探蝶逍遥記

アブラゼミの羽化(8月2日)

 拙宅庭のエノキにはアカボシゴマダラ、ゴマダラチョウが時々産卵に来て、ブログネタを提供してくれます(笑)。さて、このエノキ、17年程前に自宅に引っ越しした際、植えた小さなひこばえが成長したもので、現在では高さ約3m、幹の太さ7cm程に成長しました。これまでこのエノキから発生した、セミの羽化は全く観察できませんでしたが、先日、自宅玄関ドアにアブラゼミの羽化殻を発見。発生木としてはこのエノキしか有り得ないので、連日、注目していると、偶然羽化の現場に立ち会うことができました。

 アブラゼミの羽化シーンは銀塩時代に結構撮影しましたが、久しぶりにデジタルで再トライしてみました。                                                                                     
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D7K-24、ISO=320、F10-1/25、-0.7EV、(内蔵ストロボ+外部ストロボスレーブ2灯増灯)、撮影時刻:21時12分

 夜間のセミ羽化シーンでは、ストロボを多灯処理して雰囲気描写をするのが鉄則です。特に翅の背面からストロボを当てるのがキーポイントですが、残りの2灯との照射バランスが難しく、なかなかプロの昆虫写真家が撮るような絵は得られません。少し向きを変えて撮ったのが次の画像。
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D7K-24、ISO=320、F10-1/25、-0.7EV、(内蔵ストロボ+外部ストロボスレーブ2灯増灯)、撮影時刻:21時25分

 1枚目の絵に比較すると、左上方からの発光量が不足して画面の締まりがありません。それにセミの複眼中央にキャッチライトが来ていないので、セミの表情が「死んでいます」。対象にかなり接近するマクロ撮影では、レンズから離れたストロボの発光面が障害物に邪魔されて所定の光量が得られないことがよくあります。今回は恐らくエノキの葉が発光面を隠し、照射バランスを崩したのではと推定しております。ある程度、外光が期待できる日中ですと、多少の誤魔化しが効きますが、夜間の撮影は周到な準備と経験が必要な世界ですね。

<追記>
この撮影をした2日後、8/4の夜、近所のマンションの植え込みを巡ってみますと、僅か30分の観察時間の間に20匹余りのアブラゼミの羽化を確認しました。どうやら彼らの羽化のピークを迎えたようです。
by fanseab | 2011-08-05 22:40 | 蝉類 | Comments(4)
Commented by ヘムレン at 2011-08-07 05:30 x
夜中?の羽化・・・お疲れ様です(^^)。。でも、その努力が報われる、素晴らしい絵ですね。内臓ストロボに2灯の外部ストロボですか!美しいいです。セミって・・あるときは暑さ倍増、あるときは夕暮れ感倍増・・と季節感たっぷりですが、なかなか被写体にできないです(^^;)。。でも、こんな美しい姿なら・・・(^^)Y。。
Commented by fanseab at 2011-08-07 21:03 x
ヘムレンさん、セミネタにコメント有難うございます。たまに蝶以外の昆虫を撮るのも気分転換にいいですね。アブラの羽化が一通り終わると、もう秋なんですね。寂しいような・・・。
Commented by chochoensis at 2011-08-10 20:05 x
fanseabさん、=セミの羽化=・・・残念ながら未だ見たことが無いです、夜中や朝早くなのでしょうか???一度見てみたいものです。
Commented by fanseab at 2011-08-11 21:12 x
chochoensisさん、貴殿程の経験者がセミの羽化未体験とは驚きました。一番観察しやすいのは、東京近辺での個体数の多いアブラゼミでしょう。場所としては公園かマンションの植込み内のクスノキです。クスノキは大変アブラゼミが好むようです。時期としては梅雨明け直後の天気の良い晩で、午後6時~8時頃が観察に適しています。9時頃には翅が伸びて茶色に変色し始めるので、羽化の全貌を観察するには、幼虫が地上に出て木を登りかけている頃から追跡すると良いでしょう。このところ猛暑が続いておりますので、体調の良い時にトライされると良いと思います。
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