探蝶逍遥記

オオムラサキ探索その1(7月4日)

 昨年の今頃は課題のゼフ類ベタ閉翅・開翅画像を追いかけていたので、お気に入りのオオムラサキを探索できませんでした。先々週(6/20)の記事でご紹介したオオムラサキの蛹がそろそろ羽化しそうなので、またまた甲府に出撃です。朝3時起床。しっかりと雨が降っていて出撃に迷いますが、「迷った時は出撃すべき」と自らに言い聞かせて出発です。現地5時15分着。管理人の日頃の行いが良いのか?雲の切れ目からも青空が差すまで天気回復です(^^) 例の蛹を見ると、羽化していました!。                                                                                        ++横位置画像はクリックで拡大されます++
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D90-85VR、ISO=800, F5.6-1/80、-0.7EV、撮影時刻:5時42分

 翅の乾き具合から判断して、羽化は前日(7/3)の深夜~7/4未明だったのでしょう。蛹期は丁度2週間でした。あと一歩の所で羽化の瞬間に立ち会えませんでしたが、まぁ、蛹殻とのツーショットが撮れただけでも満足と言えましょう。そのうち、朝日が差し込んでくると、徐々に移動して飛び立ちの準備です。
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D90-85VR、ISO=400, F8-1/640、-0.7EV、撮影時刻:6時30分

 途中、エノキの葉の隙間から顔を覗かせた♂を真正面から捉えました。
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D90-85VR(トリミング)、ISO=200, F11-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:6時21分

 オオムラサキの複眼は戦闘意欲満々な♂生態からは想像もできない程、癒し系ですね。また、退化したタテハチョウの前脚の特徴がよくわかる画像になったと思います。

その後、近接マクロを撮影している最中に、ハラハラと弱弱しく飛び立って近くの下草に移動しました。
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D90-85VR、ISO=400, F7.1-1/100、-0.7EV、撮影時刻:6時38分

 いつも思うのですけど、後翅裏面肛角部に配されたM字型の紅色紋が艶かしいほどに綺麗です。この下草にも朝日が回り込んできて、またまた活発になって開翅してくれました。待ちに待ったご開帳です!!
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D90-85VR、ISO=400, F8-1/160、-1.0EV、撮影時刻:7時14分

 朝日が直接翅に差すと白飛びしそうなので、カメラと体で影を作っての撮影でした。オオムラサキの紫色について、ほぼ満足すべき表現ができたように思います。これまでなかなかチャンスがなかった至近距離でのオオムラサキ開翅をやっと撮れて充実感に包まれました。余裕が出たので手乗りにもチャレンジ。
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GX100@5.1mm、ISO=80, F9.1-1/160、-1.0EV、撮影時刻:7時18分

 管理人の指の汗がお気に入りで美味しそうに吸っています。羽化して初めての食事が管理人の汗とは・・・この♂とは縁があったのでしょう。この子、この後、ブルブルブルと翅を高速で震わせた後、クヌギの梢に消えていきました。2時間もすると、一人前にテリ張りをやって、相手を迎撃する立派な♂に変身していることでしょう。

 さて、到着した頃は、全天がほぼ雲り空だったのに、9時頃には甲府盆地の町並みがすっかり見渡せるようになりました。同時に熱中症覚悟の蒸し暑さに。林道を辿ると、結構な数の♂が飛び交っています。ちょうど一斉に♂が羽化したかのように感じられました。1頭がある場所に拘るように飛翔しているので、注意して接近すると、獣糞が道路脇にあり、既に1頭が夢中で吸汁しておりました。
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D90-85VR、ISO=200, F10-1/640、-0.7EV、撮影時刻:10時10分

 もう1頭も恐る恐る加わって、なかよく並んでの吸汁。
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D90-85VR、ISO=200, F10-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時11分

 11時を過ぎると、あれほど美味しそうに吸汁していた個体もどこかに飛び去ってしまいました。獣糞に飽きたのではなく、どうやら限定された吸汁タイムがあるようです。次回は飛翔シーンをご紹介しましょう。
by fanseab | 2010-07-05 22:35 | | Comments(16)
Commented by 虫林 at 2010-07-05 23:16 x
野外での羽化とその閉翅、開翅撮影は素晴らしい!
完璧なオオムラサキの写真を見せていただきました。
近くにいながら、オオムラサキをもっと観察しなければなりませんね。お恥ずかしい限りです。
Commented by fanseab at 2010-07-06 07:50 x
虫林さん、おはようございます。貴殿のお膝元で撮影させて頂いております。丁度タイミング良く羽化直後に出会えたのはラッキーでした。至近距離からオオムラサキを捉えることが夢でしたので満足しています。次は♀を狙いたいです。
Commented at 2010-07-06 08:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nomusan at 2010-07-06 20:26 x
凄い!
野外のこの画像、本当に素晴らしいです。
↑で虫林さんも言われてますが、本当に”完璧なオオムラサキ”
だと思います。
いや、こりゃほんまにええもん見させて頂きました。
Commented by ヘムレン at 2010-07-06 21:08 x
素晴らしいです!どんぴしゃですね。
羽化の最中とはいかなくても、このシーンが野外で見られるなんて・・しかも狙って・・すごいです。
美しい記念ですね。(^^)。。おめでとうございます。
Commented by himeoo27 at 2010-07-06 21:21
自然環境での撮影とは思えない素晴らしい光景ですね!

私は埼玉県小川町の放蝶会で、この真似ごとをさせて貰いました。
人懐っこいオオムラサキは、本当に素敵な美男子、美人さんですよね!
Commented by 愛野緑 at 2010-07-06 21:37 x
いやぁやりましたね。素晴らしいです。蛹殻とのツーショットが撮れればすごいです!ナイスタイミングでした。パチパチパチ。
Commented by fanseab at 2010-07-06 22:48 x
鍵コメさん、コメント&情報有難うございました。また近々にこちらから連絡させて頂きます。
Commented by fanseab at 2010-07-06 22:50 x
nomusan、継続観察していたお陰で何とか羽化に間に合いました。早起きしても三文の得にならない・・・ことが多かったのですが、たまには3時起きの苦労が報われる時があります。これだから撮影は止められません。
Commented by fanseab at 2010-07-06 22:52 x
ヘムレンさん、そう、偶然にもドンピシャで当りました。前夜に雨が降っていたので、上手くタイミングがずれて撮影できたのだと思います。図鑑で蛹期が2-3週間と書いていたので、ある程度は目安をつけることができたように思います。
Commented by fanseab at 2010-07-06 22:54 x
himeooさん、コメント有難うございます。
いつかこんなシーンを・・・と思っていましたが、やっと待望のシーンが撮れた感じです。羽化直の個体、よほど喉が渇いていたのか?小生の汗をむさぼるように飲んで、なかなか手乗り状態から離れようとしませんでした。
Commented by fanseab at 2010-07-06 22:56 x
愛野緑さん、コメント有難うございます。コムラサキ亜科の中では、アカボシゴマダラに続いて、蛹殻とのツーショットが撮れました。タイミングが合うか合わないか?博打ですが、今回は万馬券が出たようです(^^)
Commented by yoda-1 at 2010-07-07 18:58
タイミング合って、よかったですね。
オオムラサキにfanseabさんの熱意が伝わったようです。
いつもの撮影技術の高さですが、特に下から2枚目のマクロ画像が素晴らしいです。
4時間以上の滞在で、生態記録としても価値ありますよね。
見習いたいです。
Commented by maeda at 2010-07-07 20:47 x
オオムラもオオイチと同じで迫力あるタテハですね。
大きさではオオムラの勝ちですし、色彩的にも綺麗。
何時でも撮れそうと思いながら、もう6年目になりました。
今年は北海道のオオムラ、どうにかしたいです。
Commented by fanseab at 2010-07-07 22:53 x
yoda-1さん、こんばんは。
タイミングがほぼドンピシャでラッキーでした。こんなことがあるから、撮影は止められません。オオムラサキ♂の生態はそれなりに知っているつもりですが、行く度にいろいろと発見があって奥が深いです。日本の国蝶に相応しい雄大な飛翔はいつ見ても魅力的です。
Commented by fanseab at 2010-07-07 22:57 x
maedaさん、まだオオイチモンジは出会ったことがありません。
どちらも魅力的で、一度北海道で存分に狙いたいと思っています。その節はよろしくお願いします。北海道だと、オオムラサキ生息地は局限されるので、撮影は大変でしょうが、是非拝見したいです。
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