探蝶逍遥記

山梨ブルー探索(6月18日)

 変則平日出動で山梨に出かけました。メインターゲットは「ブルー系ゼフ」。まぁ、しかし難易度高い相手でして、敢え無く敗退です(^^; この後、一旦オナガシジミの終齢幼虫探索で目的地を確認するため、道路脇に駐車して地図とナビを相互確認。暑いので開放していた助手席側からふと草地を覗くと、ブルー系シジミが緩やかに舞っています。下車して確認すると何とヒメシジミ。最初は1頭のみかな?と思って探ると結構な個体数が飛んでおりました。管理人はヒメシジミを真面目に撮ったことがないので、ここはじっくりと撮影。最初は♂開翅。                                                                ++横位置画像はクリックで拡大されます++
f0090680_22551266.jpg
D7K-85VR、ISO=400、F4.5-1/2000、-0.7EV、撮影時刻:10時07分

 このシジミは縁毛が特別厚いのですが、この個体はかなり歯抜け状態で、見栄えがしませんね。お次は♀開翅。裏面を無理やり入れるアングルでパチリ。
f0090680_22552587.jpg
D7K-85VR、ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、撮影時刻:10時17分

 続いて同じ個体をほぼ真上から。
f0090680_22553473.jpg
D7K-85VR、ISO=400、F10-1/250、-0.7EV、撮影時刻:10時18分

 フィールド図鑑の準備段階ではよくこのアングルに拘って撮影しました。その時の癖で開翅を撮るといつもこのアングルになり易いのです。やはり♂と比較すると、腹部の形状、体と翅のバランスが異なっていることがよくわかります。このポイントは殆ど猫の額ほどの小さい草地ですが、それなりの密度の個体数が発生していたためでしょう、すぐに交尾ペアを見つけることができました。
f0090680_22554933.jpg
D7K-85VR、ISO=400、F7.1-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時04分

 ♂♀共にド完品、おまけに♀は軽度の斑紋異常があるので、とてもインパクトのある絵に仕上がりました。こうして両者の縁毛を比較してみると、♀の縁毛が特別美しいことに気が付きました。♂が一様に白いのに対し、♀の前翅は前翅端のみ白、その他は濃褐色。一方、後翅は更に複雑で、後翅前縁~翅頂にかけて淡褐色、外縁側は内側が白色で、外側は濃褐色に塗り分けられた二重構造になっています。こんな複雑な縁毛を持つシジミは他にいるのでしょうか? 同じブルー兄弟のミヤマ・アサマ♀の縁毛はもっと単純な色彩だったと思います。交尾中はウロチョロ動き回って広角撮影も苦労しましたが、何とかパチリ。
f0090680_2256242.jpg
GXR@5.1mm、ISO=100、F6.5-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:10時11分

 この後は飛翔狙い。ただ薄曇りの天候で露出設定を間違え、背景が全般に暗くなり過ぎたのには反省。
f0090680_22562488.jpg
D7K-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時38分
f0090680_22563320.jpg
D7K-20(トリミング)、ISO=200、F10-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時51分

 この後オナガシジミ2齢幼虫を撮影したポイントに移動。枝先に終齢幼虫の姿は確認できず。時期的に既に蛹化している可能性もありましたが、根際の探索は諦めました。後は成虫狙いでまた訪れることにしましょう。そこから再度アサマシジミのポイントまで移動。昨年は7月8日にボロ♀を撮影しているので、時期的には新鮮な♂を期待しての訪問でした。期待通り、♂が舞っておりましたが、正午過ぎよりムチャクチャ暑くなり、全く静止する気配がありません。仕方なく飛翔で表翅のブルーを表現することに。
f0090680_22565316.jpg
D7K-20(トリミング)、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時28分

 1枚目はこの地域の個体群としては結構ブルーが乗っている♂。このポイントはススキも結構繁茂しておりますので、レンズがススキにぶつかったり、ススキで葉被りになったり飛翔撮影も苦労いたします。2枚目はそんなススキの空間を飛ぶ雰囲気が表現できました。
f0090680_22573630.jpg
D7K-20(トリミング)、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時30分

 3枚目は1枚目よりもブルーがかなり控えめな個体。
f0090680_22574980.jpg
D7K-20(トリミング)、ISO=200、F11-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時30分

 飛翔中はかなり黒っぽい印象を受けます。それと午前中ヒメシジミの撮影をしていただけに、やはりアサマは大変デカく感じますね。気温の関係で静止場面は無理かと諦めておりましたが、一回だけ食草のナンテンハギからの吸蜜場面を撮ることができました。ススキが邪魔してこのアングルから撮るのがやっとでした(^^; 
f0090680_2258490.jpg
D90-85VR(トリミング)、ISO=400、F18-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時32分

 この絵を撮影した後、忽然とアサマの姿が消えました。あまりの暑さに草陰に身を潜めたのでしょうか? 折しも採集者が2名出現し、落ち着いて撮影する気力も失せたのでここで撤退となりました。昨年独自で見出したポイントと思っておりましたが、どうやら採集派も訪れる超有名ポイントだったのかもしれません。やはり開翅画像は気温の低い午前中に狙わねば駄目ですね。次回はまともな開翅画像を目標にしたいと思います。

 この日はゼフ探索にはガッカリでしたが、思いがけず、ヒメシジミのマイポイントを発見して、成果のある一日でした。
by fanseab | 2012-06-20 22:59 | | Comments(6)
Commented by hemlenk at 2012-06-20 23:28
いろいろな色合いのブルーがいいですねー。
1枚目のアサマシジミの青いこと。こっちのほうがヒメに見えたりします(^_^;)
ヒメシジミを追いかけていると、アサマかな?って思うような個体がいたり、けっこう楽しいですね。
Commented by naoggio at 2012-06-21 21:59 x
おおー、ヒメシジミ♀の縁毛がこれほど美しかったとは・・・
アサマシジミの♀で裏面が濃いめの地色の個体等はグレーと白が織りなす渋い美しさをもっていると思いますがこれには及びませんね。
今度ヒメシジミに出逢うのがとても楽しみになって来ました。
最後のアサマ+ナンテンハギも素晴らしい !
Commented by fanseab at 2012-06-21 22:56 x
ヘムレンさん、仰る通り、ヒメシジミは比較的大き目の個体だったので、最初、アサマの新規ポイントを発見した!とぬか喜びした位です。ブルーの変異を楽しむのも一興ですね。
Commented by fanseab at 2012-06-21 22:58 x
naoggioさん、縁毛綺麗でしょ!
シジミ類の縁毛の中でも複雑さでは一番ではないでしょうか?ヒメシジミはこれまで撮影回数が少なかったので、色々と発見できて面白かったです。
Commented by thecla at 2012-06-24 18:30 x
ヒメシジミ、他の主役狙いの時が多くてついつい軽視してしまいますが、綺麗な良い蝶ですよね。
特に縁毛の白さと長さの美しさは、今回の図鑑で改めて認識しました。
Commented by fanseab at 2012-06-26 00:36 x
theclaさん、小生はヒメシジミを軽視云々でなく、撮影の絶対数がこれまで少なすぎて、今回ようやくまともに取り組んだのが実情です。縁毛フェチの小生にとって、もう少し早くから撮らねばならない対象でした。縁毛がとびきり長いので、新鮮な個体に出会うのが課題ですね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード