探蝶逍遥記

香港遠征日記(10)5月1日後半その2

 鳳園のお花畑は蝶に馴染みのあまりない素人さんや学生さんが、蝶観察を容易にできるよう工夫されていて、アゲハ類やシロチョウ類が頻繁に訪花して、目を楽しませてくれます。今回の遠征できっちり撮りたかったのが、ウマノスズクサ食いアゲハの普通種、ベニモンアゲハ(Pachliopta aristolochiae goniopeltis)でした。ランタナから吸蜜する場面を激写して、何とか数コマ見られるカットが得られました。                                                                            ++横位置画像はクリックで拡大されます++                       
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D90-34、ISO=500、F4-1/2500、外部ストロボ、撮影時刻:15時11分
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D90-34、ISO=500、F8-1/2500、-2.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時11分
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D90-34、ISO=500、F11-1/1600、-2.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時12分

 なかなか好みのアングルには来ませんね。このような東南アジアのアゲハ類を中距離から狙うため、300mm単焦点レンズを導入したのですが、写りに関しては期待通り、満足できる仕上がりになりました。従来使用していた400mmズームはVR付でブレ防止機能は有難かったのですが、解像感がイマイチでスッキリしませんでした。

 さて、ゆったりと飛ぶベニモンは飛翔を撮りたくなる対象。パスト連射ではなく、いつもの対角魚眼で狙ってみました。
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F2.8-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時25分
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D40-10.5-X1.4TC(トリミング)、ISO=400、F2.8-1/2500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:16時26分

 一枚目はお花畑に集うカメラマンをバックにしたショット。香港の方は、蝶撮影と言えば、マクロ接写一辺倒で、広角で飛翔を狙う発想はないようです。管理人がフウフウ汗かきながら、ノールックファインダーでバシャバシャ撮る様子が面白いらしく、好奇の眼が注がれておりました(^^;

 お花畑にはシロオビアゲハ(Papilio polytes polytes)も多数舞っていましたが、どうも完品を撮影するチャンスはありませんでした。唯一、♂同士の誤求愛飛翔を300mmで撮影。
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D90-34、ISO=500、F6.3-1/1600、-2.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:15時14分

<4/30の記事補足>

 この遠征記(6)で一部写真アップを失念していた種がありました。後翅に3本の尾状突起を有するミツオシジミ(Horaga onyx moltrechti)の♂です。鳳園の一角に傾斜地があって、この高い梢でゼフと同じような占有行動を示すシジミを見つけました。300mmでファインダーを覗いた瞬間にその独特な斑紋からミツオと判明して興奮したのです。
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D90-34、ISO=500、F9-1/250、-1.0EV、外部ストロボ、撮影年月日・時刻:2010年4月30日、15時12分

 Horaga属はこれまでシンガポールでの撮影例があるだけで、香港では初撮影でした。国内なら例えば脚立を使って、もう少し高い位置から狙いたいとこですが、脚立の持ち合わせもないし、これが精一杯でした。尾状突起は結構欠損があって、ミツオらしい絵はこれからの課題ですね。
<続く>
by fanseab | 2011-01-30 12:13 | | Comments(12)
Commented by himeoo27 at 2011-01-30 14:50
今までマクロ接写一辺倒だったヒメオオですが、ベニモンの飛翔や、シロオビの追飛のように動きがある画像もとっても素敵だと感じました。この時期、温室で飛翔撮影の練習して今シーズン1コマでも↑のような素晴らしい画像を写したいです。
Commented by naoggio at 2011-01-30 18:07 x
アゲハの撮影って難しいですね。大きいし、動き回るし。
ベニモンの3枚目、さすが、うまく撮りましたね。
4枚目、顔はモザイクかかっていても充分皆さんの好奇の視線が感じられ、実に面白いショットです。思わず笑ってしまいました。
シロオビは正面から・・・これまた面白いですね。
ミツオシジミのすてきな画像、期待しております。

Commented by fanseab at 2011-01-30 21:54 x
himeooさん、小生もデジタルになるまでは、飛翔は殆ど撮らず、マクロ一辺倒でした。一旦、飛翔の面白さに嵌ると、マクロも撮らずに蝶を追いかけたりしてましたが、最近はようやく、マクロと飛翔をバランス良く狙うようになりましたね。パスト連射と異なり、デジ一での飛翔は本当に偶然、物凄いショットが撮れるので、こちらを選んでしまうのです。
Commented by fanseab at 2011-01-30 21:57 x
naoggioさん、香港で300mmを筆おろししてから、国内で昨シーズンはアゲハを追い続けておりました。撮れば撮るほど、アゲハの難しさを痛感しております。
4枚目は国内だと、ブログ仲間が写る構図ですが、香港のカメラマン背景は初めてで、面白い背景の意味で、香港遠征のベストショットかもしれません。ミツオはどうなることやら・・・・。
Commented by maeda at 2011-01-31 06:18 x
本当に面白そうです。
我が家はまだ結論が出て居らず(早くしないと予約できなくなる!)、どうしたものやら。
Commented by fanseab at 2011-01-31 07:21 x
naedaさん、おはようございます。香港の撮影地でネットを振る方はおりませんから、楽しく撮影に専念できます。その意味では、日本よりストレス無く撮影できて、精神衛生上も好ましいですね。B級グルメから高級海鮮料理まで、夜の楽しみも多いですよ!
Commented by yoda-1 at 2011-01-31 12:56
シロオビの向かって来る飛翔画像が素晴らしいです。
しかも望遠系で撮影されているし。
魚眼レンズ+テレコンの飛翔画像も背景の様子が分かってしかも適度にぼけているし、いいですね。
Commented by ダンダラ at 2011-01-31 13:39 x
他のカメラマンの人たちが、唖然とした感じで眺めているのが面白いですね。
日本の仲間たちだったら、それぞれ思い思いの格好をしてカメラを構えているんでしょうね。
Commented by khaoyai_m at 2011-01-31 21:17
こんばんは!
シロオビが凄いです。
計算しても撮れません。
Commented by fanseab at 2011-01-31 22:45 x
yoda-1さん、シロオビはたまたま300mmを飛翔モードで撮影中に登場したので、10コマほど写した中にジャスピンが紛れ込んでいました。ホバリング状態だったので、多少楽だったかもしれません。対角魚眼の組み合わせでは、シャッター優先にしているので、絞りは解放気味になりやすく、背景が適度にボケる効果もあります。この辺はデジ一広角での飛翔画像のメリットですね。
Commented by fanseab at 2011-01-31 22:48 x
ダンダラさん、たまたま背景に4名ものカメラマンが写りました。ご指摘のように日本だったら、パスト連射機含め、飛翔モードで狙っているカメラマンが多かったでしょうね。あまり蝶を追いまわしていると、マクロ撮影を目的とされる方に顰蹙をかうので、適度にやめました。
Commented by fanseab at 2011-01-31 22:49 x
khaoyai_mさん、シロオビはもちろん、計算して撮影したわけではありません。たまたま300mmの視野に収まってくれました。複眼にピンが来たのは本当に偶然です。
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