探蝶逍遥記

今年2回目の上高地(8月6日)

 このところの猛暑で寝不足気味です。疲れも溜まってきたので、今年最初の夏休みを1日取って、避暑がてら上高地に遠征しました。目的はオオイチモンジの♀、あわよくば産卵シーン・・・の目論見です。で、結論から先に言いますと、坊主でした。自宅2時50分発、現地ポイント8時10分着。前日は比較的早めに床に入ったのに、興奮気味と暑さで寝つけず、結局睡眠時間3時間弱で河童橋から歩き始めました。頭がボーッとして、眠りながら歩いている状態(笑)でした。それでも見晴の良い場所でこんな山岳風景を目のあたりにすると、眠気も吹っ飛んでくれました。                                              ++横位置画像はクリックで拡大されます++
f0090680_2091247.jpg
D5K-85VR、ISO=200、F7.1-1/640、-1.0EV、撮影時刻:7時05分

 さて、現地についてウロチョロしますが、オオイチモンジの影も形もありません。おまけにこの日、雲量は少ないものの、丁度太陽の位置に雲が居座って、日差しが強くありません。9時頃、足元からようやくヒメシジミ♂が飛び立ちました。暫くして開翅です。
f0090680_2093024.jpg
D5K-85VR、ISO=200、F11-1/800、-1.0EV、撮影時刻:9時00分

 管理人はヒメシジミ開翅をまともに撮るのはこれが初体験。自慢の長い縁毛も少し串刺し状態ですが、この時期、仕方ないでしょうね。コムラサキは相変わらず個体数が多く、♂はヤナギ周辺を探雌飛翔しています。そのうちコムラサキよりちょっと図体のでかい褐色のタテハが涸沢に降りて、吸水を始めました。久しぶりに観察するエルタテハでした。
f0090680_2095893.jpg
D90-34、ISO=400、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時51分

 デジタルでは初撮影です。気温が上昇してきて全開翅は叶わず、結構開翅シーンにはてこずりました。反対にほぼ閉翅状態で吸水しているので、閉翅は比較的楽でした。
f0090680_20101139.jpg
D90-34、ISO=400、F10-1/500、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時51分

 上高地周辺に多い、花崗岩から吸水しているようです。エルのストローって真っ黒で細いんですね!コムラサキを追跡していると、木陰を好む異端児(個体)がいました。もしや♀では・・・と思って待機していると、翅を開き♂であることがわかりました。
f0090680_2010274.jpg
D90-34、ISO=400、F10-1/100、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時01分

 いつも岩場上での開翅シーンにも飽き飽きしていたので、少しシットリとした絵が撮れて満足です。10時過ぎになって小さ目の黒いタテハがコムラサキと絡んで追尾飛翔しています。初めて見るコヒオドシでした。暫く追跡するとヒヨドリバナで吸蜜を始めてくれました。
f0090680_2011885.jpg
D90-34、ISO=400、F10-1/125、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時14分
f0090680_20111978.jpg
D90-34、ISO=500、F10-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時17分

 コヒオドシは今回の上高地探索で期待していたタテハですのでヤレヤレでした。この日は平日にも関わらず、河童橋あたりの賑わいは休日と何ら変わりありません。ただ一歩遊歩道を進めると、林床に木漏れ日が差す雰囲気はやはり標高の高さを感じさせてくれる場所です。遊歩道で管理人の道案内をしてくれたクロヒカゲ君、ちょっぴり小ぶりでとても可愛かったので、きちんと撮ってあげました。
f0090680_2011321.jpg
D5K-85VR、ISO=200、F9-1/125、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:12時18分

 さて、昼過ぎに河童橋を離れ、真夏に登場するシジミチョウ狙いで次の目的地に移動したのでした。<続く>
by fanseab | 2010-08-08 20:15 | | Comments(14)
Commented by chochoensis at 2010-08-08 21:13 x
fanseabさん、小生、=エルタテハ=・・・未だに満足いく写真が撮影できていません・・・裏面の写真はあるのですが・・・斜めからの写真が好きです。次の=シジミチョウ=期待大です・・・。
Commented by thecla at 2010-08-08 23:15 x
今年は、オオイチメス狙い、私も含めブログ仲間の多くが苦戦していますね。
やっぱり今年は少し数が少ないような・・・・。
Commented by fanseab at 2010-08-09 07:14 x
chochoensisさん、エルタテハは相当に敏感で苦戦しました。でも逃げても暫くすると、同じ吸水ポイントに戻ってくるので助かりました。白樺に全開で止まっているシーンを押さえたいと思っています。
Commented by fanseab at 2010-08-09 07:28 x
theclaさん、小生は上高地の初心者なので、オオイチの個体数については、コメントできる立場にはないですが、先日♂の吸汁集団を撮影できていただけに、♀は少なくとも目撃はできるだろうと目論んでいました。しかし、上高地の達人の貴殿が少ないと判断されるなら諦めもつきます。来シーズンに期待したいと思います。
Commented by kmkurobe at 2010-08-09 16:47
やはり6-7日は曇りがちだったようですね。真夏に出る蝶、私も7日に再会致しましたが、あまりのネットの数にすっかり腰が引けて、そうそうに逃げ帰ってきました。
Commented by banyan10 at 2010-08-09 17:26
オオイチは今年は難しいのでしょうかね。
エル、コヒオドシと鮮やかなタテハが並んでいますね。
僕が行ったときはシーは見ましたが、エルは見れませんでした。
Commented by himeoo27 at 2010-08-09 21:44
コヒオドシ綺麗ですね!今年は「上高地」に行けずに夏を過ごしそうです。
でも、やっぱり↑の写真を見ると行きたくなりました。
Commented by fanseab at 2010-08-10 07:17 x
kmkurobeさん、6-7日は天気が概ね良好でしたが、夕方にわか雨も降ったり、変化が多かったです。真夏のシジミ、小生も採集者の影に怯えながらの撮影でしたよ。
Commented by fanseab at 2010-08-10 07:27 x
BANYANさん、前回7月中旬過ぎの訪問から3週間でタテハの蝶相が大きく変化したように思います。シーは目撃できましたが撮影に失敗しました。キベリは未だですね。初めて出会ったコヒオドシは相当に「黒いなぁ」って印象でした。
Commented by fanseab at 2010-08-10 07:34 x
himeooさん、上高地はリピーターになる要素満載で魅力的ですね!たとえ、蝶が見れなくても、手軽にアルプスの素晴らしさを楽しめますもんね。オオイチが撮れなくても、元気に飛ぶタテハ撮影で楽しめました。
Commented by Noreen05 at 2010-08-10 21:46
オオイチの♀にはなかなか出逢えないですよね!
上高地へ遠征されてのタテハ蝶なのですね~こちらではちょっとした林道やスキー場などへ出かけると今時期出逢えますよ。

↓のカラスアゲハ、どの写真も全体にピンが行っていて素晴らしいです!!やはり外部ストロボ使用での撮影なのですね。これからの撮影では試してみたいと思います。
Commented by grassmonblue at 2010-08-11 20:36 x
私の上高地はオオイチ、全くのnullで、相当歩き回った末、あきらめてしまいました。
コヒオドシ、今まで1カット撮ったとたん逃げられてばかりでまともに撮れていないので、羨ましいです。
今年は上高地の夏の歩みが早いようです。
中旬に多いカラスシジミはいかがでしたか。
-0.7EV、ストロボの効果、意味を教えてくださいませ。
Commented by fanseab at 2010-08-11 22:24 x
Noreenさん、オオイチの本場北海道でも♀は難しいのでしょうか?確かにタテハ全般に言えますが、♂と♀は行動パターンが違っていて♀はひっそりと暮らしますから撮影者の目に触れる機会が少ないですね。そちらの町外れで簡単に見れる蝶がこちらでは相当高度を上げないと見れません。特にコヒオドシは限定されますね。
アゲハの撮影は難しいです。本当は♀の吸蜜シーンをもう少し真面目に撮りたいのですが・・・
Commented by fanseab at 2010-08-11 22:33 x
grassmonblueさん、小生も上高地はまだ2回目なので、オオイチはじめ、全ての蝶のポイントを熟知していないので、まだまだ探索モードで疲れます。コヒオドシは相当長い時間吸蜜してくれたので、カットを選ぶ余裕が出ました。カラスシジミは全くの坊主でした。
-0.7EVはニコンのデジ一を平均測光で使う時、露出補正ゼロだとかなりオーバー気味に写ってしまう傾向になるので、経験上、その程度アンダーにしています。RAW現像でもオーバー気味は修正不可能な場合が多いからです。またストロボは少しでも絞り込んで、シャッター速度を稼ぐ必要が多いので多用しています。特に300mmレンズは手ブレ補正機能がないので、どうしてもストロボに頼ることが多いのです。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード