探蝶逍遥記

鈴鹿山脈のキリシマミドリシジミ探索(7/24)

 今回の探索は「目を吊り上げて・・・」のレベルではなく、のんびりと気負わずに姿を確認するのが目的。なので、現地には11時頃到着。鈴鹿のキリシマは2005~2007年にかけて真面目に探索しておりまして、2006年は恐らく最高の当たり年で、そこかしこに♂の乱舞が観察できました。ところが、翌年の2007年は外れ年、更に管理人が関東に転勤した年(2008年)の夏には大雨・土砂崩れで好ポイントがズタズタにされる始末で、鈴鹿のキリシマがどうなっているか?ちょっと確認したくて、複数あるポイントの中で比較的お手軽に行ける場所を訪ねました。到着して車を駐車すると、やや遠くに飛んでいる個体が目に入ります。「おぉ!いるじゃん・・」と思いきや、これはウラギンシジミでした。この時期、慌てると、よくウラギンと間違えますね。

 2007年に一度訪問したこのポイント、少し林道を上流側に詰めてみました。すると、杉の木立の上に♂の閃光が目に入りました。今度は確実にキリシマです。暫く歩くと美味しそうなアカガシ大木を見下ろすことのできる開けた場所に到着。すると、睨んだアカガシに絡む猛スピードのキリシマの占有飛翔が観察できます。時折、管理人のすぐ脇を通り抜ける個体も出現。しかし、広角飛翔を狙うにはあまりにも難易度高く、300mmでの飛翔狙いに切り替えました。およそ30m前方、「遠い、高い、速い」の三拍子揃ったキリシマの飛翔撮影の難易度は厳しいです。何とか撮れた3枚を超トリミングしてご紹介しましょう。                                ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34(トリミング)、ISO=1250、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:13時28分
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D7K-34(トリミング)、ISO=1250、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:13時47分
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D7K-34(トリミング)、ISO=1250、F4-1/4000、-0.7EV、撮影時刻:13時47分

 1枚目は後ろ向きのショット。キリシマの銀白色裏面がかろうじて確認できます。2枚目は今回のベストショット。ただ、キリシマの輝きとは異なる発色ですね。ラストはこれも後ろ向き。画面左下にかなり発達してきたアカガシの休眠芽が、飛翔するキリシマの右下にはアカガシのドングリが確認できます。超望遠での飛翔は2007年当時にもトライしていますが、今から振り返ってみると、まるで心霊写真レベルで、暗闇にただメタリックグリーンが輝いている代物でした。今回は何とか触覚や尾状突起まで確認できるレベルにはなりました。4年間における機材性能アップの賜物ですね。もう少し接近戦で撮ればキリシマ裏面の微細構造も描写できるのですけれど、そうなると、逆に超高速で飛ぶ彼らを画面に入れるのが至難になってしまいます。ここらあたりのバランスを上手くクリアして次回はもう少し、飛翔写真のレベルを上げたいものです。

 「エッ、テリ張り画像はないんですか?」って質問が飛んできそうですが、ハイ、今回はテリ位置を確認できるようなポイントではございません。もう少し真面目な探索は今や遠くなった鈴鹿ではなく、近場の神奈川や静岡でなんとかトライしたいと思っております。テリ張り画像がないのも寂しいので、2006年に撮影した管理人のベストショットを再掲載しておきますね。
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D70S-VR84@400mm、ISO=500、F8-1/800、-1.7EV、撮影年月日・時刻:2006年7月30日、9時00分、撮影地:三重県鈴鹿山脈某所

 ところで、キリシマ撮影の合間、沢筋で昼食のお握りを頬張っていると、首筋に違和感が・・・。なにげなく手をやると、「ムニュッとした感触!」。そうです。手に付いたものは紛れもなくヤマビルでした。ぞっとして摘まんで捨てると、今度は耳たぶにもう一匹が・・・(^^;  どうやら梢から管理人めがけて「ヒルの雨」が落ちてきたようです。これまで、キリシマ探索で鈴鹿の渓谷をかなり長時間歩いていますが、ヤマビルの攻撃には晒されたことはなく、今回がヒル初体験でした。元々、ひんやりとした渓谷ですが、冷や汗で余計涼しくなりました(笑)
by fanseab | 2011-07-29 21:46 | | Comments(4)
Commented by himeoo27 at 2011-07-30 20:21
「ヒル」は怖いですね!
私は昨年末「ルーミスシジミ」の林で血を吸われかけました。
お互い、血だらけにならずに良かったです。
Commented by konty33 at 2011-07-30 22:03
2006年のキリシマのテリのアップ素晴らしいですね。こんな写真を撮りたいのですが、今年もピークの時期を逸してしまいました。
鈴鹿でもキリシマを見たことがありますが、どうしても遠くて証拠写真になってしまうのでしょうか?
それでもキリシマの飛翔は綺麗なので、年に一度は見に行きたいところです。
Commented by fanseab at 2011-07-31 22:45 x
himeooさん、ヒルの攻撃はこれまで海外遠征も含めて未体験で、ヒルに嫌われる特性があるのでは・・・等と変な自信を持っておりましたが、その自信が見事に砕かれました。今思い出してもゾッとします。
Commented by fanseab at 2011-07-31 22:49 x
Kontyさん、コメント有難うございます。鈴鹿では8月に入ってもそれなりの鮮度の♂を観察したことがあります。暫く関東・甲信地方は低温状態が続いていますので、もう暫くは撮影のチャンスがあるかもしれません。近距離で観察できるか?はピンポイントで彼らが好むテリ張り場所を見つけるかにかかってきますね。と言っても、ヒサマツよりは厳密な場所選定ではないと思いますが。
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