人気ブログランキング | 話題のタグを見る

探蝶逍遥記

盛夏の草原にて(8月7日)

 夏の遠征未公開画像の第二弾です。今回はゴマシジミ探索をした信濃の草原で出会った蝶達を紹介しましょう。最初はアカセセリ。デジタルで撮影するのは恐らく初めてです。比較的のっそりと飛ぶのは♀。                                         ++横位置画像はクリックで拡大されます++
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_2227189.jpg
D5K-VR85、ISO=200、F11-1/160、-0.7EV、撮影時刻:8時24分

 お次は開翅。
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_22271546.jpg
D5K-VR85、ISO=320、F10-1/250、-0.7EV、撮影時刻:8時37分

 続いて真横水平逆光開翅画像。
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_22273230.jpg
D5K-VR85、ISO=200、F8-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:8時41分

 皆さんは、ブログ仲間が参加している秘密結社?、「斜め45度逆光開翅友の会」についてご存じでしょうか?管理人の考えでは、タテハはともかく、セセリの場合は、「真横もしくは斜め水平逆光開翅」が彼らを凛々しく見せるアングルだと思っておりまして、アカセセリでも拘って撮ってみました。皆さんはどうお感じになりますでしょうか?

 チョコマカ忙しく、ハギで吸蜜していたのは、アカセセリの♂。
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_22275884.jpg
D5K-VR85、ISO=250、F9-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:9時50分

 撮り比べて見ると、♂と♀の翅形の違いがよくわかります。♂前翅の尖り方は独特なものがありますね。この草原には、ヒョウモン類はさほど沢山飛んでいた訳ではありませんでした。そんな中、比較的個体数が多かったのはヒョウモンチョウ。
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_22282895.jpg
D5K-VR85、ISO=320、F10-200、-0.7EV、撮影時刻:8時29分

 恥ずかしながら管理人は表翅からヒョウモンとコヒョウモンを正確に識別する能力に欠けておりますが、ここは生息環境からヒョウモンの♀と判断しました。間違っていたらご指摘願います。いずれにせよ、少し時期が遅かったようです。

 さて、ゴマを追いかけていると、足元から巨大な黄色い蝶影が・・・。羽化直のキアゲハ♂でした。今シーズン、「アゲハを真面目に撮る」ことをテーマにしておりますので、これは草原からのプレゼントかな?
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_2228511.jpg
D5K-VR85、ISO=250、F9-2000、-1.0EV、撮影時刻:9時22分

 普通種ですけど、後翅裏面の美しさは絶品ですね。この草原を後にして、撤収前にオオミスジポイントに立ち寄りました。驚いたことに未だ♀の尻を追いかけている(笑)♂が飛んでおりました。もちろん完璧に♀にフラれておりましたが・・・。このポイントに立ち寄ったのは、♀の産卵シーン撮影が目的でしたが、発生木のウメの葉が結構高い位置にあるので、撮影には一苦労。先ずは産卵の途中で休憩する♀。
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_2240365.jpg
D90-34、ISO=400、F10-320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時44分

 ここは完璧な「斜め45度逆光開翅」シーンです。この角度から見るオオミスジ♀はいつも惚れ惚れしますね。さて、相当苦労してやっと撮れた産卵シーンがこちら。
盛夏の草原にて(8月7日)_f0090680_22292348.jpg
D90-34、ISO=200、F10-800、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時58分

 オオミスジはミスジチョウの常として産卵は開翅状態で行われます。遠目から撮るとウメの葉被りで肝心の腹端が写らないことが多く、相当の没画像が発生します。何とか茂った葉の隙間から腹端を葉に擦り付けている、このヒトコマをゲットできた訳です。ヤレヤレと思いながら、帰宅の途につくことができました。
by fanseab | 2010-08-27 22:33 | | Comments(8)
Commented by ainomidori443zeph at 2010-08-27 23:25
今年はアカセセリやゴマシジミを見られませんでしたが、鹿が増えてしまったことに大きな原因があるのでしょうね。
Commented by himeoo27 at 2010-08-28 09:03
キアゲハ裏面の淡い黄色の中の鮮やかな青と赤の模様が鮮明で素敵です。それにしても、アゲハ類は羽化直後と吸水を除くと、ゆっくり接写させてくれないのでヒメオオには荷が重いです。
Commented by chochoensis at 2010-08-28 20:54 x
fanseabさん、「斜め45度開翅」写真!!!私も好きです。しかも、逆光ですか・・・今度試してみたいです。アカセセリも暫く撮影していません、素晴らしい写真ですね!
Commented by fanseab at 2010-08-28 21:02 x
愛野緑さん、鹿の影響はどうなんでしょうね。確かに鹿は林内の下草を食い尽くすようですが、鹿の棲む環境とゴマやアカセセリの棲む環境は異なるように思います。ゴマは結構狭い草地でも発生しますが、アカセセリの方は、それなりに広大な草地がないと駄目のような気がします。
Commented by fanseab at 2010-08-28 21:05 x
himeooさん、キアゲハ綺麗でしょ!
<それにしても、アゲハ類は羽化直後と吸水を除くと、
<ゆっくり接写させてくれない・・・
そうなんです。小生も貴殿と同じで難易度高いとこれまで敬遠してきたのですが、何とかチャレンジしようと今シーズン頑張っています。けれど、これまで撮れた画像はやはり吸水場面が多く、難易度の高い吸蜜画像はまだろくな絵が撮れていません。来年の宿題になりそうです。
Commented by fanseab at 2010-08-28 21:08 x
chochoensisさん、タテハ類がテリを張っている場面は、斜め45度開翅逆光が一番緊張感がある絵になると思っています。比較的緩やかに飛ぶオオミスジでも、この角度から見ると、とても勇ましい雰囲気に仕上がるから不思議なものです。アカセセリも銀塩時代以来、久しぶりに撮影できました。
Commented by ダンダラ at 2010-08-31 19:58 x
アカセセリ、良いですね。
特に翅表が素晴らしいです。
そう言えば今年は撮り損ねました。
ヒョウモンチョウはそれで良いと思います。
雌の場合、前翅表の斑紋がコヒョウモンに似ていて紛らわしいですが、その他の特徴から間違いないと思います。
Commented by fanseab at 2010-08-31 22:50 x
ダンダラさん、アカセセリはなかなか撮影チャンスがなかったのですけど、ようやくデジタルで撮影できました。このセセリがいる草原は本当にどこでも爽快な感じがしますね。ヒョウモンの同定、有難うございました。以前、貴殿がブログ上で両種の区別点を記述した記事を拝見しましたが、その記事が見つからず、苦労しました。
名前
URL
削除用パスワード