探蝶逍遥記

開幕戦(4月1日)

 土曜日(31日)は保全協会でフィールド図鑑刊行へ向けての最後の詰めが実施されました。横殴りの風雨の中、管理人を含むブログ仲間や関係者合計15名ほどが集結。最終ゲラ校正を終日行いました。事務局側の段取り調整もスムーズで、予定通り16時過ぎには無事完了。結構多くの要修正事項が見いだされ、意義あるものでした。校正用原稿に目を通しながら、これは凄い図鑑が完成するなぁ~との予感が・・・。今月末には刊行予定で、今から手にするのが待ち遠しい限りでございます。因みに本体予定価格は税込で何と1890円!これは図鑑類としては価格破壊的なお値打ち品です。乞うご期待!!

 さて、翌日はカラッと晴れて絶好の撮影日和。疲れが残っているので、近場の多摩川を散歩してみました。先月の20日にモンキチョウ1♂を目撃した後、新羽化成虫は全く飛ばず、春の訪れも遅いなぁ~と思っておりました。この日も陽射しは強いもののやや風が強く、9時30分頃から観察しても全く蝶が飛びません。「今日も駄目かな?」と思案しながら堤防を歩いていると、ようやくモンキチョウ♂を発見。タンポポでの吸蜜シーンをゲットできました。                                                               ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34、ISO=200、F5-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:10時08分

 丁度朝方の吸蜜タイムのようで、少しパトロール飛翔しては吸蜜を繰り返していました。そこで対角魚眼でも撮影。
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D90-10.5-X1.4TC、ISO=200、F10-1/500、-0.7EV、撮影時刻:10時12分
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D90-10.5-X1.4TC、ISO=200、F10-1/500、-0.7EV、撮影時刻:10時15分

 春先はこのような傾斜日光浴状態で吸蜜しますね。飛翔は堤防に沿って直線的に飛ぶので、狙いやすいのですが、春先はどうも置きピン感覚が戻りません。おまけに今シーズンより新規導入した20mm単焦点レンズでトライしたので、余計歩留りが落ちました。それでも何とか1コマだけノートリで収まりました(ちょっぴり前ピンで悔しい!)。
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D90-20、ISO=400、F8-1/3200、-0.7EV、撮影時刻:10時39分

 春先は有酸素運動不足で、追っかけ飛翔撮影に息が上がり、これまた難儀しますね(^^;  追っかけしていた唯一1頭の♂が芝生の上にまとわるように飛んで、直ぐに飛び去りました。おかしいな?と思って接近すると、そこには羽化直の♂が。逃げる気配がないので、じっくりと対角魚眼で撮影。
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D90-10.5-X1.4TC、ISO=200、F11-1/500、-0.7EV、撮影時刻:11時13分

 この絵は通常より大きめの画像でのご紹介。ここでひとまず自宅に戻りランチ休憩。出直してみると、午前中見出した羽化直個体が少し遠くに移動したようで、ここでも良き被写体になってくれました。逆光狙いでパチリ。
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D7K-85VR(トリミング)、ISO=100、F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:13時39分

 RAW現像で意図的に色温度を調整して春らしい色調に仕立ててみました。モンキは春の陽射しを本当に楽しんでいるようですね!

 少し雲が出てきてそろそろ打ち止めかな?と思い始めた時、タンポポの上に怪しい影が。近寄ってみると、おぉ!ベニシジミじゃぁないですか! ここは対角魚眼でまとめてみました。
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D90-10.5-X1.4TC、ISO=200、F13-1/320、-0.7EV、撮影時刻:13時50分

 どうやら♂のようです。ベニを見ると、春の到来を実感しますね。そのうち♀も出現。こちらも羽化直のピッカピッカ品!
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D7K-85VR、ISO=200、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:14時14分

 陽射しを楽しむかのように、じっくり開翅してくれたので助かりました。多摩川の土手にもモンキとベニが登場して、ようやく春が到来しました。管理人は毎春、モンキをきちんと撮ることを儀式のように重んじております。今年もその儀式を恙なく終えて、安心してシーズンに入れそうです。
by fanseab | 2012-04-02 20:58 | | Comments(10)
Commented by yoda-1 at 2012-04-03 13:01
土曜日はお疲れ様でした。
早く完成品を手元におきたいですよね。
いよいよ国内でもfanseabさんの成蝶画像世界が展開されようで、わくわくしています。
最初のモンキチョウですが、雌の可能性はないでしょうか? ダンダラさんの頁で衝撃を受けたので、すごく懐疑的になっていて申し訳ありません。
Commented by naoggio at 2012-04-03 18:06 x
いよいよ図鑑が完成するんですね。楽しみです。
多摩川の河原も春爛漫になって来ましたね。
飛翔写真ですがノートリでこの水平感、たまりません。
モンキチョウのアップ写真も・・・いいですねえ。
Commented by dragonbutter at 2012-04-03 20:32
土曜日はお疲れ様でした。発刊が楽しみですね。
どの写真もとても魅力的です。
海野先生の本を見ていたら対角魚眼が欲しくなって、気がついたら新古品を買っていました(笑)。
今のうちに慣れておかないといけません。
Commented by fanseab at 2012-04-03 22:44 x
yoda-1さん、土曜日はとりまとめお疲れ様でした。期待感がいやが上にも高まりましたね!
モンキ♀のご指摘ですが、先ずこの個体の翅表は黄色です。となると、表翅が黄色の♀の可能性も捨てきれませんが、ここは吸蜜前後の行動パターンで経験上♂と判断しております。モンキの場合は翅先端が♀でより尖っている個体がいたりして、翅形での区分も相当に難しく、超マクロ画像で前脚跗節の形状を精査し、判定する(♀は感覚毛が密生するとされる)しかないと思っております。機会があれば♀の前脚を拡大撮影し、♂との比較をしてみたいと思います。
Commented by fanseab at 2012-04-03 22:51 x
naoggioさん、この図鑑の完成度は相当なもので、これまでの標本画像による判定法の限界を踏まえ、フィールドで撮影した写真からの判定法に重点を置いているため、「目から鱗」の判定ポイントが目白押しです。是非、お仲間にも宣伝し、購入を促してくださいませ。
多摩川も場所により蝶の発生時期がかなり異なり、小生の近所は例年かなり遅目になります。ベニの♂♀が揃い踏みしたことで、ようやく春が来た実感を得られました。
飛翔画像は厳密には角度を3度程回転補正しております(^^; 背景が斜めのコマは、基本的に没画像としております。
Commented by fanseab at 2012-04-03 22:55 x
dragonbutterさん、そちらこそ土曜日はお疲れ様でした。本当に発刊が楽しみです。
小生も海野さんの画像を拝見して、10.5mmを購入した経緯があります。使いこなすのに骨が折れるレンズですが、解像度は抜群で、NIKONの名玉だと思います。トンボも含め、貴殿の素晴らしい画像を期待しております。
Commented by clossiana at 2012-04-04 20:54
保全協会の活動、大変お疲れさまでした。今回の校正のみならず、この間、ずっと皆さんをリードされ、ご苦労が多かったかと存じます。今月末にいよいよ発売なのですね。早速、購入させて頂きます。写真のハードルが高くて私は何のお手伝いも出来ませんでしたが、こうして保全協会の方々の汗の結晶を手にすることが出来るのは嬉しい限りです。
Commented by ダンダラ at 2012-04-04 21:15 x
保全協会の仕事、ご苦労様でした。
どんな図鑑になるのか楽しみです。
モンキをきちんと撮ること・・私も同じです。
この後、ベニ、コツバメ、ミヤマセセリと春の蝶の撮影が続いていよいよギフということになりますね。
新しいレンズでの飛翔、慣れるまで少しかかりますが楽しみでもありますね。
広い空間を飛翔するモンキ、なかなかいいです。
Commented by fanseab at 2012-04-04 21:57 x
clossianaさん、コメント有難うございます。
小生は協会でも保全に直接関わる野外活動もしておりませんので、せいぜい写真で貢献できる部分しかありません。今回の図鑑の校正原稿を見て、改めてこのプロジェクトに参加された撮影者の努力について頭が下がりました。金額では表せない汗の結晶ですね。
Commented by fanseab at 2012-04-04 22:00 x
ダンダラさん、ようやく図鑑の完成も間近になりました。実現にこぎつけて感激も一入ですね。もちろん、事務局側の涙ぐましい努力には感服いたしました。
モンキをきちんと撮ろうとしたその日に、今回はベニまで出現して儲けもの・・・って感じでした。未だミヤマセセリ・コツバメを撮影していないので、ギフはさておき、この2種が目標になります。
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