探蝶逍遥記

初夏を彩る黒系アゲハ達(5月19日)

 土曜日は千葉県・房総半島で探索モードでの観察をしておりました。その過程で出会ったアゲハチョウを中心にご紹介したいと思います。最初はカラスアゲハの♂。                                                            ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34、ISO=200、F13-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時00分

 丁度、アザミにはダイミョウセセリ第1化がやって来ており、少し賑やかな画像になりました。ご覧のようにカラス♂はスレ品。別途出会った♀もアップするには忍びないご老体で、そろそろ時期遅れの様相でした。一番適期と思われたのはモンキアゲハです。先ずは♂の吸蜜シーン。
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D7K-34、ISO=400、F9-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:10時45分

 ムシトリナデシコは文字通り、アゲハを引き付ける磁石を持っているかのように、相当長時間吸蜜してくれたので、構図を選ぶ余裕がありました。半逆光撮影で後翅表裏の白紋が微妙にズレ、まるで白紋が滲んだかのような面白い効果が出たと思います。お次は♀。
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D7K-34、ISO=400、F8-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時55分

 大輪のピンク色の芍薬とのコラボで豪華絢爛のショットに。モンキ吸蜜シーンは♂♀共にこれまでまともな画像がなかったので、ニコニコ顔の管理人でした。そのモンキ♀の飛翔シーンです。何とかノートリで収まりました。
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D90-20、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時08分

 モンキ同様、個体数が多かったのはオナガアゲハ。最初は♂の吸蜜シーンです。
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D7K-34、ISO=400、F4-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時25分

 続いて♀。
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D7K-34、ISO=400、F4-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時41分

 オナガのアザミ吸蜜シーンは関西在住時に兵庫・西播磨の渓谷沿いでよく撮影したのですけど、それ以来の久しぶりの絵になりました。♂♀共に絞り開放(F=4)で狙うも、♀は若干複眼がピンボケ状態。やはりハイリスクの撮影条件でした。続いてオナガ♀の飛翔シーン。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時55分
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:12時56分

 一枚目はアザミにタッチダウン寸前のショット。五月晴れを無理やり入れたら背景にカラズザンショウも写っていました。オナガやカラスの食樹であることはご存じの通りです。2枚目は電信柱に電線も写りました。たまには人工物背景も良しとしましょう。

 黒系アゲハ以外に目立ったのは河畔のイラクサ類上空を飛んでいたアカタテハ。アカタテハってこんなに個体数が多かったっけ?と思う位舞っておりました。その♀の産卵シーン。
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D7K-34(トリミング)、ISO=400、F9-1/1000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時06分
                     
 今シーズンは科を問わず、産卵シーンを狙って撮影したいと思っておりまして、アカタテハはその最初のターゲットになりました。いつもながら、腹端が新芽や若葉に隠されるパターンで、産卵の全貌を表現するのに難しいタテハです。次いで目に留まったのが、この時期のシンボルとも言える、ヒメキマダラセセリ。鮮やかなオレンジ色が新緑に映えて、管理人お気に入りのセセリです。
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D7K-34、ISO=200、F5-1/1250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時35分

 丁度、♂の出始めのようで、♂同士で盛んにテリ張り合戦をしておりました。少し動くと汗ばむこの時期、黒いアゲハを追いかけ回す楽しさを味わった一日でした。

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<6月7日付け記事の解答>
形質A,B,Cいずれもサトキマの特徴を備えております。サトキマダラヒカゲ♂が正解。
by fanseab | 2012-05-21 20:33 | | Comments(18)
Commented by kmkurobe at 2012-05-21 21:28 x
いやお見事。いずれも素晴らしいショットですが、芍薬モンキ・・・・・弩迫力ですねぇ・・・・・
さすが撮影者自信のショット・・・・・
コレハスゴイ、恐れ入りました!
Commented by 6422j-nozomu2 at 2012-05-21 22:31
私もね、出来るだけアップで被写体を狙いたいタイプなんで、3枚目の芍薬モンキは大好きな写真です。でも、意識的に引いた写真のほうが撮影者に余裕が感じられるのも事実なのかな?
Commented by konty33 at 2012-05-21 23:35
外部ストロボを使用した素晴らしい写真が並んでしますね。
今年はアゲハ類とは縁がなく、これらの写真を拝見し涎を垂らしています。
背景をスッキリさせた写真も良いですし、背景をしっかり写した写真も素敵です。
Commented by kenken at 2012-05-22 00:17 x
台湾シリーズはROMにて失礼いたしておりました。ヒョウマダラなんかも「ひょう~」って拝見しました。(笑)

いつもながら、黒系のアゲハの表現が素晴らしいですね。実は、当方、ミカド撮影に訪れた際、クロアゲハ、オナガアゲハ、カラスアゲハも撮ったのですが、ストロボ設定、露出設定がいまいちで、さっぱりでした。黒系アゲハ、貴ページ拝見して再度勉強します。
最後のヒメキマ、スジチャかと思いました。縁毛がとても綺麗ねぇ~
Commented by ダンダラ at 2012-05-22 13:48 x
こちらではあまり見かけないモンキアゲハがきれいに撮れてますね。
ヒメキマダラはなかなかきれいに撮れませんが、逆光にストロボがうまく聞いて素晴らしい写真になっていますね。
Commented by yoda-1 at 2012-05-22 18:37
蝶の表裏の紋様が重なると、これまた面白い画像になりますよね。
達人の画像はいつみても安定していて素晴らしいです。
ヒメキマダラももう出てきているとは、もう蝶ラッシュの日もカウントダウンされているのでしょう。
Commented by Sippo5655 at 2012-05-22 20:31
いよいよ黒系アゲハたちも出揃ってきましたね!
芍薬にモンキ・・・うっとりです(*´∀`*)
こんなにオナガアゲハもいるのですね・・!
ヒメキマダラセセリはまだ見てないです。
可愛いですよね☆
産卵シーンですか・・・たくさん揃うと良いですね!
先日、観察会でサカハチの産卵シーンを撮ったのですが、
やはり枝被りでした^^;
Commented by banyan10 at 2012-05-22 21:15
房総でこの時期の探索目的も気になりますね。(^^;
モンキの斑紋がずれて見えるなんて考えたこともありませんでした。僕は芍薬よりも、こちらが好みです。
ヒメキマダラは関東北部でもそろそろですね。このセセリは幼虫が未観察なので、今年は狙ってみたいです。
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:19 x
kmkurobeさん、そちらにお邪魔したい気持ちはやまやまなのですが、なかなか行けなくて近場で楽しんでおりました。アゲハの吸蜜はやって来る花との組み合わせで印象がガラッと変わりますね。芍薬とのコラボはモンキも含めて初体験でした。あまり小さな蝶では釣り合いが取れず、国産最大級のサイズのモンキが丁度バランスが良いみたいです。
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:23 x
ノゾピーさん、仰る通り、引き気味のショットを撮りたい気持ちがありますが、余裕がないと無理ですね。引いたショットで難しいのは背景の処理でしょう。ただ、アゲハ吸蜜のようにせわしない蝶が相手だと、構図選定の余裕が無く、ロングショットで上手く背景を整理する自信は全くありません。強いて言えば、吸蜜飛翔のようなシーンで雰囲気を出すためにロングショットを意図的に使うことはありますが・・・。
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:26 x
konty33さん、アゲハ吸蜜シーンの撮影では歩留りを上げるため、どうしてもストロボ使用に頼ってしまいます。未使用の方がいい効果を出すこともありますが、撮影中にストロボのON/OFFを切り替える余裕もないので、難しいです。
アゲハの撮影は一昨年から拘って実施しておりますが、奥が深いと感じております。
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:30 x
kenkenさん、まいどどうも。台湾シリーズはこれからもダラダラ更新していきますが、時々見てやって下さい。
アゲハ吸蜜は一昨年より拘って撮影してきましたので、少しは余裕が出てきましたが、相変わらず複眼にピンが来ない画像の連発で、手強い相手だと感じております。
平地で出会うヒメキマは、いつもスジチャやヘリチャでないかとドキッとさせられますね。いずれも愛すべきセセリでついついレンズを向けてしまいます。
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:35 x
ダンダラさん、モンキアゲハって、意外と狙って撮れない対象ですね。特に夏場の個体は神出鬼没で撮影チャンスがありません。まぁ、それに比較して第1化はアザミとかで待っておれば、比較的おとなしい感じがあって、上手く撮れました。
ヒメキマに限らず、縁毛の綺麗なセセリ個体はどうしても縁毛を強調した画像にしたいので、逆光に拘って撮ってしまいます。真夏とは違って、穏やかな陽射しでいい感じに仕上がりました。
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:39 x
yoda-1さん、表裏の斑紋が全く異なる蝶は別としてほぼ似た斑紋の場合は、逆光気味で撮ると「あれっ、こんな斑紋があったっけ?」とドキッとさせられることが多いですね。このモンキ画像では最初、現像ソフトが壊れたかと心配しました(爆)
ヒメキマダラセセリは確かにハイシーズンを告げるピストルの号砲みたいなもんです。さぁ、ゴールテープに向かって皆さん猪突猛進ですね(笑)
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:45 x
Sippo5655さん、初夏のアザミに来る黒系アゲハは蝶屋の心を甚く刺激しますね。種類によって、吸蜜に来る時間帯が微妙に異なっていて、いつ来るか作戦を練りながらの撮影も面白いものです。ヒメキマ可愛いでしょ!雑木林の林縁の陽だまりを探してみてください。直ぐに見つけられと思います。
サカハチ産卵シーンは小生未撮影なので、いつかチャレンジしたいです。
Commented by fanseab at 2012-05-23 00:50 x
BANYANさん、房総での探索目的についてはいずれブログ上で明らかにできるかもしれません(^^)  モンキの斑紋ズレは瓢箪から駒と言うか、逆光条件でノンストロボで撮ったら、こんな絵になって、小生もビックリでした。
ヒメキマの幼生期については期待しております。できれば卵もチャレンジしてください。標高の高い場所では7月でも撮影できるので、まだまだチャンスは多いですよね。
Commented by himeoo27 at 2012-05-23 20:22
4コマ目のモンキアゲハ飛翔素晴らしいですね!
また2コマ目の吸蜜シーンも大好きです。
Commented by fanseab at 2012-05-23 22:33 x
himeooさん、長野遠征お疲れ様でした。
こちらはお蔭様でモンキアゲハを色々と堪能できました。やはり三浦半島とか房総半島はモンキを狙うには好都合であると、つくづく思いましたよ。
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