探蝶逍遥記

ウラナミシジミの縁毛幻光(10月8日)

 3連休の初日、秋の穏やかな陽に誘われて近所の多摩川縁を散歩しました。川沿いの散歩道を歩いていると、路上に蜂が舞い降りて、地面に口を挿して作業中です。どうやらスズバチ(Eumenes decorata)のようです。                                                                    ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-85VR、ISO=400、F10-1/200、-0.7EV、撮影時刻:11時46分

 スズバチは日本最大級の徳利蜂。唾液で砂を捏ねてお団子を作り、これから造成中の巣に運んでいくのでしょう。それにしてもウェストのくびれの細さと言ったら、女性の憧れでしょうか(笑)

 クズの葉が茂る一角ではウラナミシジミがそれこそ蠅がたかるようにウジャウジャ飛んでおりました。久々に開翅でも撮るかいな・・・、と♂をチェックしますが、殆どがスレ品です。ようやく鮮度の良い♂を見つけました。
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D7K-85VR、ISO=200、F11-1/320、-1.3EV、撮影時刻:11時58分

 尾状突起を立てて、ゆらゆらさせております。この個体を暫く追跡したのですが、ちょっかいを出す他の個体に邪魔されて、時々見失います。何とかちょっぴり開翅した場面をゲット。
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D7K-85VR、ISO=200、F11-1/400、-1.3EV、撮影時刻:12時02分

 皮肉なことにボロ品やスレ品はガバッと開翅するのですけど、新鮮な個体は申し訳程度にしか開きません。もっとも撮影時間帯は気温が上がって、♂がムチャクチャ活発な時間帯でもあります。やはり開翅を狙うには朝一番か夕方が良いのでしょう。そこで、方針を変えて縁毛幻光を狙うことにしました。このポイントはクズとアレチウリが混在しており、アレチウリから熱心に吸蜜しておりました。ただアレチウリの花弁の位置は地上からそれほど高くないので、縁毛幻光を捉えるには非常に苦労しました。クズ畑に体を横たえて、太陽との位置を計りながら何とかブルー幻光をゲット!
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D7K-85VR、ISO=200、F9-1/640、-1.3EV、撮影時刻:12時07分

 幻光が発現するアングルは極めて限定されておりますね。このモデルになってくれた個体は羽化直らしく、おとなしいので、もう一枚縦位置でじっくりと閉翅を撮影。
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D7K-85VR、ISO=200、F6.3-1/500、-0.7EV、撮影時刻:12時14分

 改めてウラナミの裏面を見ると、綺麗だなぁと思います。東南アジアにも裏面に波模様を有するシジミが沢山いますけど、本種の美しさはやはり際立っていますね。
by fanseab | 2011-10-08 21:33 | | Comments(10)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2011-10-09 08:18
ブルーの幻光が素敵ですね。貴兄はかなりの種類の蝶の幻光シーンを撮影されていると思いますが、他にどんな色の幻光があるんですか?
Commented by ma23 at 2011-10-09 08:56 x
身近なウラナミシジミを改めて美しいと感じるお写真の数々です。
ボロ品やスレ品はガバッと開翅・・ほんとよく分かります!
Commented by himeoo27 at 2011-10-09 15:52
この幻光シーンレンズ越しに肉眼で「ウラナミシジミ」を見ると確かにこの通りなんですが、シャッターを押して画像データを後で見るとこのようには綺麗に写りません。腕の差とは思いますが、ISOを下げて、絞り気味にしてアンダー補正すると良いのでしょうか?ご指導よろしくお願いします。
Commented by fanseab at 2011-10-09 22:21 x
ノゾピーさん、基本はブルーです。また、ややピンクがかった色が発色することもあります。まだ色々とトライする中で、思わぬ色に出会うかもしれません。
Commented by fanseab at 2011-10-09 22:27 x
m23さん、コメント有難うございます。この時期は殺気を殺してノンビリと蝶あそびができますね。普通種だけに、失敗を恐れずに色々な表現方法にトライできる絶好のチャンスでもあります。
Commented by fanseab at 2011-10-09 22:40 x
ヒメオオさん、いつもコメント有難うございます。縁毛幻光の撮影条件で注意すべきは、縁毛部分を絶対に露出オーバーにしないことです。そのため、ご指摘の条件は必須です。またできれば、アクティブDライティング(ニコン社ボディの設定条件)を「やや強」程度にして、階調巾を拡げて撮影します。これでも撮って出しのRAW画像は見た目とかけ離れているので、RAW現像時にガンマー調整で超ローキーに仕上げて、記憶色を再現しております。
Commented by ダンダラ at 2011-10-12 12:26 x
東南アジアのシジミはよくわかりませんが、貴兄が言うのだから間違いなくウラナミシジミはきれいな部類なんでしょうね。
なんだかうれしくなりますね。
この秋にきれいなウラナミを撮影したくなりました。
ウラナミの幻光については全く意識していませんでした。
縁毛による光の回折によるんでしょうけど、きれいなブルーですね。
Commented by naoggio at 2011-10-12 13:15 x
こうしてじっくり撮影された新鮮個体を見ると、改めてこの蝶の持つ魅力を強く感じます。
最近クマソばかり追いかけていて一緒にいるウラナミシジミをちゃんと撮影していませんでした。もったいないことをしました。
縁毛幻光、条件が整うとこんなにもはっきり現れるんですね。びっくりです。
最後の1枚、素晴らしいです。私はこういう写真がなかなか撮れません。
Commented by fanseab at 2011-10-12 21:53 x
ダンダラさん、蝶の斑紋が綺麗かどうか?は個人的趣味がありますので、人様々ですね。ただ、木をてらったデザインではないのだけれど、味がある・・・。そんな意味でウラナミの美しさがあると思います。ウラナミの幻光は他のブルー系シジミよりも幻光が発現する角度範囲がどうも狭いようなので、よっぽど意識して覗き込まないと気が付かないと思います。
Commented by fanseab at 2011-10-12 21:55 x
naoggioさん、もちろんクマソはクマソなりに美点があると思います。ただウラナミの場合、前翅から後翅にかけて波線が徐々に規則性を崩していくデザインが素敵だと思うのです。
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