探蝶逍遥記

モンシロチョウ(11月3日)

 文化の日は所謂「気象上の特異日」とされていて、例年好天が期待できます。お約束通り、この日も神奈川県は雲一つない快晴になりました。しかし、悲しいことに所用で遠出ができず、仕方なくご近所の多摩川でお散歩撮影です。

 この日はモンシロチョウにちょっと拘って撮影してみました。管理人はモンシロの撮影はとても難しいと感じています。もちろん、撮るだけなら、コンデジを使えば小学生でも楽に撮れます。ただ、この蝶の持つ優しい雰囲気とか、黒斑紋、前翅前縁部の淡褐色グラデーション、裏面のベージュ色と表翅の純白との対比表現等、拘って写そうとすると途端に難易度が上がる蝶です。まぁ、モンシロを綺麗に撮れれば撮影テクニックは卒業したと言っても過言じゃないでしょう。で、今日はモンシロとちょっぴり、真剣勝負です(笑)

 最初はセイタカアワダチソウに拘っていた♂。クズが繁茂した空間を周回飛行で探♀した後、必ずこの株に戻ってきておりました。                                                 ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=200、F10-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:11時41分

 少しアングルを変えて、セイタカワダチソウの黄色い花房に被さるような構図で一枚。絞り解放気味でアワダチソウの房をボカす工夫をしてみました。
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D90-85VR、ISO=200、F4-1/3200、-1.0EV、撮影時刻:10時46分

 次に場所を変えてセンダングサに集まっていた個体を狙います。
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D90-85VR、ISO=200、F7.1-1/2500、-1.0EV、撮影時刻:11時58分
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D90-85VR、ISO=200、F7.1-1/2500、-1.0EV、撮影時刻:12時02分
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D90-85VR、ISO=200、F7.1-1/2000、-1.0EV、撮影時刻:12時02分

 2枚目は少し大きめの画像でのご紹介。2枚目と3枚目は殆ど同じ角度ですけど、逆光でシロチョウを撮影していると、微妙なアングル差で表情が相当変化することに気が付きます。表翅の影が後翅に落ちたりすると、表情が一変するからですね。特に腹部がシルエットになって後翅に影を落とすと、意外と「優しさ」を表現できるように思いました。この一群の個体は面白いことに直ぐ傍にあるセイタカアワダチソウには全く見向きもしませんでした。よほど、センダングサの蜜が美味しいのでしょうね。

 モンシロを撮影しながら、ちょっとエノキの梢を検すると、お馴染みのアカボシゴマダラの幼虫がおりました。ここは敢えてシルエット画像で。
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D90-85VR、ISO=200、F7.1-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:12時04分

 既に短角型に変化して越冬準備が整ったようです。

 短時間でしたが、難題のモンシロに取り組んでみました。季節毎にもう少しモンシロにも時間をかけるべきでしょうが、ハイシーズンは、どうしても珍品に目移りして、撮影が叶いません。やはり、春先か晩秋にならないと撮影対象になりにくいですね。
by fanseab | 2010-11-06 00:07 | | Comments(12)
Commented by himeoo27 at 2010-11-06 19:08
上から3番目の11時58分撮影の画像が一番好きです。
春先と、この時期には私も「ヤマトシジミ」「ベニシジミ」「キタキチョウ」「モンキチョウ」と並んでモンシロチョウ、スジグロシロチョウを良く撮影していますが、このように綺麗に撮れませんね!
Commented by furu at 2010-11-06 22:25 x
モンシロ撮影の難しさ、私も同感です。広角や飛翔では何とかなりますが、基本の望遠マクロで雰囲気を出すのは難しいですね。
Commented by ma23 at 2010-11-07 10:53 x
シルエット写真、余裕を感じさせてくれますね。モンシロチョウの鱗粉がいい感じの描写です〜。
アカボシゴマダラの幼虫、こんな撮り方に今までどうして気付かなかったのかと思いました。今度盗ませてもらいます。ふつうのゴマダラしかいないけど。メモメモ。
Commented by otsuka at 2010-11-07 17:54 x
手元にモンシロらしい写真がないのは、気合を入れて撮らないからと思っていましたが、そもそも撮影が難しい蝶だったんですね。
アップされている写真は、みんな優しい雰囲気を持ちながら特徴を捉えていて、さすがです。
中でも、3番目の大判の写真がお気に入りです。
Commented by fanseab at 2010-11-07 21:22 x
himeooさん、縦位置がお好きでしたかぁ!これ、画面上にあるセンダングサの茎ボケがちょっと邪魔なんですね。なかなか難しいです。普通種の中ではヤマトシジミは良く撮りますが、キチョウはあまり撮らないですね。あまり開かないので、単調になりがちなこともあって敬遠するのかもしれません。
Commented by furu at 2010-11-07 21:25 x
furuさん、普通種を綺麗に表現される貴殿でもモンシロは難しいとお考えですか?少し安心しました(笑)。モンシロについて言えば、銀塩の時代はコントラスト調整が難しく、デジタルで自分でRAW現像するようになって、ようやくある程度イメージした画像が撮れるようになったと思います。
Commented by fanseab at 2010-11-07 21:27 x
ma23さん、コメント有難うございます。アカボシ幼虫探索、実は、このように逆光で探すと楽に見つけることができます。そんな探し方をそのまま絵で表現してみました。アカボシが関西に進出したら、大変です。
モンシロは逆光で撮ると裏面の黒い微小鱗粉が表現できて少し、表情が変わると思います。
Commented by fanseab at 2010-11-07 21:31 x
otsukaさん、モンシロは最普通種なので、ブログ仲間の方のように、撮影経験豊富な方は、意識せずに疎遠になるのだと思います。ただ、ベニシジミなんかよりは遥かに撮影難易度が高いと思います。シロチョウ全般に難易度高いですが、白一色に近いヒメシロなんかより、黒紋のあるモンシロの方が難しいように思います。
Commented by ダンダラ at 2010-11-08 15:45 x
モンシロチョウ、確かに難しいですね。
たぶん、自分の写真の中を探してもこれといった写真はないと思います。
個人的にはモンシロを撮るなら明るい春の一日に撮りたいような気もしますが、それだと周囲の雰囲気でごまかされてしまいますかね。
Commented by yoda-1 at 2010-11-08 18:12
モンシロは、確かに日頃撮影しない分、取組甲斐がありそうですね。
描写の達人に負けないように、YODAもいろいろ挑戦してみたくなりました。
Commented by fanseab at 2010-11-08 23:30 x
ダンダラさん、貴殿もそうお考えでしたか?季節毎に撮りたいモンシロのイメージは温めているのですが、なかなか実行に移せないでいます。ご指摘の春先だと、やはり菜の花とモンシロで一枚ものにしたいと思っています。しかし、やはりコツバメあたりに走ってしまうのでしょうね。
Commented by fanseab at 2010-11-08 23:32 x
yoda-1さん、まぁ、普通は馬鹿にして撮影しない相手ですから、皆さんあまりバックデータをお持ちでないのだと思います。生態写真を撮らずに雰囲気描写に拘る考えのほうが、いいかもしれません。いずれにせよ、モンシロをきちんと撮る・・ことは永遠の課題とも言えるでしょう。
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