探蝶逍遥記

多摩川縁の第2化セセリ探索(7月14日)

 3連休の初日は明け方豪雨が降り、ちょっと不安定な天気なので、近場で探索しました。ターゲットは共に第2化の発生ピークと思われるミヤマチャバネセセリとギンイチモンジセセリ。これまで両種は主として第1化、たまに第3化を撮影しておりますが、ゼフを含めハイシーズン真っ只中の7月中旬に敢えて出かけることはなく、第2化の撮影は課題となっておりました。現地に着くと予想通り、大雨の影響でそこかしこに水たまりが出来て歩行に四苦八苦。ポイントに着くと、よたよたと飛ぶギンイチを確認。このセセリは翅表が漆黒なこともあって、新鮮な個体の飛翔中は黄金色に輝きますね。この色合いが管理人のお気に入りです。しかし7時過ぎには完全に探♀モードで全く止まりません。結構しつこく探してようやく羽化直♂の静止画像をゲット。                                                             ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=200、F6.3-1/1250、-0.7EV、撮影時刻: 8時01分

 後翅裏面の「銀一文字」の出方は第3化と大きな変異はないように思います。第2化&3化を「夏型」として一括りにして構わないのでしょう。お次は♀。
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D90-85VR、ISO=200、F8-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 8時34分

 ♀はいつも不活発ですね。次に飛翔です。最初は♂の3連発。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 8時00分
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 8時00分
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 8時20分

 ご覧のように河畔のオギ群落には朝方の雨滴が沢山残っています。オギのジャングルの中を縫うように飛ぶギンイチの飛翔撮影は骨が折れます。予め準備したオーバーズボンも雨滴でずぶ濡れ状態に(^^; 熱中症危険ランク最大レベルの悪条件で喉はカラカラに。レンズにも雨滴(もちろんプロテクターガラスに付きます)が! まぁ、こんな状況が嫌なんで、これまで夏場のギンイチ・ミヤマチャバネは撮影を回避していたんですけどね。お次は♀。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 8時02分

 大きなお腹を抱えてヨタヨタ飛ぶ♀の飛翔は本当に大儀そうです。

 さて、ミヤマチャバネですが、こちらの活動スタート時間はギンイチよりもちょっと遅れる感じです。新鮮な♂を探すのに苦労したものの、何とかテリ張り中個体を確保。
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D90-85VR、ISO=200、F6.3-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:7時53分

 縁毛もまずまず揃った個体です。テリ張り環境をコンデジ広角でも撮影。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/320、-0.7EV、撮影時刻:8時08分

 概ね、オギ群落の間にポッカリ空いたような空間がお好み。バトルの相手は主に夏型ベニシジミのようでした。この♂を撮影した直後、すぐ脇になんと交尾ペア(上が♀)を発見!
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D90-85VR、ISO=200、F10-1/400、-0.7EV、撮影時刻:7時55分

 昨年の第3化探索時にも同じポイントで交尾ペアを撮影しており、管理人としてミヤマチャバネ交尾画像撮影はこれが二度目。比較的相性が良い相手かもしれません。きっとテリ張り中に♀を発見し、すぐそこで交尾。その隙に「これ幸い~♪」と別の♂が割り込んで占有空間を支配した・・・そんな図式だったのでしょう。この交尾ペア、撮影直後に解けてしまいました。次いでシロツメクサ上で開翅する♀。因みに交尾ペアの♀とは別個体です。
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D90-85VR、ISO=200、F5-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:8時46分

 ゆったりとした雰囲気の♀も大好きです。最後はミヤマチャバネ♂の飛翔。
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D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻: 8時08分

 ミヤマチャバネの飛翔では後翅裏面をきっちり撮影して、中室の白班を明瞭に写し込むことが最大のポイント。今回ようやくその目的に合致した画像を得ることができました。通常、♂の占有行動は同じ場所に固執することなく、占有場所を移動していくため、占有行動中の飛翔を狙うことが難しいのですが、今回撮影した個体は珍しく、占有場所に回帰する習性が強く、何とか視野に収めることができました。

 蒸し暑さが堪えて午前9時前に撤収。何とか目的の2種につき、♂♀をゲットできて短時間ながら収穫のある撮影行になりました。
by fanseab | 2012-07-18 21:35 | | Comments(12)
Commented by chochoensis at 2012-07-18 21:48 x
fanseabさん、ミヤマチャバネの交尾写真・・・素晴らしい。そして、ギンイチのレポート・・・ジックリ読ませてもらいました・・・。このギンイチ・・・昔、飼育して越冬させようとして失敗した事を思い出しました・・・終令までは上手くいったのですが惨敗でした、それ以降、怖くて出来なくなりました・・・。苦い想い出です・・・。
Commented by cactuss at 2012-07-18 23:11
ギンイチモンジセセリ、ミヤマチャバネセセリの飛翔はすばらしいですね。
セセリチョウの交尾はあまり撮影したことがないですが、ミヤマチャバネセセリの交尾は初めて見ました。
Commented by naoggio at 2012-07-19 16:18 x
ギンイチの飛翔は静止時には見えにくい前翅裏の黒が見えてとてもチャーミングですね。
あの感じは肉眼でも見えるので写真に撮れていると嬉しくなります。
ミヤチャの交尾再度撮影ですか、ギリギリ間に合って良かったですね。
Commented by ma23 at 2012-07-19 20:29 x
いつもながらの描写にみとれてしまいます。
キンイチの前翅裏の黒い部分、なかなか撮影できるものではないので素晴らしいです。
ミヤチャもいいなあ。
Commented by fanseab at 2012-07-19 22:23 x
chochoensisさん、コメント有難うございます。
ギンイチ越冬幼虫の飼育は小生も一回だけ実施して何とか無事成虫まで得られました。しかし、当時、一回幼虫が脱皮して無摂食で蛹化する習性を知らなかったので、脱皮した時には食草確保をどうするか?本当に焦ったことを思い出します。夏型ならその心配はなさそうですね。
Commented by fanseab at 2012-07-19 22:26 x
cactussさん、ギンイチは飛翔速度が遅い中では撮影難易度が高いですね。茂みの中を飛ばれるので、いつも苦労します。ミヤマチャバネはパスト連射でしか無理だろうと思っていましたが、運よく撮影できました。もう一回撮れと言われても無理かも(^^; 小生もセセリの交尾はイチモンジとこのミヤマチャバネだけで、皆さんよく撮影されているミヤマセセリとか、夏場のアカセセリとかの交尾を何とか撮りたいを思っております。
Commented by fanseab at 2012-07-19 22:29 x
naoggioさん、仰る通り、飛翔画像でないと、前翅裏面の黒地の部分は表現できないですね。最初撮影した時は、前翅に変な影があるなぁ~と気になったりしました(^^)  ミヤマチャバネの交尾は正午以降の方が多いとの記述もありますが、朝一番でも交尾することがわかってよかったです。
Commented by fanseab at 2012-07-19 22:31 x
ma23さん、ちょっとご無沙汰しております。
ギンイチも新鮮な個体を探すのに意外と苦労しますね。ご指摘の黒い部分も何とか飛翔で撮れて満足しております。ミヤマチャバネ第3化はお盆明け位が適期と思います。よろしければ是非!
Commented by banyan10 at 2012-07-20 10:01
セセリ2種の飛翔はいつもながら見事ですね。
特に素早いミヤチャは難易度高いですよね。
ミヤチャの交尾も未撮影なので1回分けてほしいところです。(^^;
交尾はやはりテリ張り場所の周辺なのですね。参考に探したいです。
Commented by yoda-1 at 2012-07-20 18:35
ミヤマチャバネは、未だにしっかり撮影できていないので、この交尾はもうまぶしい限りです。
各種飛翔画像は自慢と通り越して、棲息環境も写り生態的でいいですね。
YODAも早く高速ストロボ連射を習得したいものです。
Commented by fanseab at 2012-07-20 21:30 x
BANYANさん、飛翔はようやくレンズの置きピン間隔が体に染みついて来て多少歩留りが上がったので、楽になりました。ミヤチャはまぐれ当たりの作例でしょう。交尾に出会うのは人それぞれで出会える種類が限定されているようですね(笑)小生は結構頑張ってもミヤマセセリ交尾は一度も出会っておりません。以前、貴殿の交尾画像作例集を見て、ひたすら羨ましく思ったものです。
Commented by fanseab at 2012-07-20 21:33 x
yoda-1さん、ミヤマチャバネとギンイチの観察が手軽に出来るのは多摩川縁に住む蝶屋の特権みたいなものですね。他の蝶に浮気しないでミヤチャ一本に絞れば貴殿ならお茶の子さいさいの種類でしょう(笑)
最近の広角飛翔は高速ストロボ連射ではなく、中速ストロボ連射でやってます。念のため。
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