探蝶逍遥記

静岡のキリシマミドリシジミ(8月上旬)

 昨シーズン見出したアカガシ発生木での探索を今シーズンも続けております。7月21日には残念ながら未発生の様子。その後、7月下旬に叩き出しで新鮮な♂を発見するものの、撮り逃してしまい、今回は三度目の挑戦。気合を入れて5時50分現地着。しかし、叩き出しでは全く蝶影がありません。飛び出したのはヤンマ類1頭のみ(^^; 仕方なくここは諦めて別ポイントへ移動してアカガシを叩くも全くの坊主。結局諦めきれずに、最初のポイントに戻って、何気なくアカガシを覗くと何と前方に♀の姿が! 「ヤッター! 逃げるなよ」と念じながら慌てて車に引き返しカメラをセット。有難いことにアカガシ葉上に鎮座したままでした。                                                                       ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34、ISO=400、F9-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:6時59分

 キリシマ♀については、これまでトリミング必須の遠距離からのみ撮影できておりますが、ようやく至近距離で捉えることができ、暫し満足感に浸りました。活動は既に活発化しており、ご覧の通り、翅をスリスリしておりました。これは開翅するかも・・・と期待するも徐々に奥(葉柄側)に移動していきます。
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D7K-34、ISO=500、F5.6-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時11分

 最初のカットより前翅を上方に引き上げております。前翅第2室最外縁の橙色が結構発達した個体のようです。また、尾状突起は短尾型ではなく、ノーマルな長さです。一通り、閉翅を撮影できたので、ちょっと冒険をして一脚使用のインターバル撮影で広角撮影を試みました。未だこの撮影法に不慣れなため、蝶を視野の真ん中に入れるのに苦労しますが、何とか撮影に成功。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F3.2-1/60、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:7時22分

 画面右側からの強烈な朝日が照り始めた頃で、キリシマは直射日光を避けるように葉影でモゾモゾ動いておりました。この後、インターバル撮影をされて機嫌を損ねたのか?葉裏に移動してしまいました。
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D7K-34、ISO=500、F5.6-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時23分

 その後、再び葉上に登り始め、右側を向いてくれました。
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D7K-34、ISO=500、F6.3-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時25分

 キリシマ♀独特の斑紋・鱗粉構造まで見て取れる距離で、ファインダーを眺めながら暫くウットリの時間でございました。この後、何を思ったのかカメラと正対するポーズに。
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D7K-34(トリミング)、ISO=500、F6.3-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時26分

 暫しお見合い状態でしたが、突然ファインダーから姿が消えました。「しまった、飛ばれたか!」と慌ててファインダーから目を離すと、何と目の前で開翅してくれました。焦って何とか撮影。
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D7K-34、ISO=200、F6.3-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時26分

 ご覧の通り、焦って絞り込みを忘れたためムチャピン甘(^^; それに開翅角度が微妙で葉被りを避けられない位置でございました。ピーカンの朝だと全開シーンは厳しいのかもしれません。また4枚目の画像を撮影した際、縁毛がそれなりにスレていることに気づいておりましたが、翅表も微妙に傷が目立ちます。結局、開翅してから僅か30秒後には、サッと飛び立って、発生木の奥の茂みに消えていきました。夜を過ごした♀が朝一番に日光浴をしてまた茂みの奥に消えていくプロセスを撮影できたのかもしれません。とにかく朝一番で坊主だった場所に戻って再探索した粘りが効を奏して、念願のキリシマ♀至近距離撮影に成功できました。こうなると♂の至近距離撮影が次のターゲットですが、何となく昨年よりは個体数が少な目の印象でどうなることやら。キリシマは隔年で発生の波があるとされています。元々個体数の少ないポイントなので、♂に無事再会できるか?これは運試しの様相を呈して来ました。吉報をお届けできると良いのですが・・・。
by fanseab | 2012-08-08 21:39 | | Comments(10)
Commented by Sippo5655 at 2012-08-08 21:56
美しい翅の風合いのキリシマミドリシジミ
ほんと綺麗ですね~!
正面のお写真とても気に入りました(*^-^*)
この瞬間、きっとこの子、何をか感じ
安心のオーラを感じ取ったような気がします。
きっと、次の念願も叶うことでしょう\(^ ^)/
Commented by hemlenk at 2012-08-08 22:17
やりましたね!キリシマ♀!
自ら見つけたポイントでの出会い、最高ですね(^_^)/
半開まで披露されて、いうことないです。
粘り勝ち!ナイスです(^_^)/
Commented by dragonbutter at 2012-08-09 10:13
キリシマの至近距離からの撮影おめでとうございます。
関東(静岡も入れて)で撮られたこれほどまでの鮮明な写真は初めて拝見しました。
そして開翅まで。なんか私までうれしくなりました。
Commented by yoda-1 at 2012-08-09 12:46
徳望の雌♀の接写成功おめでとうございます。
しかも半開翅画像まであってもう羨ましく拝見しました。
YODAは雌♀との出会いは来期になりそうです。
Commented by fanseab at 2012-08-09 22:17 x
Sippo5655さん、いつもコメント有難うございます。そう、♀裏面の風合いは独特なんです。ミドリシジミの♀は同定しずらいのが多いですけど、本種はだれの目にも明らかなユニークな模様が魅力です。正面からの絵は狙って撮ることもありますが、この時は偶然、目が合ったような・・・。次の念願叶うかな?
Commented by fanseab at 2012-08-09 22:19 x
hemlenkさん、お蔭様で至近距離からの撮影ができました。今年は貴殿も苦労されているようにキリシマ全体が不作なんでしょうか?♂の飛翔を見かける頻度が極めて少なく、新ポイント開拓も難易度が高いです。来年は数が増えることを期待したいと思います。
Commented by fanseab at 2012-08-09 22:22 x
dragonbutterさん、有難うございます。何とか接近戦をものにできました。♂に比較すると♀の方が下枝にいる確率が多いので接近戦のチャンスが多いのですけど、3m以内での撮影は結構チャンスがないのですよ。開翅の撮影はやはり薄曇りの日でないと厳しいですね。
Commented by fanseab at 2012-08-09 22:24 x
yoda-1さん、この時期、他種撮影の誘惑を振り切ってキリシマ撮影に拘っておりましたが、何とか物にできました。半開翅はおまけみたいなものでしたが、慌てて撮影に失敗しました。まだ修行が足りないです(^^; 貴殿の来季吉報を期待しております。
Commented by naoggio at 2012-08-12 21:01 x
キリシマ♀、未見です。
羨まし〜。
やはり美しい蝶ですね。
開翅までサービスしてくれたとは素晴らしい。
そんなにピン甘に見えませんが・・・?
Commented by fanseab at 2012-08-12 22:08 x
naoggioさん、小生は鈴鹿で何回か撮影経験がありますが、関東に戻ってきてからは初撮影です。これまで姿は見ていますが、それなりに梢の高い位置で撮影不可でした。
半開翅だと、特徴ある裏面とAB型表翅の両者を表現できますが、この絵では複眼と表翅にピンが来ていません。でも位置的にこれが限界でした。
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