探蝶逍遥記

アカボシゴマダラの羽化(12月2日)

 先月19日の記事に引き続き、自宅庭エノキでの観察です。とうとう12月羽化の記録が出ました!11月6日に蛹化した個体が12月2日に無事羽化したのです。
f0090680_091762.jpg
D90-85VR、ISO=200、F13-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:22時11分

 羽化個体は♂で蛹期は26日でした。管理人が観察できたこれまでの最遅羽化記録、「11月27日」を5日更新したことになります。またご覧のように、この個体はエノキの葉裏ではなく、幹に直接蛹化した珍しい事例です。これまでゴマダラ、アカボシ合わせて25例近く蛹化を観察してきておりますが、幹上直接蛹化を観察したのはこれが初めてでした。なお、この日の前日、12月1日にも1♂の羽化を記録しております。

 さて、12月2日時点では、まだエノキおよび周囲の灌木上に合計10個体の蛹が確認されていましたが、翌3日は、全国的に強風と大雨の大荒れの天気で、この影響で5個体ほど、枯葉毎、地上に落下したのか、行方不明になりました。何とか地上を探索して1個体を回収し、現在室内で保管中です。また、5日の時点で更に4個体が行方不明になり、6日には最後に残った1個体が消失してしまいました。5日以降に消えた個体はどうやら野鳥による食害ではないか?と睨んでおります。元来夏場に羽化することを前提に、葉裏に吐糸固定して垂蛹になるアカボシですので、垂蛹になった時点で緑色の葉が、黄色く色づき、枯葉毎落下することまでは想定外なのでしょう。やはり12月の壁は相当に厚く、よほどのことが無い限り、12月中旬といった羽化記録は出そうにないようです。
by fanseab | 2010-12-08 00:10 | | Comments(4)
Commented by yoda-1 at 2010-12-09 12:43
貴重な観察例ありがとうございます。
冬鳥やキツツキの仲間が、樹木上の餌を血眼になって探しているので、ご説明の趣旨よく理解できます。
4齢幼虫で越冬するのでしたでしょうか。
その場合、4齢を過ぎたものはどのような外気温になろうが、蛹化→羽化の運命を全うしようとするのですかね?
4齢時に、越冬を決意するのか、継続成長を決意するのか、
何が決めてなのか気になります。
Commented by fanseab at 2010-12-09 23:33 x
yoda-1さん、コメント有難うございます。
アカボシは通常3もしくは4齢で越冬するとされています。5齢→蛹化を選ぶか?4齢→越冬を選ぶかは日長説、気温説いろいろあるようです。個人的には長角型で越冬する4齢幼虫が翌春まできちんと越冬できるかに、興味があります。
Commented by himeoo27 at 2010-12-11 09:48
自宅の庭先とはいえ12月にアカボシの羽化とは貴重な記録ですね。
埼玉県南部でも、今年秋幼虫が沢山目についたので、来年春型を見れるかな?
Commented by fanseab at 2010-12-11 22:26 x
himeooさん、今シーズンの終盤は、例年になくアカボシの蛹が多くついていたので、記録更新の期待が高まっていました。観察ポイントが拙宅庭なので、夜間に羽化してもすぐに撮影できるメリットがあります。埼玉でも白い春型が観察できると思いますよ。
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