探蝶逍遥記

新潟のギフ探索(4月21日):その2

 その1で書いたように最後に見出したポイントに到着したのは既に12時30分を過ぎておりました。ギフは全く止まる気配もありませんので、延々と飛翔画像撮影に費やしました。最初は逆光で。                                             ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F14-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時00分

 ブッシュの中を飛ぶ個体です。実は忘れもしない2年前、同じようなブッシュ上を飛ぶミヤマセセリの飛翔撮影中、切り株に足を引っかけ転倒、左手掌を枝が貫通する痛い目に遭っています。その後、ブッシュ中の飛翔撮影は控えていたのですが、ギフが現れると無我夢中で追いかけておりました(^^; お次は展翅品のような瞬間を捉えたショット。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時27分

 このポーズは動感が感じられないので飛翔としては、あまり好きになれません。お次は横位置バランスとしては一番いい感じになったショット。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時27分

 何故か、カタクリ上空を通過する時、ギフは画面から外れてしまい、つまらない背景になるんですよねぇ~(涙) そして、無理やり青空を入れたショットです。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時27分

 背景との兼ね合いで一番、動感が出た絵かもしれません。最後はお約束?の「ジャスピン画像画面端の法則」の事例。
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D90-20(トリミング)、ISO=200、F13-1/400、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時31分

 何もカタクリの花弁まで画面端に来なくても・・・・(^^; 理想的なアウトプットイメージはもちろん、↑の絵でカタクリの群落が画面真ん中に来る場面です。いつになったらそんな絵柄が撮れるんでしょうね?

 さて、この日の午後、気温は明らかに20℃を超えておりました。このような温度条件下で何時頃、カタクリ吸蜜に来てくれるのか?ちょっと心配でしたが、14時30分前後に集中して訪花してくれた時間帯があり、ここで集中して撮影できました。最初はロングショットでカタクリに包まれた雰囲気を出してみました。
f0090680_22355625.jpg
D7K-34、ISO=400、F4.5-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時21分

 お次は縦位置で横向きのショット。
f0090680_2236937.jpg
D7K-34、ISO=400、F6.3-1/640、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時18分

 ご覧のように、今回はギフとカタクリの鮮度が一致してくれたので、絵になるショットが多く助かりました。次はオーソドックスに横位置全開シーン。
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D7K-34、ISO=400、F4-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時28分

 おしまいは縦位置ほぼ全開を絞りも全開(F=4)で狙いました。
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D7K-34、ISO=400、F4-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時31分

 300mmで薄皮一枚のピントで狙うのは大変スリリングで緊張しますが、この日は多少余裕があったので、敢えて狙いました。とにかく背景をスッキリさせたい眼目での設定ですが、まだまだ背景に邪魔な要素があります。本当にギフのカタクリ吸蜜画像は奥が深いです。たぶん、カメラを持っている限り、一生追及していくテーマなのでしょうね。

 カタクリ吸蜜時間帯のピークが過ぎた頃、1頭のギフが足元の枯葉上に飛んで来ました。
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D7K-34、ISO=400、F4.5-1/1600、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:14時57分

 羽化直と思われる♀でした。この絵では枯葉に隠れて見えませんが、もちろん交尾嚢も付いていないまさに羽化直品。♂が絡んで交尾成立・・・の期待で暫く追跡しましたが、小ピークの灌木奥に消えていきました。ホンマもんの「春の女神」に出会えたことに感謝してほどなく撤収いたしました。殆ど坊主を覚悟した午前中、一転して被写体に恵まれた午後、結果オーライの一日で楽しく新潟遠征を終えることができました。
by fanseab | 2012-04-24 22:41 | | Comments(16)
Commented by himeoo27 at 2012-04-25 19:06
本当に「終わり良ければ全てよし」といった新潟遠征でしたね!
「ジャスピン画像画面端の法則」の事例の写真が、個人的には
動きがあって、自然な感じなので大好きです。
Commented by cactuss at 2012-04-25 20:42
飛翔、カタクリ吸蜜とすばらしいですね。
今回の遠征で雪の多い年はとにかく海岸線からの距離が近い所の方が早い事を身に染みて感じました。
新潟は一度、行ってみないとなかなか状況がわかりません。
Commented by fanseab at 2012-04-25 22:41 x
himeooさん、仰る通りの顛末でした。ブログをやっていると、坊主状態だと精神的に余計参りますね。結果オーライだと全然気分が違います。
「画面端」飛翔画像は確か置きピン位置を他の画像より接近させて撮っているので、蝶自体の解像度は一番良く、また背景が流れるような効果も出やすく、ご指摘のような動きが出たのかもしれません。
Commented by fanseab at 2012-04-25 22:44 x
cactussさん、貴殿もこの日、相当苦労されたようですね。海岸線から等距離にあって、かつ残雪量がほぼ同じ丘陵地帯でも発生の早さが異なっている感覚があります。本当に行ってみないと発生状況が読み切れませんね。
Commented by naoggio at 2012-04-25 23:06 x
飛翔も吸蜜も素晴らしいの一言です。
さすがとしか言いようがありません。最後の1枚もいい雰囲気ですねえ。
私も午後の吸蜜時間帯まで粘りたかったのですが根性なしで昼過ぎに切り上げてしまいちょっと心残りでした。
このような素晴らしいショットを見てしまうといっそうそんな気になってしまいます。次回は最後まで頑張りたいと思います。
Commented by ダンダラ at 2012-04-26 16:38 x
そういえば怪我をされたことがありますね。一昨年になりますか。
今回の飛翔はピントもばっちりですね。
カタクリ吸蜜の写真はどれも素晴らしいですが、300で絞り解放にチャレンジは、レンズの解像力とかを考えるとなかなかできませんが、よくチャレンジされましたね。
34って300mm,f4っていう意味ですか。
Commented by banyan10 at 2012-04-26 21:21
ギフの飛翔、良い雰囲気で蝶もシャープですね。
僕の場合は既存のポイントで成果があった後で新しいポイント挑戦と考えてしまいますが、朝から挑戦するのもすごいです。
Commented by konty33 at 2012-04-26 22:38
こんな風に飛翔が撮れたら良いですね。kontyにはとてもムリです。
カタクリの吸蜜も良い感じで、特に、F4で撮られたカタクリ吸蜜は発色も良くお気に入りです。
ゴールデンウィークにこんな写真を撮れたら良いのですが・・・さて、どうなりますやら。
Commented by fanseab at 2012-04-26 22:48 x
naoggioさん、飛翔はやや緩慢な個体を狙って好結果が得られました。カタクリ吸蜜はこれまでで一番多くのショットを写しましたので、良さげな絵を残す余裕がありました。今回は午前中が不作だったので、午後まで粘らねば、帰宅できない(笑)事情がありました。
Commented by fanseab at 2012-04-26 22:55 x
ダンダラさん、いい加減なもので、怪我をした原因がどこにあったか?反省もすぐに忘れて無我夢中で蝶を追いかけてしまいます。困ったものですね。飛翔は、新レンズの置きピン位置の感覚が慣れてきたのと、連射方式に変えてみたので、歩留りが以前より向上しました。
34はご指摘の通りニコンの300mmF4の略記表示です。このレンズは絞り開放F=4からカリカリの解像度を叩き出す性能があり、開放で不安なく撮れます。ズームレンズとは一線を画したニコンの名玉だと思います。後はピントを外さない覚悟が要るので、余裕がないと挑戦できません。
Commented by fanseab at 2012-04-26 23:00 x
BANYANさん、コメント有難うございます。
飛翔は従来よりもかなり絞り込んで、被写界深度を稼ぐ条件に変更したので、ジャスピンになる歩留りが増しました。当面、この方式を中心にしてみたいと思っています。
ポイント開拓の件は、保険の意味で独自ポイントを複数持っておきたいので、今後の為に今は坊主覚悟でウロチョロして可能性を探っている段階です。
Commented by fanseab at 2012-04-26 23:04 x
kontyさん、今シーズンから飛翔の撮影条件を変えてチャレンジしています。ようやくしっくり来るようになりました。画面中心に来ないのはこれまでと変化しないので困りますね。
カタクリ吸蜜シーンはRAW現像でも相当神経を使いますね。ギフの黄色とカタクリのピンクを鮮やかに両立させる色温度条件探索は本当に手間暇がかかります。
Commented by Sippo5655 at 2012-04-27 21:23
幕を開けてみれば、たっぷりとギフチョウを堪能だったのですね!
本当に行って良かったですね。
飛翔シーン、うっとり見入ってしまいました。
過去に、そんな大怪我を、、
自然相手ですものね・・・
カタクリでの吸蜜シーンは本当にいつ見ても美しく
目に飛び込んできます。
羽化直後のメス、これはまた素敵な出会いでしたね!
Commented by fanseab at 2012-04-27 23:41 x
Sippo5655さん、結果良ければ全て良し・・・となります。ギフの場合に限らず、天気に恵まれても坊主になることが結構ありますから、今回は出現してくれたギフ達に感謝でございます。
そう、パスト連射でなく、デジ一での飛翔撮影はいつも我を忘れてしまうのです。怪我予防に手袋を装着すればいいのですけど、そうするとカメラを持つ感覚がイマイチで、素手で勝負してしまいます。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2012-04-29 20:33
新潟県はこの時期でも新鮮で羨ましいです。飛翔写真もお見事ですよ。かなりの枚数を撮影されたことだと思いますが。(笑)カタクリの吸蜜写真はやはり縦位置のほうが絵になりますね。
Commented by fanseab at 2012-04-29 22:58 x
ノゾピーさん、やはり新潟は懐が深く、極端なことを言えば、6月までギフを楽しむことができます。ハイ、飛翔は没画像の山を築いておりましたよ。カタクリの吸蜜は小生も縦位置の方がしっくり来ます。ただ、単に縦位置にすればいいのでなく、奥が深いです。レンズ沼ならぬ、ギフカタクリ沼ですね。
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