探蝶逍遥記

AF DX Fisheye Nikkor 10.5mmF2.8EDの試写・飛翔写真

仕事の疲れも残っていて曇り空。フィールド行きは取りやめて、機材の話題です。
これまで広角接写・飛翔撮影にシグマ24mmF1.8を用いてきましたが、コンデジのCaprioR1と画角が重複することや、銀塩一眼で慣れ親しんだ対角魚眼の世界に愛着があるため、今シーズンは思い切って、首題レンズを戦力に加えました。

既に広角接写については本体HP・番外編、「越冬中のウラギンシジミ」等で使用しており、このレンズならではの画角を利用した環境描写で満足すべき結果が得られております。次なる課題は飛翔撮影での撮影条件探索です。そこで、先日、近場の伊丹市昆虫館に出向き、オオゴマダラ等を被写体に使い勝手を探ってみました。

この昆虫館は関西在住の蝶屋さんにとってはお馴染みの場所で、小生は今回が初めての訪問です。入館してまず驚いたのが蝶の生息密度の高さ。東京・多摩動物公園にある蝶園と比較すると、ケージ(ドーム)の大きさが小さいためか、蝶の撮影が極めて容易にできます。特にオオゴマダラの数は驚異的で、至る所で交尾ペアが成立しておりました。野外ではめったに遭遇しない求愛・交尾シーンの撮影練習もここでは楽にできるしかけです。有難いことです。

さて、問題の飛翔写真に挑戦です。今回は内蔵ストロボ使用を前提に、特にストロボの照射条件の探索を目的として、AE調光・スローシンクロモードで仕上がり具合の確認をしました。また、内蔵ストロボ専用に自作した簡易デュフューザーの機能も同時にチェックです。

まずは、遊歩道を歩くゲストの横を悠然と舞うオオゴマダラの作例。スローシャッターで翅が適度にブレて動感も演出でき、目論見とする情景描写ができました。オオゴマダラのような白い蝶をストロボ併用撮影する時は蝶が白トビしやすいので、少しアンダー気味に撮影しています。この事例では、蝶にかなり接近して撮影したつもりですが、それでもオオゴマダラはこの程度にしか表現されません。魚眼の場合はちょっと距離が離れると蝶が豆粒のように写ってしまうので注意が必要です。シジミやセセリではちょっと厳しいかな?
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D70-10.5, ISO=200, F20-1/80, 内蔵ストロボ+自作デュフューザー、わずかにトリミング

お次はリュウキュウアサギマダラ。上手い具合にカメラに接近してくる情景を撮影できました。魚眼ならではの描写に満足です。飛翔写真撮影では蝶を後方から「追いかける」形になって、見栄えがしない結果に終わることが多いものです。でも不意に蝶が振り向いたりして、この作例のように蝶の視線がカメラ側に向くと極めて写真に迫力が出ることが実感できました。
f0090680_18361377.jpg
D70-10.5, ISO=200, F20-1/80, +0.7EV、内蔵ストロボ+自作デュフューザー、わずかにトリミング

これ以外にもクロテンシロチョウ等、熱帯アジアのポピュラーな蝶と戯れながら、対角魚眼のいい練習ができました。野外の実戦フィールドでどんな絵作りができるのか?今から楽しみです。
by fanseab | 2006-03-18 12:13 | 機材 | Comments(8)
Commented by 6422j-nozomu at 2006-03-18 21:45
私もD70を購入した時この昆虫館にお世話になりましたが、ニューレンズの試し撮りにももってこいですね。残念ながら私広角レンズは所持していませんが、ストロボを焚いての2枚の写真なかなか幻想的でいい感じに仕上がっていますね。おっしゃるようにシジミとか小さい奴は苦労しそうですが。また、自然下での撮影楽しみにしています。
Commented by kenken at 2006-03-18 22:06 x
10.5mmのFisheye、えぇ絵ですねぇ。こんなのを見るとレンズ沼がますます深くなるばかりで困ったもんです。(笑)
Commented by fanseab at 2006-03-18 22:36 x
ノゾピーさん、今日の関西は雨で残念でしたね。明日は晴れるけど、気温が寒いみたいで、ベニシジミも飛ばないかも(恥ずかしながら小生も本年新成虫は見ておりませぬ)。この昆虫館の外には昆陽池があって、鳥見もできるようです。小生もノゾピーさんに刺激されて、この冬、野鳥の名前を3つばかり覚えました。
Commented by fanseab at 2006-03-18 22:44 x
kenkenさん、明日は30Dのデビュー戦でしょうか?試写の愛猫ちゃんの写真拝見しましたが、ウーン、さすが低ノイズですね。KissDNも低ノイズに感心しましたが、D70では残念ながら常時ISO=800は使えません。D200も試写しましたが、ノイズについてはさほど進歩してなく、ガッカリで、購入は見送りです。
キャノンからはデジ専用対角魚眼は販売されていないので、一本所有されるのではあれば、トキナーからこの夏リリースされる10-17mmズームがお勧めです。既にOEMでペンタックスから発売済みで、海野和男氏も現在マレーシア遠征に持参されています。
Commented by maeda at 2006-03-25 17:38 x
kenkenさんところから飛んできました。
遅くなりましたが、お気に入りブログへ登録させていただきました。
先日購入いたしまして、10.5mm試し撮りしています。
独特の世界を描けて気に入っております。
早く蝶で試したいのですが春はもう少し先です。
Kenkoテレプラスを使用すると、Fisheyeの歪曲が取れて広角になります。どちらもよろしいと思っています。
Commented by fanseab at 2006-03-26 18:30 x
maedaさん、コメント有難うございます。以前から貴ブログ拝見させて頂いております。十勝は昔、縦走の経験があるので、美瑛岳のなだらかな山容とトムラウシの荒々しい印象が残っております。
10.5mmご購入おめでとうございます。高いですけど、価格相応の描写をする優れたレンズです。今後とも、宜しくお願いします。
Commented by usubasiro at 2006-03-26 20:16
はじめまして。
10.5㎜いいですね。被写界深度も深いし、なんと言ってもデジ一で魚眼の画角が楽しめるのが魅力です。こんな良い作例を見せられると買いたくなってしまいます。
最後になりますが、私のブログのリンクに追加させていただきました。どうぞよろしくお願いします。
Commented by fanseab at 2006-03-26 21:43 x
usubasiroさん、こんばんは。こちらこそはじめまして。おっしゃるようにこの画角が楽しめるのはNIKON党の特権でもあります。歪曲が気になるなら、テレコン装着で解消できますし、応用範囲は広いと思います。
貴ブログを拝見すると、虫の目レンズで素晴らしい画像を紹介されていますね。夏場の本番での画像期待しています。こちらも早速リンクを張らせて頂きます。今後とも宜しく。
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