探蝶逍遥記

新潟のギフチョウ(4月14日):その2

カタクリ吸蜜画像を撮影していた時間帯は、ギフがカタクリ群落の上を飛び交っていたので、85mmで飛翔も狙ってみました。                                                          ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D5K-85VR(トリミング)、ISO=400、F5.6-1/3200、-0.7EV、撮影時刻:9時37分

 何とか雰囲気が出せたでしょうか?お次は、「ピンク色の絨毯の上を駆け抜けるギフ」をアウトプットイメージにした作例。
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D5K-85VR(トリミング)、ISO=400、F5-1/3200、-0.7EV、撮影時刻:9時39分

 作画意図に近い位置にギフが飛び込んできましたが、もうちょっと、ギフが大きく写ればいいのですけど・・・。

 さて、吸蜜を狙ってカタクリの前でじっと待機していた場所から40m程下った林道付近が、ギフの好むポイントらしく、杉林に囲まれた林道に沿って、常時数頭の♂が占有合戦を繰り広げていました。カタクリに来る気配が消えた10時過ぎから、彼らのパトロール軌道の中間点に陣取って、居ながらにして飛翔を狙うスタイルを取ってみました。最初は「お約束」の太陽バック画像。管理人は、なにしろ、飛翔を撮る場合は、太陽を無理やり入れたがるのです(笑)。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F7.1-1/2000、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時02分

 ただ、D40だと、CCDのダイナミックレンジが狭いので、太陽が点で示されず、ボンヤリと写ってしまう欠点があります。お次は杉林を背景にした縦位置カットで。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時17分

 杉林の林床には残雪が見えています。この小丘の北側の林道にはまだかなりの残雪があり、無理やり車で突っ込んで行った管理人は往生してしまいました(^^; ほぼ同じ角度での横位置シーンはこちら。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時18分

 背景を単純化させる作画意図で、敢えて逆光で狙っていますが、ギフの毛並が上手く出たこともあって、この絵もお気に入りです。お次は撮影した画像を見て度胆を抜かれたショット。
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D40-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時32分

 皆さん、よくご覧ください。この個体は背面宙返り飛行をしています。管理人の対角魚眼レンズの反射光がブルーを呈す多層膜コーティング処理をしているのと、魚眼の前玉に写る自分の影をライバルと間違えてギフは時々レンズに突っ込んでくる挙動を取っておりました。途中から相手がカメラと気づいて?大慌てでカメラを避ける動作をするのですが、その際、宙返りのように身を翻しているものだと思います。この一連の動作は高速動画で撮影すると面白いのかもしれません。最後は「迎え撮り」の作例。飛翔は相手を追いかけて撮る「追い撮り」と、相手がこちらに向かってくる場面を待機して撮る「迎え撮り」に区分されます。撮影成功確率は「迎え撮り」が圧倒的に少ないもので、よほどのことがないとチャレンジしませんが、蝶が向かってくるだけに上手く撮れると迫力が出るので管理人は「迎え撮り」に拘って撮影しております。さて、前置きはこの位にして、作例をご紹介しましょう。
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D40-10.5-X1.4TC(ノートリ)、ISO=400、F2.8-1/3200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:10時33分

 これ、これまで管理人が撮影したギフ飛翔画像で最もお気に入りの画像になりましたので、いつもより大き目のサイズでのご紹介です。なお迫力を出すため、置きピン位置をレンズ前面15cmに設定しております。この置きピン位置はハイリスクハイリターン。とにかくピントが浅いので、殆どが没画像になりますが、上手く嵌れば劇的な効果を産み出します。何とかノートリで、このギフがパトロールしていた杉林周辺の雰囲気も上手く描写できて、納得のいく仕上がりになりました。次回は何とか、カタクリ群落を飛ぶギフの広角飛翔画像にトライしたいものです。<おしまい>
by fanseab | 2011-04-18 21:57 | | Comments(12)
Commented by ダンダラ at 2011-04-18 22:16 x
↓ギフの吸蜜写真撮影成功おめでとうございます。
なかなか良い雰囲気で撮影されていて、これをモニターで確認された時の高揚感が伝わってきます。
飛翔写真は色々な撮影の仕方があり、できあがる写真も個性あるものになるのでチャレンジのしがいがありますね。
Commented by kmkurobe at 2011-04-19 09:44
私は30センチがやっとですので、この飛翔撮影しかもストロボ使用というのはすごいテクニックですね。いやいや恐れ入りました。
Commented by fanseab at 2011-04-19 21:52
ダンダラさん、お蔭様で何とかカタクリ吸蜜画像をゲットできました。コマ数で5コマしか撮れていないので不安でしたが、1コマジャスピンがあったので、ホッとしました。飛翔は撮影機材で絵の質も雰囲気も変るのが面白いですね。
Commented by fanseab at 2011-04-19 21:59
kmkurobeさん、小生は馬鹿の一つ覚えみたいにストロボ使用の飛翔で頑張っています。今月置きピンを短めにしたのは、ギフがホバリングに近い飛翔行動を取っていたんで、思い切ってトライしました。普段はよほどの自信がなければトライしない距離です。
Commented by kenken at 2011-04-20 00:00 x
カタクリが多いと、やはり絵になりますねぇ~
アウトプットイメージがしっかりしていると、絵も完成度が増しますね。ピンクの絨毯、えぇもんです。
へぇ~、魚眼に写る自姿に反応ですかっ、やがて気づくってのも面白いですね。
Commented by himeoo27 at 2011-04-20 21:02
広角レンズで飛翔写真を撮ってもピントが全く合わないヒメオオからすると全て神業のように思えてなりません。素晴らしいですね!
Commented by fanseab at 2011-04-20 22:09 x
kenkenさん、やはり雪国でのギフを撮影する場合は、カタクリとのツーショットを撮りたいです。その前提条件でカタクリ群落を探すことから始めねばなりませんね。福井ではカタクリ群落のポイント発見まで結構時間がかかりました。新潟ではもう少し別の場所も探索してポイントのレパートリーを拡げようと思っております。アウトプットイメージと言っても、イメージ通り来ないと泣かされますね。ギフの蝶道は読めそうで読めない場合があります。特に吸蜜前後のパターンですが。
Commented by fanseab at 2011-04-20 22:13 x
himeooさん、広角飛翔の場合は、先ず置きピン位置を感覚的に覚えこむことが重要ですね。小生もシーズン当初は前年の通りにやってもどうもしっくり来ません。体が忘れているんですね。ちょっと感覚を覚えこんだ後は、ただひたすらパチパチシャッターを押すのみです。200枚撮って1枚あればいいほうだと思ってください。何枚撮っても、問題ないデジタルカメラだからできる芸当ですね。練習頑張ってください。きっと傑作が撮れますよ!
Commented by 虫林 at 2011-04-21 17:48 x
カタクリの時期もちょうど良さそうで、新潟のギフ撮影を堪能されたようですね。飛翔写真も楽しい雰囲気が出ていていいな~。
僕は上向きに飛翔を撮る事が多いので、太陽が偶然に入ってしまいます。意識して撮影されているのがさすがですね。
新潟はやはりギフのメッカですね。
Commented by naoggio at 2011-04-21 22:00 x
2枚目面白いです。カタクリの絨毯の上をこちらに向かってくるギフチョウ、どきどきします。
6枚目、確かに裏返ってますね。これほどしっかり裏返しになった写真は見たことないように思います。器用に翻るものなんですね。
Commented by fanseab at 2011-04-22 21:16 x
虫林さん、カタクリは丁度見頃でした。問題のギフは♂の出始めで、少し個体数は少な目ですが、何とか楽しめました。ノンビリと枯草に腰かけて時々やってくるギフの飛翔を撮るのは、極楽ですね。追いかける飛翔撮影法でないので、とても楽チンでした。太陽を狙うのは、蝶が躍動的に表現できるので狙って撮っています。ただ、なかなか思うような大きさで写りませんね。
越中のギフポイントも新潟とは異なる雰囲気で良さそうですね。
Commented by fanseab at 2011-04-22 21:19 x
naoggioさん、カタクリの絨毯がとても綺麗だったので、何とか雰囲気を表現したいと思っておりました。焦点距離はどちらかと言えば135mmあたりで狙うのが正解で、ギフが少し小さくて残念でした。宙返り飛行は最近、ブログ仲間が撮影した中でルリシジミが同じような飛行スタイルを取っておりました。パスト連射のような撮影方法が一般的になってくると、蝶の意外な飛翔スタイルが明らかになって面白いですね。
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