探蝶逍遥記

シータテハ他(8月29日)

 キベリと格闘した河原では僅か1頭ですが、新鮮なシータテハが飛んでいました。キベリに比較すると圧倒的に敏感で、管理人の接近を阻んでいました。それでもある岩に相当な執着を見せていて、飛び去っても数分のうちに舞い戻ってきます。そんな行動を読みながら、シータテハを撮りました。実はシーもデジタルでまともに撮るのはこれが初体験です。最初は300mmで遠目から狙いました。                                                                          ++画像はクリックで拡大されます++
f0090680_22383730.jpg
D90-34、ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、撮影時刻:10時48分
f0090680_22385126.jpg
D90-34、ISO=400、F10-1/320、-0.7EV、撮影時刻:10時49分

 シーの橙色はとても透明度が高い感じがします。ファインダー越しにこのタテハの美しさを再認識した次第です。その後慎重にジリジリとにじり寄りながら、85mmマクロで裏面を撮影。
f0090680_2239260.jpg
D5K-VR85、ISO=200、F13-1/160、-0.7EV、撮影時刻:10時52分

 複雑に波打つ褐色の地に、ちょうど緑青を撒いたような暗緑色の斑紋が、とても渋いと思います。この後、シラカンバが混じる林に移動し、マルバダケブキに集まる蝶を撮影。最初はスジボソヤマキチョウの♀。
f0090680_22392897.jpg
D90-34、ISO=400、F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:11時18分

 この花の蜜量は結構あるのでしょう。相当長時間、吸蜜しておりました。ちょっぴり期待していたヤマキは出現せず、ちょっとがっかり。

 そのうち、林縁から巨大な黒系アゲハがやってきて吸蜜を始めました。ミヤマカラスアゲハの♀でした。
f0090680_22394667.jpg
D90-34、ISO=400、F10-1/800、-0.7EV、撮影時刻:11時13分
f0090680_22395850.jpg
D90-34、ISO=200、F8-1/640、-1.0EV、撮影時刻:11時32分

 今シーズン、「アゲハを真面目に撮る」ことを目標にしている管理人にとって、格好の被写体でしたが、流石に時期が遅かったようです。10日位前なら最高の絵が撮れたかもしれません。それにミヤマカラス撮影時に外部ストロボにトラブルが生じたため、ノンストロボでの撮影になってしまい、RAW現像に無理が生じたのは反省材料でした。マルバダケブキとミヤマカラスの組み合わせは絵になりますので、来年も狙ってみたい構図ですね。
by fanseab | 2010-09-04 22:42 | | Comments(18)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2010-09-05 00:06
シータテハは関東、甲信越地方では、決して珍しい蝶ではないと思いますが、私もチャンとした撮影をしたのは、極最近です。裏面のCマークが素敵なエエ蝶ですね。
Commented by maeda at 2010-09-05 14:40 x
確かにこの時期のシーは良い色していますよね。
私も必ず撮っています。敏感で思うようには撮らせてもらえないので、ますます追いかけてしまうことになるのですが。

ところで12月に予定していた撮影旅行は、来年3月になりそうです。時期的にはどうなのか、何が見られるのかさっぱり不明です。
差し障りなければ、情報をお願いいたします。
Commented by yoda-1 at 2010-09-05 16:44
天然の石の上のシータテハもいいですね。
2枚目の画像が、fanseabさんのいつもの真正面画像でないのが気になります。
マルバタケブキとミヤマカラスアゲハ、確かに絵になりますよね。花の黄色さが、蝶の色をさらに鮮やかに見せる感じでしょうか。
Commented by himeoo27 at 2010-09-05 20:03
2番目の全開翅、3番目の閉翅の写真は某プロジェクトに最適ですね!秋のシーという感じでとても素敵です。
来年は、夏のシーを観察したいヒメオオです。
Commented by ヘムレン at 2010-09-05 20:07 x
秋型のシータテハも出てきましたね。
出始めのこの時期は、すばしっこくて、なかなかちゃんとポーズしてくれないですね。いいショットですね。さすがです(^^)
Commented by fanseab at 2010-09-05 20:18 x
ノゾピーさん、大した理由もなく、シーを撮っていなかったことになります。昨年9月に岩手で吸蜜画像を撮影したのがデジタルで初撮影でした。飛んでいる時はさほど橙色が目立たないですが、静止すると、とても鮮やかな印象になりますね。
Commented by fanseab at 2010-09-05 20:21 x
maedaさん、何とかこの橙色を青空とのツーショットで広角でまとめてみたいもんですが、相当に敏感で・・・諦めました。撮影旅行の件、説明が長くなるので、別途私信入れますね。
Commented by fanseab at 2010-09-05 20:24 x
yoda-1さん、好んで静止していた岩の色調が暗かったので、余計橙色が鮮やかに見えました。2枚目の画像は真上から狙いたいのはやまやまでしたが、接近戦をさせてくれないので、これが精一杯でした。タテハで図鑑用のベタ開翅画像を撮るのは相当に難しいですね。
ミヤマカラスの夏型は♂も含めて撮影のチャンスを逃したので、来年の課題です。
Commented by fanseab at 2010-09-05 20:27 x
himeooさん、2枚目は某プロジェクトのリーダーNさんは恐らく駄目出しを出すでしょう。「真上から撮れていないから・・・」が理由となるんではないのかな?タテハ全般に言えますが、吸蜜シーンを撮るのはいろいろ課題があります。もちろん、夏型の撮影も課題ですが。
Commented by fanseab at 2010-09-05 20:29 x
ヘムレンさん、連日暑さが続いていますが、標高1500mを超える高原ではさすがに朝晩秋の気候になっているので、シータテハもきちんと秋型で登場ですね。本当に敏感でイライラしましたよ(笑)
Commented by clossiana at 2010-09-07 08:02
私の経験ではキベリとシータテハの両種が見られるところでは、いつもキベリよりもシータテハの個体数の方が多かったです。ですから、いつもキベリの方に夢中になってしまいます。でも本当はこの蝶の秋型の後翅裏の深緑も好きなんです。なかなか近寄らせてくれないですが。。
Commented by fanseab at 2010-09-07 23:38 x
clossianaさん、この日はキベリの個体数が比較的多いの対し、シーはわずか1頭でしたので、慎重に撮影しました。本当に敏感なタテハですね。
Commented by Noreen05 at 2010-09-08 07:08
秋型のシー素晴らしいですね~♪
先日、キベリ撮影の折シータテハも吸水していましたが、やはり出逢うチャンスの少ないキベリばかり追いかけてしまいましたぁ。
シータテハは、こちらでもまだ撮影出来るチャンスがありそうですから次回はしっかり撮影したい!です。
Commented by ダンダラ at 2010-09-08 10:10 x
300mmの描写、いいですね。
70-300の300での描写に限界を感じているので、来期に導入しようかと思っていますが、けっこう良い値段ですもんね。
F10まで絞り込んでいるのは、収差の関係ですか。
それとも被写界深度の関係ですか。
Commented by fanseab at 2010-09-08 22:43 x
Noreenさん、コメント有難うございます。
新鮮なタテハは種類によらず、綺麗ですけど、シータテハは裏面と表翅の色彩のコントラストが抜群だと思います。次にチャンスがあれば、吸蜜場面を綺麗に撮りたいと思っています。
Commented by fanseab at 2010-09-08 22:52 x
ダンダラさん、300mmF4は、今シーズンさんざん悩んだ末、導入を決めましたが、購入して正解だったと思っています。それまで愛用していた400mmズームでは、薄皮一枚ベールがかかったような描写でしたが、300mmは本当にシャープな切れ味を示します。ただ、VR無なので、手振れを防ぐため、70%は一脚使用か、ストロボ併用を余儀なくされています。ですので暗い撮影条件下では現在貴殿がお使いの70-300VRの方が、像質が逆転するかもしれません。早くVR付の300mmF4が出てほしいと思っています。F10に絞っているのは、被写界深度を稼ぐためです。このレンズは開放のF4で使用しても全く収差を感じない描写をしますが、なにせ300mmなので、F4での使用機会は極めて制限されます。
Commented by 愛野緑 at 2010-09-10 09:26 x
昔はシータテハって多く見られたような気がしますが、最近あまり見られないです。エルタテハはもともと少なかったですが、最近は見かけません。相変わらずなのはキベリかな?発生に波が有るようですけど。
秋型のシータテハの切れ込みが大好きです。
Commented by fanseab at 2010-09-11 21:52 x
愛野緑さん、そうなんですか?シータテハが減少しているという話は初耳です。すぐに温暖化と結びつけるのは短絡的ですが、30年前との比較とかできると面白いですね。秋型シーは切れ込みもさることながら、外縁部あたりのグラデーションが最高だと思います。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード