差し障りなければ声をかけて下さい。
休暇が取れるときは是非ご一緒したいです。
一人でゆっくりとお考えであれば、素直に諦めます。
Commented by fanseab at 2012-08-29 23:14 x
maedaさん、了解です。
次回遠征が具体化した段階でご相談いたします。
もちろん国内もどこかでご一緒いたしましょう。
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