探蝶逍遥記

アオスジの蛹を発見したが・・・(9月11日)

 その後もアオスジ蛹を探索しておりましたが、えらく人通りの多い道路脇のクスノキで何とか発見することができました。                                                                               ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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GXR@8.8mm、ISO=200、F9-1/50、-0.7EV、撮影時刻:16時26分

 人目を気にしてコンデジでこっそりと撮影です(^^; 黄矢印のあたりの葉裏に蛹がついています。地上高約50cm、蛹の頭部が西向きで、夏の西日をまともに受ける時間帯があります。南向きに蛹を撮影してみました。
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GXR@8.8mm、ISO=100、F5-1/100、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:16時30分

 残念ながら、この個体は寄生されておりました。「蛹の頭部が葉柄側を向く」アオスジの特徴はこの絵でも十分説明可能ですが、やはり寄生されていない正常個体で撮影したいもの。もうちょっと頑張って、探索を続ける予定です。最初の画像で明らかなように、蛹が付いていたのはクスノキの「ひこばえ」。このひこばえには食痕がありましたが、アオスジ幼虫の全ステージをまかなう量には明らかに不足しており、終齢までは高い位置で摂食し、蛹化のため降りてきて、この場所で前蛹そして、蛹化したものと推測されます。このポイントのクスノキは年二回の剪定作業で高さ2m以下のひこばえは見事に切り落とされてしまいます。このような剪定作業のため、観察に適当な高さのひこばえが不足して、幼虫・蛹観察を困難にしているのです。それでも同時に高い位置での剪定も実施されるため、母蝶が産卵しやすいひこばえが確保されていることも事実で、定期的な剪定作業がアオスジの個体数を維持することに寄与しているのでしょう。

 さて、アオスジの蛹を撮影中、目の前にナミアゲハの求愛ペアが横切っていきました。慌ててコンデジの撮影モードをシャッター優先にして、無理やり飛翔を撮ってみました。
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GXR@5.1mm、ISO=400、F3.2-1/1000、-0.3EV、撮影時刻:16時33分

 アゲハはモンキチョウと同様、♀の飛翔を妨げるように♂が前方に位置し、一定の方向に誘導するような行動を取ります。この場面はアサガオの上で♂がホバリングしている場面で、この絵を撮影後、♂は諦めて飛び去り交尾は成立しませんでした。この時の絞りはF=3.2でほぼ開放です。しかし、結構被写界深度が深くて流石にコンデジだなぁ~と感心しました。実はGXRで飛翔を撮るのは今回が始めてでしたが、結構使えそうな感触です。これからもトライしてみようと思います。
by fanseab | 2011-09-12 22:01 | | Comments(8)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2011-09-12 23:45
成蝶以外あまり関心がない私ですが、食草も勉強して、いろんなステージの写真も撮りたいと思う今日この頃です。綺麗な蛹なのに寄生されているのですか。蝶もファイナルステージに到着するのに、色々な試練があるようですね。
Commented by ダンダラ at 2011-09-13 09:05 x
普段何気なく見過ごしている環境でも、見る目さえあればいろいろと語りかけてくれる物ですね。
アオスジアゲハの蛹は大体目線より少し上で見つけたような印象があるのですが、こんな低いところでも蛹化しているのですね。
コンデジでのとっさの飛翔撮影、お見事です。
Commented by chochoensis at 2011-09-13 19:38
fanseabさん、=蛹の法則=・・・本当にそうなんですね・・・流石です・・・蛹が寄生されていると言うのが少し残念です。色々勉強になります・・・。
Commented by fanseab at 2011-09-13 22:19 x
ノゾピーさん、親虫以外の生態まで手を拡げると結構忙しくなりますね。丁度成蝶が端境期あたりで時間的余裕がある時に幼虫探しをしたりすると良いと思いますよ。アオスジの寄生率は大変高くで、正常個体を発見するのは意外と苦戦するのですよ。
Commented by fanseab at 2011-09-13 22:22 x
ダンダラさん、遠くへ遠征できなくても、結構身近で目を向けるべき対象がゴロゴロありますね。9/7の記事でご紹介した蛹は3m位でしたが、低い所でもよく見つかるものです。
コンデジはシャッターラグが大きいのと、読み込み時間がかかるので、撮影対象は限定されると思いますが、デジ一が無い場合の代替手段として使えそうです。
Commented by fanseab at 2011-09-13 22:24 x
chochoensisさん、蛹の寄生は残念でした。もう暫くすると、休眠蛹が出てくる季節ですが、頑張って探索したいと思います。
Commented by clossiana at 2011-09-17 15:51
以前にお会いした千葉の公園では沢山のアオスジの卵や幼虫がニッケイのひこばえや土用芽に群がっていましたが蛹は近くでは見られませんでした。少なくとも越冬世代は食樹からは相当に離れるようです。推測ですがこの移動は夜間に行われるような気がします。葉裏に見られた蛹は全て前世代の抜け殻だけでした。
Commented by fanseab at 2011-09-17 22:49 x
clossianaさん、コメント有難うございます。
7/26に拙ブログでご紹介したアオスジ蛹は、越冬蛹で、食樹についておりました。確かに食樹から離れる個体もいて、離れた場合は探索が相当に厳しい現状です。仰る通り、夜間移動が常識でしょうね。何か追跡可能なトレーサーを食べさせておいて、その行方追う等の工夫をしないと終齢幼虫からの追跡は難しいなと思っております。
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