探蝶逍遥記

北海道遠征記(5)アサヒヒョウモン:その2&ダイタカ

 ヒースの上を舐めるように飛ぶ飛翔に狙いを定めてみました。斜め上から撮ったのでは、背景がゴチャゴチャ汚くなるので、ヒースより位置の低い登山道の脇にレンズをセットして、ひたすら連射。最初はガンコウランの上を飛ぶ♂個体。                                                                        ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D7K-34(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影月日・時刻:6月26日、10時51分

 ガンコウランの穂先をかすめるように飛び回ります。お次は芝に似た草の上を飛ぶ♂個体。
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D7K-34(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:6月27日、10時43分

 前後翅の基部が真っ黒いのがこのヒョウモンの特徴ですね。後翅裏面の黒さと合まって、飛翔中の色が相当濃く見えるのも、これら斑紋色調の影響でしょう。3枚目は裏面が写ったショット。縦位置トリミングで。
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D7K-34(トリミング)、ISO=640、F6.3-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:6月27日、10時43分

 左右後翅の縁毛が揃った惚れ惚れするアングル。管理人の撮影したアサヒヒョウモンの飛翔画像で一番お気に入りのショットになりました。300mmだけでなく、対角魚眼でも飛翔にトライしてみました。
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D7K-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=640、F5.6-1/4000、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:6月27日、8時29分

 このように空駆けるイメージはアサヒヒョウモンの特徴とは言えませんね。地表近く飛翔する姿を残雪背景に撮りたいところです。さて300mmで飛翔撮影中、2頭の絡みを目撃しました。
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D7K-34(トリミング)、ISO=800、F6.3-1/4000、-0.7EV、撮影月日・時刻:6月26日、10時56分
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D7K-34(トリミング)、ISO=800、F7.1-1/4000、-0.7EV、撮影月日・時刻:6月26日、10時56分

 かなり遠目のショットで思いっきりトリミングしておりますので、画質の酷さはご容赦を!少しスレた画面右上の♂個体が左の個体に絡んでいます。この2頭はこの後、画像に向かって右後方のハイマツ群落の下に潜り込んで暫く出てきませんでした。画面左の個体が♀なのか?管理人には判別不能ですが、どうも♀であったような雰囲気です。誤求愛なら、もう少し短時間で絡みが解けるはずなのですが・・・・。アサヒヒョウモンの主たる食樹とされるキバナシャクナゲは登山道に沿って沢山観察できました。
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D7K-10.5-X1.4TC、ISO=200、F10-1/250、-0.7EV、外部ストロボ、撮影月日・時刻:6月27日、8時00分

 この葉を食う幼虫もいつか見てみたいものです。さて、初日の正午過ぎ、コマクサ平に集っていたカメラマンの方がダイセツタカネヒカゲを見つけてくれました。独りではなかなか見つけきれないので感謝です。
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D5K-34(トリミング)、ISO=400、F11-1/1000、-0.7EV、撮影月日・時刻:6月26日、12時09分

 管理人は未だ本州アルプスでのタカネヒカゲを観察したことがありません。実見して、図鑑や生態写真から想像していたより遥かに黒いのには驚きです。「ダイセツクロヒカゲ」って雰囲気でしょうか? 人の気配に敏感とされるこのヒカゲですが、カメラマンが一斉カメラ砲撃してもピクリともしませんでした。羽化直だったのかもしれません。ウスバキより若干羽化時期が遅れるのが通例で、このヒカゲの生態をきちんと観察するには7月に入ってからが良さそうです。大雪特産種の紹介はひとまずこれにて終了し、次回はヒカゲチョウ続きで、シロオビヒメヒカゲをご紹介しましょう。
by fanseab | 2011-07-09 21:30 | | Comments(12)
Commented by himeoo27 at 2011-07-10 08:15
貴重な大雪山の高山蝶の写真を堪能させて貰いました。
アサヒヒョウモンの裏面の白、黄色、こげ茶の模様は良いですね!
ダイセツタカネヒカゲの何か思索しているような顔も味わいがあって素敵です。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2011-07-10 12:33
かなりの枚数撮影されたようですね。続々と見たこともない蝶が現れて、ただただ羨ましく拝見しております。いつかはきっと行きたいと思いつつ、暇とお金がネックになっております。ダイタカは地味を通り越して仙人のような蝶ですね。でも、私見たいです。
Commented by ガルテン at 2011-07-10 22:45 x
今日、山梨でお会いしたものです。早速ブログを拝見しましたが、いずれもきれいな写真で感銘いたしました。また、お会いすることもあるかも知れませんが、その折にはどうぞ宜しくお願いいたします。
Commented by fanseab at 2011-07-10 23:16 x
himeooさん、大雪山の高山蝶は中部山岳地帯の高山蝶同様、非常に厳しい環境に生息していることがよくわかります。アサヒヒョウモンは裏面の市松模様が本当に綺麗だと思います。ダイタカはじっと動かず、確かに哲学者然としておりました。
Commented by fanseab at 2011-07-10 23:19 x
ノゾピーさん、そうなんです。撮影枚数は海外遠征並みになりました。尤もこれは・・・と言う絵はあまりないんですけど。タカネヒカゲはハイマツ仙人と言われる通り、まさに泰然自若で仙人そのものかもしれません。ただ♀が出現すると、仙人では居られないようですがね(笑)
Commented by fanseab at 2011-07-10 23:20 x
ガルテンさん、ようこそ拙ブログへ!
今日は色々と楽しいお話を有難うございました。
あの近辺はよく出没しますので、その節はまたよろしくお願いします。
Commented by chochoensis at 2011-07-11 07:33 x
fanseabさん、北海道の蝶・・・まだ見たことも無い珍しいチョウに一目ぼれです・・・アサヒヒョウモン・ダイセツタカネヒカゲ・もう垂涎の写真に釘ずけです!!!素晴らしいです。毎日は無理かもしれませんが、また、お邪魔します・・・。
Commented by naoggio at 2011-07-11 16:22 x
大雪山の蝶達の魅力、堪能させて頂きました。
それにしても高山帯で飛翔をこれだけ押さえられるとは
fanseabさんならではの芸当です。恐れ入りました。
私が大雪山に行ってからもう35年も経ってしまいました。
臨場感溢れる数々の写真のおかげで、白雲岳から北の稜線で無数のウスバキチョウを見かけた時の感動が胸に蘇りました。ありがとうございました。
Commented by fanseab at 2011-07-11 21:12 x
chochoensisさん、体調が思わしくないと伺っております。そんな中コメント頂き恐れ入ります。大雪は昔何回か、縦走経験があるのですが、その時は雨模様で高山蝶を楽しむ余裕もありませんでした。今回は2日間かけてじっくり撮影に取り組んでみました。いろんな習性は独特で興味深いものでした。
Commented by fanseab at 2011-07-11 21:15 x
naoggioさん、35年前の白雲あたりの稜線で・・・ウーン、その頃は今以上に楽園だったのでしょうね。コマクサ平は比較的楽なコースなので、小生のような軟弱派でも楽しむことができました。ロープ規制がかかっていることもあって、静止も飛翔も長玉必須で、何とか撮影してみました。
Commented by kenken at 2011-07-13 23:32 x
私には、なかなか行けない北の大地ですが、貴兄の画像を拝見すると行ったような気になれますね。特に、広角画像は。
アサヒヒョウモンの飛翔、唸ります。ISO800で切るとこんな感じなんですね。そろそろカメラ、更新せんといかんなぁ・・・
亀レスで失礼しました。
Commented by fanseab at 2011-07-14 21:33 x
kenkenさん、九州や北海道への遠征はかなり思い切りが必要ですね。ここでの広角画像はロープ規制があるので、苦労します。それに撮影者が多いと広角でのんびりと撮る訳にもいかなくて・・・・。アサヒヒョウモンも近くに来ることが稀なので、仕方なく飛翔で撮りました。D7000になってようやくNIKONの高感度特性も改良され、特に飛翔写真では、ISO=1000近傍が実用域に入って大分楽になりました。
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