探蝶逍遥記

ヒメシロチョウ他(8月16・17日)

 台風12号は甚大な被害をもたらしました。被害に遭われた方にお見舞い申し上げると共に、不幸にしてお亡くなりになられた方に対し、心からお悔やみ申し上げます。

 さて、信州のゴマシジミ探索の途中で出会った、その他の蝶をご紹介しておきましょう。最初はトラフシジミ。                                                                                       ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=200、F7.1-1/1600、-0.7EV、撮影月日・時刻:8月16日、10時30分

 このシジミはいつでも想定外の場所に忽然と現れる印象ですね。ヒョウモンがしきりに吸蜜していたセリ科の花(オオバセンキュウ?)にひっそりとやって来ておりました。尾状突起が一本欠落しているのは残念至極。同じポイントで出会ったのは、ミヤマカラスシジミ。
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D90-85VR、ISO=200、F7.1-1/1250、-0.7EV、撮影月日・時刻:8月16日、10時48分

 スレ品ですね。前翅の性標が見えるので♂でしょう。実はここのポイント、ハルニレが豊富にあるので、こちらではなく、カラスシジミのボロ品が飛んでいるんではないか?と秘かに期待しておりましたが、出会ったのはミヤマカラスの方でした。発生時期を比較すると、カラスの方が早いためでしょうか。こいつがおるなら、食樹が重なるスジボソヤマキもおるんやないか?と思い、シロチョウも追っかけしましたが、スジボソは坊主でした。

 さて、翌日、とあるスキー場の片隅に咲いていたヨツバヒヨドリにやってきたのは、クジャクチョウ。
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GXR@5.1mm、ISO=100、F9.1-1/125、-0.7EV、撮影月日・時刻:8月17日、10時26分

 夏の信州に来たからには是非とも一枚は撮りたいタテハです。この後、かなり標高を下げてのゴマ探索で、暑さとの戦いになりました。そんな畑地の脇でモンキチョウ♂が求愛しておりました。見過ごす訳には行かず、飛翔をパチリ。
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D90-85VR(トリミング)、ISO=200、F4.5-1/4000、-1.0EV、撮影月日・時刻:8月17日、13時17分

 飛翔の中では余裕で撮れる対象ですけど、意外とジャスピンに来ないもんです。この後、当ての無い探索活動に草臥れて、そろそろ撤収かな?と思った夕方、田んぼの脇の農道にシロチョウが吸水に来ておりました。見てビックリ。ヒメシロチョウでした!急に興奮して先ずは順光で撮影。いずれも♂。
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D90-85VR、ISO=400、F13-1/640、-1.0EV、撮影月日・時刻:8月17日、16時17分

 続いて逆光で接近限界まで近づいて吸水シーンを撮影。
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D90-85VR、ISO=200、F8-1/1000、-1.0EV、撮影月日・時刻:8月17日、16時22分

 縁毛が綺麗なので、少し大きめの画像でのご紹介です。実は管理人、これまでヒメシロは山梨県、青森県で撮影経験がありますが、長野県内ではこれが初体験。しかも有名なポイントでもなく、何でもない農道で出会えた感じです。念のため、田んぼの畔を調べたらツルフジバカマが咲いておりました。流石信州だなぁ~と懐の深い自然に改めて感激いたしました。逆に、このように何でもない農道を住処にするヒメシロは人知れず、ポイントが消滅したりするのでしょう。地味なシロチョウだけに、その将来は結構厳しいものがあると睨んでいます。
by fanseab | 2011-09-03 21:10 | | Comments(10)
Commented by himeoo27 at 2011-09-03 21:31
クジャクチョウの広角接写綺麗な画像良いな!
次のモンキチョウのペア飛翔も、流石に綺麗な絵になりましたね。
ヒメシロチョウの最後の写真を見て、シロチョウ類の撮り方の参考にしてみようと思いました。
Commented by kenken at 2011-09-03 23:03 x
なるほど、ひょっとしたら、ヒメシロのポイントは見つからないままに消滅するってこともあるかもしれませんね。しかし、よくひと目でヒメシロって分かりましたね、凄いです。

8月末のセセリシリーズ記事、読み応えがありました。実は、最も興味を引いたのは、ギンイチでありまして、これ3化の個体ですよね、秋型ってこんな翅裏なんだぁ。
Commented by yoda-1 at 2011-09-03 23:37
思いがけない希少種との出会いの興奮がよく伝わってきます。
透過しているヒメシロチョウ芸術的であります。
それにしても、触覚の先端垂れ具合は、なにかホリイコシジミを想起させます。
Commented by konty33 at 2011-09-03 23:41
ヒメシロチョウの最後の逆光写真素晴らしいですね。
これまで何回か少数が生き残っている田んぼの脇を車で走行中に偶然見かけることがありましたが、いつも近づくと逃げられ悔しい思いをすることが多かったです。
それに今年は、ヒメシロにはまともに会えていませんので、羨ましく拝見しました。
Commented by chochoensis at 2011-09-04 14:34 x
=ヒメシロチョウ=の吸水行動・・・はじめて拝見しました、凄いですね・・・吸蜜は時々見ますが、観察眼が足りないのかもしれませんね・・・。素晴らしいです。
Commented by fanseab at 2011-09-04 19:46 x
himeooさん、クジャクチョウはいつものマクロではなくて、広角でトライしてみました。高原の雰囲気を出したかったからです。
シロチョウ類は逆光で撮ると雰囲気が出るような気がします。但し、綺麗な個体であることが条件でしょうね。
Commented by fanseab at 2011-09-04 19:51 x
kenkenさん、同じレッドデータに載る蝶でも、取扱いに対する温度差があるのは仕方ないですね。ヒメシロは儚げな飛び方をしますが、将来も儚げではないかと・・・。飛び方が独特で直ぐに分かりましたが、エッ、こんな場所に・・・と思いました。
ギンイチは確かに3化の可能性があります。ただ2化目、すなわち、7月頃出現する個体は未撮影なので、裏面の特徴(銀一文字模様の出方)差については、よくわかりません。7月はその他の蝶に忙しくて、ついついこのセセリは後回しになってしまうのですよ。
Commented by fanseab at 2011-09-04 19:53 x
yoda-1さん、今回の遠征で想定外のシロチョウだったので、出会えた時は大変嬉しかったです。とても綺麗な♂個体に出会えてラッキーでした。ご指摘の通り、ホリイコと同じで、このアンテナの垂れ具合が何とも可愛いもんですね!
Commented by fanseab at 2011-09-04 19:55 x
kontyさん、最後の画像に一票頂き有難うございます。ほぼイメージ通りに撮れて満足しております。実は吸水には3頭来ておりまして、最初の撮影で1頭逃げ、マクロ撮影で最後の1頭だけが、おつきあいしてくれました。敏感な個体ど鈍感な個体があるのは面白いです。
Commented by fanseab at 2011-09-04 19:57 x
chochoensisさん、ヒメシロ♂は他のシロチョウ同様、吸水には良く来るし、吸水集団になることが多いと思います。個体数の多いポイントだと、集団が観察できます。機会があったら、是非観察してみてください。吸蜜も撮影できたらと思いましたが、時間がありませんでした。
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