探蝶逍遥記

ギフ探索連荘遠征報告:「敗軍の将も少しは語りたい」の巻

待ちわびた開幕戦、表題から察しの通り坊主でした。トホホ。ブログはなにも成果が挙がった時のみを書くのではない!!と、負け戦の弁をひとくさり。暫しご辛抱を。

(1)4/8(土)
事前の天気予報で日曜日のみ出動を決めていたのですが、土曜日もまずまずの直前情報で東播磨に出かけました。今回はポイントに詳しい蝶友・I氏も同行。さて、同氏推薦の秘密の第1ポイントに到着するが、陽射しが弱く、すぐに第2ポイントに移動。ここは吹き上げポイントなので、撮影には不向きとのこと。それでも待つこと暫し1時間、林道脇に女神が舞い降りました。しかし、直ぐに舞い上り、折からの強風ではるか上空に消えました。その後もう1頭目撃するも同じ運命。共に完品の♂だっただけに2人とも虚しさが残りました。その後は全く飛ぶ気配なし。どうやら今年は時期が早いと結論し、昼食後、第1ポイントに戻りましたが、結局坊主。徒労感が残りました。

そんな中、第2ポイントの林道で所在なく佇んでいると、「あら~、お兄さん、私をお撮りにならないの~♪」と流し目を呉れたのが新鮮な♀のミヤマセセリ。小生、この手の囁きに弱いので(^^;;即パチリ。もう少し接近したかったが、『近づいたらイヤよ~』って逃げられてしまいました。広角接写は難しいです。でも、このアングルで撮影すると、このセセリ、見事に地面と一体化していることに感心します。目線を切ったら終わりですね。
f0090680_23402399.jpg

D70-10.5-X1.4TC、ISO=500、F10-1/250,+0.3EV

帰り道、高速道路から周囲の山を眺めると、春霞とは異なる異様な風景。変だな?と思って夜のニュースで確認すると、「黄砂」現象であるとわかりました。ナビゲーター役でおつきあい頂いたIさん、お疲れ様でした。

(2)4/9(日)
天気の回復を信じて第2ラウンド。ところが、薄い雲が次第に厚くなり、午前中は気温も上がらず、ミヤマセセリも飛ばない最悪の状況。撤収して高速に乗った午後1時頃、ようやく陽射しが強くなったので、急遽第2ポイントに戻りました。しかし、ギフは影形も無く、悔しさを未だトライしていない、ミヤマセセリの飛翔写真にぶつけました。直線的に飛んでくれるので、90mmマクロでもまずまずの歩留り。1枚目は直線的に飛行している状態。はばたきの角度は鋭角に収まっています。2枚目は突如Uターンする寸前の飛行を捉えたもの。開翅写真と見間違えるほど、翅を一杯に開いて空中で舵を切っています。
f0090680_23421313.jpg
D70S,ISO=640,F6.3-1/1250,+0.3EV
f0090680_2343087.jpg
D70S,ISO=640,F7.1-1/1250,+0.3EV

なお、番外編として初日、第1ポイントで、おもしろいものを発見しました。ギフ蛹の殻です。ヒメカンアオイの株脇の直径約15cmの岩の裏についていました(写真は岩を裏返して背景に食草を配した半分ヤラセ写真です)。脱皮殻ではなく、どうやらダンゴムシ等の食害にあったもののようです。もちろん、ギフは帯蛹ですが、尾端の吐糸が強固なため、このように垂蛹のような状態で残ったと思われます。外見はピーナッツの殻にそっくり。
同行したI氏曰く、「成虫の生態写真は腐るほど見ているから、よっぽど、蛹のほうが希少価値あるんと違いますか?」と、励ましのお言葉を頂きました。
f0090680_23434391.jpg

D70-10.5-X1.4TC、ISO=400、F11-1/50、+0.3EV、ストロボ同調

播磨ギフは2年連続で坊主に終わりガッカリでした。リベンジは再来週、再度このポイントで産卵シーンを狙うか?あるいは確実に撮影できる但馬ギフで実施するか?思案のしどころです。
by fanseab | 2006-04-09 23:51 | | Comments(20)
Commented by ze_ph at 2006-04-10 01:09
死骸とはいえギフの蛹を見つけるなんて、さすがfanseabさんですね。
そういえば、僕はミヤマセセリをあまり見たことがありません。青森では元々あまり多くなかったようですが、更に減少傾向にあるようです。
Commented by maeda at 2006-04-10 09:07 x
目的が達成できずに残念でしたね。
しかし、蛹のほうが本当に貴重だと思います。
ヒメギフ多産地で何度か探しましたが、見つかりませんでした。
Commented by fanseab at 2006-04-10 12:39 x
ze_phさん、成虫が現れないなら、せめて蛹でも・・・と、少し根性入れて探索してみました。もちろん、生きた蛹を発見できればよかったんですが。とにかく、このポイントで発生していることの証明が得られたので、今後の成虫撮影に活かしたいと思います。
Commented by fanseab at 2006-04-10 12:41 x
maedaさん、励ましのコメント有難うございます。発生初期、天気次第で撮影不可となる典型的なパターンだったようです。まあ、このハイリスクがドキドキするギフ撮影の楽しみでもありますが。
未だ雪に閉ざされた十勝に比べれば、我々内地(北海道の方言)に住む者はギフに会えただけでも、幸せかもしれません。
岩の裏にへばり付いた蛹はともかく、朽木の中とか泥に直接吐糸したりする場合は、ヒメギフも含めて発見し難いと思います。
Commented by banyan10 at 2006-04-10 16:43
ギフは残念でした。微妙な予報の場合はポイントの選択も難しいところですね。
蛹はもっと見つけにくい場所にあると思うのですが、岩の上に枯葉などがあったのでしょうかね。
90mmマクロでのミヤマセセリ飛翔写真は素晴らしいです。直線的に飛んでも、自分から遠ざかるイメージしかない蝶です。(^^;
Commented by kenken at 2006-04-10 18:46 x
 土曜は雨も黄砂も降ったりで変なお天気、日曜も気温低めで、妙な週末でしたね。日曜は、北陸も最初は気温低くてまったく見ずでしたが、のんきに待っていたら午後になって飛び始めました。播磨のギフは結構珍なんですねぇ~
 いや、しかし、蛹とはスゴイ・・・!
Commented by fanseab at 2006-04-10 20:25 x
BANYANさん、蛹の死骸は、岩の裏にあり、写真は岩を裏返しての撮影です。誤解を受けそうなので、本文を修正しておきました。ミヤマの飛翔は貴ブログでアップされたコツバメに比較すれば、撮影しやすいと思います。是非チャレンジしてください。今回は舗装道路に沿った林縁を飛んでくれたので、足元が安定して追跡が楽でした。それでも息が切れましたけど(^^;;
Commented by fanseab at 2006-04-10 20:33 x
kenkenさん、確かに気まぐれ天気でしたね。播磨ギフは珍なのではなくて、発生初期で個体数が少ないだけのような気がします。小生も参考にしているサイト:但馬の蝶・播磨の蝶のTさんの日記でも「未だ少ない」となっていますので。今週も気温はともかく、どんよりとした天気予報なので、比較的長期間発生し続けるのでは?と期待しております。
Commented by usubasiro at 2006-04-10 23:04
こんばんわ。ギフ残念でしたね。この時期なぜか休日ばかり天気が悪く平日天気がいいということが多い気がしてなりません。仕事中も天気がいいと出かけたいなぁと思いますがそうも行かず週末の天気が良い事を祈りながら仕事についています。
ミヤマセセリの飛翔凄いですね。素早く飛ぶ蝶なので、90㎜で飛ぶ姿を撮影するのは無理な蝶だと思っていました。
Commented by fanseab at 2006-04-10 23:21 x
usubasiroさんはじめ、皆様から慰めのコメント感謝いたします。確かにこの時期ほど、天気が気になる季節はないですね。貴ブログでの15mmギフ飛翔いいですね。小生も同様な目論見でfisheyeつけてスタンバイしてましたが、相手が出ないんじゃ話しになりません。一応、ミヤマセセリも魚眼でトライしましたが、こちらはさすがに小さすぎて見栄えがしませんでした。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2006-04-11 00:00
ギフ目撃されたのに撮影出来なかったようですね。悔しいお気持ちよくわかりますよ。そのかわりといっては何ですが、珍しいギフの蛹発見され、よかったですね。ミヤマセセリの飛翔もバッチリです。再来週は必ずゲットしてくださいね。楽しみにしています。
Commented by furu at 2006-04-11 00:09 x
ギフは残念でしたがミヤマセセリのレポートとしては出色の画像が揃っていますね。先日見つけたギフの交尾ペアの♀が羽化したてだったので、蛹の殻が近くにあるに違いないと思って探しましたが、見つかりませんでした。実家の近くにもいる播磨ギフ、いつか撮りたいです。
Commented by fanseab at 2006-04-11 12:32 x
ノゾピーさん、小生は貴殿と異なり、やはり普段の行いが悪かったようで、春の女神も微笑まなかったのでしょう。食害に遭った蛹を見ていて、成虫にまで辿り付ける蛹の生存率の低さを推察しながら、なにげに飛ぶギフを大事にしてあげたい気持ちが沸々と涌いてきました。現地では捕屋も目撃しましたが、彼らは、こんな感慨を持たずにネットを振っているんだろうなあと改めて思いました。
Commented by fanseab at 2006-04-11 12:40 x
furuさん、ミヤマセセリに関する過分のお言葉有難うございます。ギフも勿論ですが、ミヤマもコツバメも撮影のチャンスは年1回限定ですから、飛翔写真撮影のチャンスは滅多になく、集中力を込めた結果かもしれません。でも、まだまだピンボケで、レベルアップしなければと思っております。
Commented by ダンダラ at 2006-04-11 13:42 x
ミヤマセセリの飛翔と言い、ギフの蛹と言い、素晴らしい成果ですね。
今はカタクリで吸蜜のギフの方がよく見えるかも知れないですが、写真の貴重度から言えば断然こちらが上ですね。
あと一ヶ月もすれば、その貴重さが実感されるのではないでしょうか。
Commented by fanseab at 2006-04-11 22:28 x
ダンダラさん、コメント有難うございます。写真の価値云々はともかくとして、カタクリ吸蜜シーンは是非押さえたいと思っています。スミレやヤマルリソウの時と比べてどのような吸蜜をするのか?写真に撮らずとも、詳しく観察したいところです。
Commented by nomusan at 2006-04-14 20:45 x
いやいやいや、残念な結果に終わりお気持ちお察しいたします。同じように土日でnullった私が一番お気持ちわかるかも?です(爆)。それにしても蛹の殻とはすごいですね。エエもん見せていただきました(笑)。
Commented by thecla at 2006-04-15 00:29 x
はじめて書き込みさせていただきます。
ギフの蛹につられて出てまいりました。先日、野外でのギフの羽化のビデオ画像を見たのですが、同じような石の裏側で蛹化していました。
本当に貴重な写真だと思います。ある意味目の保養をさせていただきました。
Commented by fanseab at 2006-04-15 18:00 x
nomusan、暖かいコメント有難うございます。こうやって、お互い何気にブログにカキコできるのも、PCが正常に動いているお陰です。思わず,マイPCのモニターに向かって「有難や~、有難や~」って手を合わせてしまいました(爆)。
Commented by fanseab at 2006-04-15 18:04 x
theclaさん、拙ブログにお立ち寄り頂き、有難うございます。当日、ギフの成虫撮影に成功していたら、おそらく蛹探索等、しなかったと思います。折角、貴重な時間を使ってフィールドに出てるんだから、なにかを発見したいとの気持ちがありました。今後とも、よろしくです。
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