探蝶逍遥記

房総のルーミス探索:Part2-1(11月15日)

 今シーズン2回目のルーミス詣でです。今回は但馬の蝶・播磨の蝶のTさん、そのご友人のOさんとご一緒しました。現地8時頃着。前夜の雨も上がって雲ひとつ無い快晴、期待が高まります。さて、ポイントに入ると脚立の影が・・・。どなたかと思えば、前回ご一緒した theclaさんでした。「やはり来られてましたかぁ」とご挨拶もそこそこに状況談義。そのうち、更にお二人のカメラマンが登場。 cactussさんと撮影仲間のYさんでした。総勢6名でルーミス包囲網の完成です(笑)。 「さぁ、ルーミス君(♀が多いからルーミスさんかな?)、いつでも出てこい!」と朝日が差し込むのを待ちます。そして9時を過ぎた頃、待望の白い影が高い梢をチラチラ舞い始めました。徐々に高度を下げ始めると、「こっちに降りたよ~♪」、「ここにも降りましたぁ!」とあちこちで歓声が上がります。皆右往左往して撮影に必死。やはり複数名での探索のメリットが最大限に活かされました。

 最初に撮影した個体(恐らく♀)は左後翅の一部が羽化不全。完璧には開いてくれませんでした。                              ++横位置画像はクリックで拡大されます++                              
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D90、ISO=400, F11-1/500、-1.0EV、撮影時刻:10時54分

 ただ、今後越冬個体を追跡調査する時に、この後翅の不全は個体識別に役立ちそうです。お次はこの日出会った♀の中で最も後翅に青鱗粉が拡がった個体。ほぼ狙い通りの作画・色調再現性が得られたので、少し大きめの画像でのご紹介です。
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D90、ISO=400, F9-1/1600、-1.3EV、撮影時刻:11時47分

 この日は時間の経過と共に風が強くなり、足元に降りてきたルーミスにも容赦なく強風が吹き荒れていました。通常、90mmでのマクロ画像は絞り優先測光で撮影しますが、この日は被写体ブレを防止するため、珍しくシャッター速度優先での撮影を強いられました。上記画像も40コマ近く撮影したうちの一コマ。その強風に耐えて脚を横方向に伸ばし、踏ん張って半開翅する姿も面白かったです。
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D90、ISO=400, F9-1/800、-1.3EV、撮影時刻:12時54分

 今回はストロボ光に極めて敏感だったので、ストロボ使用は自粛。裏面のシャドウ部はRAW現像で引き上げて全体の調子を整えました。とにかくこの日は陽光も強烈で、ルーミスブルーを白飛びさせずに再現するのに苦労した一日でもありました。

 2-3枚目にご紹介した♀個体は比較的数多く降りてくれたので、いろいろなアングルからの撮影モデルになってくれました。お次は真正面からの対面撮影。
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D90、ISO=400, F9-1/800、-1.3EV、撮影時刻:12時55分

 撮影中は気が付かなかったのですが、このアングルからだと、後翅肛角部の翅脈部に沿って赤い幻光が出現しています! 幻光フェチの管理人ですので、PC上でこのコマを確認した時は思わず喝采を上げました。ですので、これも少し大きめの画像でのご紹介です。

 お次はそろそろ撤収しようかと話をしていた矢先に地上近くに舞い降りた個体。
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D90、ISO=400, F13-1/800、-1.0EV、撮影時刻:13時26分

 PCモニター上で画像をよくよく見ると、鮮度もまずまずですが、これまでの個体に比較して地色が黒く、前翅端から外縁にかけて直線的なラインを描き、少し様子が異なります。腹部もやや細く、後翅とのバランス上、♂ではないか?とも思います。皆様どうでしょうか?正確には採集して交尾器検証が必要でしょうが、♂開翅画像は貴重だけに、もう少し真上から撮影したかったところです。

 この日は同行されたtheclaさんがブログ上で「ルーミス祭りぢゃ!」と表現されたように、とにかく開翅撮影のチャンスが相当に多かったのですが、時々識別に間違えそうになるのがムラサキシジミでした。さりとて、ムラシもルーミスに負けず劣らず優れた被写体です。陽だまりで全開翅する♀のベタ開翅画像を丁寧に撮影したのでした。
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D90、ISO=400, F11-1/800、-1.0EV、撮影時刻:10時45分

 やはりムラシのブルーはルーミスと微妙に異なります。輝きに深みがあると言うか・・・、味わい深いですね。次回はその他のルーミス画像をご紹介したいと思います。<続く>
by fanseab | 2009-11-19 23:05 | | Comments(14)
Commented by 6422j-nozomu2 at 2009-11-20 00:13
兵庫のTさんも転勤後も蝶撮されていて、ホッと言う心境です。しかし、千葉は濃いですね。
Commented by maeda at 2009-11-20 06:01 x
複数の目で探すと効率が非常に良いですからね。
撮影成功率も上がります。それにしても綺麗なルーです。
Commented by fanseab at 2009-11-20 06:43 x
ノゾピーさん、この日は上手く条件が揃ったのか?降りて来る個体数が多かったように思います。ただ風で揺れるルーをきっちり撮るのに厳しい一日でした。Tさんとも久し振りにご一緒しましたが、手応えを感じられて何よりでした。
Commented by fanseab at 2009-11-20 06:48 x
maedaさん、本当にこの日は複数の仲間で撮影するメリットを感じましたね。とにかくルーの開翅ショータイムに休む暇もない位、撮影に集中できました。
Commented by ダンダラ at 2009-11-20 10:18 x
ルーミスがばっちりですね。
個体数も多かったということで、絶好の撮影日和だったんですね。
千葉のムラツのポイントに誰もいなかったので、ルーミスに行ってるのかなと思っていましたが・・・
ムラサキシジミの♀の写真も素晴らしいです。こちらのほうが新鮮ですね。
あそこにもソテツがありますけど、クマソはいませんでしたか。
Commented by banyan10 at 2009-11-20 16:06
Tさんにはウスイロヒョウモンモドキでお世話になっているので会いたかったですが、関東に来ているなら今後もチャンスはありそうですね。
風が強くて条件良さそうだと思ったのですが、夕方に用事があって断念しました。明日も風が弱そうなのと集団が形成されていないようなので見送りのつもりです。
ルーミスも思った以上に個体差があるようですね。
Commented by thecla at 2009-11-20 23:08 x
お疲れ様でした。
Tさんにも無事撮影していただいたし、昼食をとる時間も無いくらいの状態で楽しかったですよね。
どうも♂っぽい画像は撮りそこなったようです。また行かないといけないかも・・・・。
Commented by cactuss at 2009-11-21 07:58
皆さんとお会いできて、本当に楽しかったです。
あれだけ降りてくれると休む暇もなく撮っている感じで、お昼もなかなか食べられませんでしたね。
帰りに教えてもらったクマソのポイントへ行ったところ、風が強く、成虫は見つかりませんでしたが、幼虫がたくさん付いたソテツがあり幼虫、蛹を撮影する事ができました。
Commented by furu at 2009-11-21 19:33 x
最後から2枚目は普通の♂と比べてもブルーが少なくて黒っぽいですね。ブラックルーミスと言っても良いくらいで、初めて見るタイプです。
Commented by fanseab at 2009-11-21 20:39 x
ダンダラさん、この日は個体数の多さという意味で撮影日和でした。しかし、風向きのせいか、下草まで風が吹き荒れていたので、撮影はそれほど楽ではなかったのです。ムラサキ♀は見れば見るほど惚れ惚れしますが、綺麗な♂の画像がSDカードクラッシュで涙を飲みました。上手く復旧できるといいのですけど・・・。クマソは確認しましたが、いませんでしたよ。
Commented by fanseab at 2009-11-21 20:42 x
BANYANさん、Tさんもこの日は大喜びで、ご招待した甲斐がありました。今日は好天でしたけど、どなたか行かれたのかな?ルーミス♀もブルーの載り方で個体識別ができるかもしれません。ただ越冬状態だと、翅を開かないと厳しいかもです。
Commented by fanseab at 2009-11-21 20:44 x
theclaさん、そちらこそお疲れ様でした。♂画像はもともと数が少ないので厳しいですね。この冬中のゲット期待しましょう。あそこは帰りの渋滞がないので、あの時間に帰宅しても精神的に楽でいいですね。
Commented by fanseab at 2009-11-21 20:45 x
cactussさん、当日はお疲れ様でした。皆さんと楽しくお話しながらの撮影はいいですね。クマソポイント、そのうち低温期型を探してみようと思います。越冬するか?どのような越冬態なのか?興味がありますね。
Commented by fanseab at 2009-11-21 20:47 x
furuさん、最後から二枚目は♂でいいんでしょうか?ルーミスも地色が本来黒いのでしょうけど、もうこの時期だと、それなりにくたびれた茶褐色を帯びていますね。その中で黒かったのでこの個体は異質でした。
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