探蝶逍遥記

房総のルーミス探索(11月3日)

 快晴の文化の日、ブログ仲間のtheclaさん のお誘いで、ルーミス観察にでかけました。現地8:30頃着。このポイントを訪れるのは昨年末以来、およそ1年振りです。theclaさんの話では、年々下草や潅木類の丈が高くなって、観察がしずらくなっているようで、確かに昨年よりも藪が繁った印象。

 先ずは昨年、越冬集団を形成した木を単眼鏡で丹念に探索してみると、1頭を見出しました。止まっている葉は昨年、越冬集団が静止していたのとほぼ同様な高さで、葉の一部に枯れたような斑紋があるのも類似しています。                        ++画像はすべてクリックで拡大されます++                     
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D90-VR84@400mm(トリミング)、ISO=800, F8-1/320、-0.7EV、外部ストロボ、撮影時刻:9時18分

 昨年同様、朝一番での撮影は暗くて難儀します。トリミングとレタッチで何とか絵を仕上げました(^^;; この個体は動きがないので、別の個体を探索です。10時を過ぎると体感気温も上がってきて、時々チラチラとルーミスらしき白い影が飛び始めました。そして何とかカシの葉上に舞い降りてくれました。
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D90-VR84@400mm、ISO=400, F10-1/1000、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時24分

 ルーミスにとっては気温が低いのか?触覚を前方に出したスタイルです。暫くして待望の開翅です!。
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D90-VR84@400mm、ISO=200, F10-1/400、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:10時30分

 ここでは翅裏もきちんと表現したかったので、ストロボを使用。しかし、朝方は極めて敏感でストロボを照射する度にピクッと翅を閉じます。それでも開翅してから暫く経過すると、何とか照射時もじっとしてくれたようです。ルーミスが開翅したカシの木は丁度陽だまりになっているので、ルー以外にもムラシ、ムラツが集っていました。ここではムラツ♂の全開シーンをご紹介しておきましょう。
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D90-VR84@400mm、ISO=200, F8-1/250、-1.0EV、撮影時刻:10時22分

 この角度からはブルーから緑、赤とムラツ♂の色合いは複雑に見えます。

 さて、最初に撮影したルーミスは、この後、またチラチラと舞い始めました。theclaさんと二人で「降りろ~、降りろ~」って叫んだ効果があって(笑)、何とか低い葉上に舞い降りました。早速二人してシャッターを切り続けました。この個体、サービス満点で全開を披露。
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D90-VR84@400mm、ISO=200, F10-1/500、-1.3EV、撮影時刻:10時32分

 ファインダー越しに覗くルーミスブルーはやはり手が震える美しさですね!! この後、数頭のルーミスと遊びましたが、良い位置に来る個体は意外と少ないものです。それでも何とか90mmマクロの射程に降りた個体を脚立上から狙うことができました。
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D90、ISO=200, F13-1/320、-1.3EV、撮影時刻:10時51分

 この個体は最初撮影した個体よりも前翅のブルー部分に傷も無く、良好な状態ですが、こんな個体に限って全開ではなく、半開で留まるところが辛いところ。翅の地色も光線の状態により、↑のように赤褐色を帯びたようにも観察されます。11時を過ぎると、徐々に活動高さが高くなるようで、撮影チャンスが減っていきました。到着当初に観察した静止個体を再度眺めてみると、静止位置は変わらないものの、頭部を下に変えていました。
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D90-VR84@400mm(トリミング)、ISO=500, F9-1/500、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:11時27分

 この頃になると、背部から陽光が差し込んできますが、それでも露出は結構厳しいです(^^;; さらに正午過ぎに訪れると葉上に個体の姿はなく、数メートル離れた葉上で開翅日光浴しておりました(この開翅シーン撮影には失敗)。さらに昼食後、現場に戻ってみたところ、葉上は空家状態でした。
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D90-VR84@400mm(トリミング)、ISO=500, F9-1/320、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:13時48分

 夕暮れ時まで粘れば、元の葉に戻るか?確認できたのでしょうが、この日は14時半頃に思い切って、撤収です。今後、現地に行かれるブログ仲間の皆さんは、上述した葉上に注目してもらいたいと思います。管理人は今回ご紹介した葉が越冬集団形成に選択されるだろうと推測しております。

 ご一緒したtheclaさんも事故の影響を感じさせないご様子で撮影されており、安堵いたしました。この冬、またいつか現地を訪問したいと思っています。
by fanseab | 2009-11-05 23:19 | | Comments(20)
Commented by cactuss at 2009-11-06 20:37
また、今年もルーミスブルーを拝ませて頂き、ありがとうございました。
これを見ると、どうしても行きたくなってしまいます。
今年も集団越冬するかどうか、楽しみですね。
Commented by thecla at 2009-11-06 23:10 x
先日は、お疲れ様でした。また運転もしていただきありがとうございました。
この葉に次回行く時にルーミスがいるのか、いないのか、楽しみです。
Commented by fanseab at 2009-11-07 21:28 x
cactussさん、コメント有難うございます。
冬場の楽しみでもルーミスは格別だと思います。いつ降りてくるか?いつ開くか?越冬集団はいつ形成されるのか?いろいろ謎解きの楽しみもありますね。
Commented by fanseab at 2009-11-07 21:30 x
theclaさん、そちらこそお疲れ様でした。
やはり継続観察されている貴殿とご一緒だと、どのタイミングで
降りて来るとか、いろいろと参考になります。この葉には注目ですね。
Commented by Noreen05 at 2009-11-08 01:25
冬に楽しみに出来る蝶がいるのですね~。ルーミスシジミのブルー、いつもながら美しく撮影されていますね~流石です!。「手が震える美しさ・・・」ドキドキが伝わってきます。
Commented by maeda at 2009-11-08 07:49 x
年々、観察しづらくなっている?
これは大変です。今年行けるかどうかはっきりしません。
娘の大学受験でばたばたしておりますし。
Commented by clossiana at 2009-11-08 15:31
私も同じ意見です。この葉に集団が形成されると思います。。と言うより期待してしまいます。私も今度、行った際には見てみます。もし本当に集団が形成されていたとすれば形成場所の条件について大きな手がかりにはなるでしょうが、一体何が重要なんでしょうね?
Commented by fanseab at 2009-11-08 20:26 x
Noreenさん、コメント有難うございます。こちらでは雪が降らない分、お蔭様でいろいろと楽しめます。ムラサキ3兄弟の越冬状態観察がこんなにポピュラーになるまでは、冬は小生も越冬していましたが・・・(笑) やはりシジミチョウの開翅の瞬間はいつでも、どんな種類でもドキドキしますけど、ルーミスはまた格別です。
Commented by fanseab at 2009-11-08 20:28 x
maedaさん、観察しずらくなっている・・・と言っても、個体数が減っている訳ではありません。脚立を使う頻度が年々増える可能性を指摘しているだけです。この冬は大変でも、来年是非来てください。オフ会を楽しみにしております。
Commented by fanseab at 2009-11-08 20:31 x
clossianaさん、貴殿もそう思われますか?ただ未だ気温が全般に高めなので、集まり始めるのは来月になってからでは?と思っています。2頭になれば次々と集まってくるかもしれません。いずれにせよ、貴ブログ上でのレポート期待しております。
Commented by 6422j-nozomu2 at 2009-11-08 22:27
やはり千葉県は和歌山県よりも探しやすそうですね。和歌山で何度ヌルったことか。これだけ近いところで撮影出来るなんて本当羨ましいです。私、未撮影です。(涙)
Commented by otsuka at 2009-11-08 22:29 x
昨年の集団越冬はすごかったようですが、この葉っぱにもこれから続々と集まってくるのでしょうか。
もっとも、私にとってはルーミスが見れることだけで十分にうらやましいです。
きれいなブルーをありがとうございました。
Commented by fanseab at 2009-11-09 07:08 x
ノゾピーさん、小生も和歌山の山中で格闘した思い出があります。それに比べて昨年、あっけなく撮影できたので驚きました。ただ高い樹冠から降りてくるタイミングはまだ不明瞭で、複数の仲間で探索する必要があります。
Commented by fanseab at 2009-11-09 07:16 x
otsukaさん、コメント恐れ入ります。昨年の集団越冬の発見は驚きでした。今年も何頭集まるか?興味が尽きません。こいつのブルーは独特で皆を狂わす魅力がありますね!
Commented by banyan10 at 2009-11-09 16:43
同じ場所で集団が形成されると嬉しいですね。そうなった場合は今回の最初の観察はより意味がありますね。
僕はこのポイントでムラツを見たことありません。一ケ所で3兄弟撮れるのですね。
Commented by fanseab at 2009-11-09 21:38 x
BANYANさん、直感的にこの葉が越冬用に選ばれるんでは?と思っています。予想が当ると嬉しいですけど…。昨年は小生もこのポイントではムラツを観察していません。マテバシイも近くにないので、集団越冬する前の離散的な個体を観察しているかもしれませんね。
Commented by kenken at 2009-11-09 22:46 x
ブログ更新、お待ちしておりました!
越冬個体を、単眼鏡使用とはいえ、目視で発見できるのは撮影に有利ですね。叩き出すと、思わぬところへ飛んで行ってしまったりしますし。
翅裏も表現すべくストロボ使用・・・う~む、素晴らしい露出ではないでしょうか。私も先日同じようなシーンに遭遇しましたが、なかなか難しいもんです。
低い葉上での全開翅写真、後翅表の青さも素晴らしく大きい個体で、惚れぼれします。
脚立、活躍しているようですねっ!こちら、先日、紀伊半島で、脚立を担いでくるべきだったと思うシーンに遭遇しました。真上から撮りたいですもんね。
それにしてもどれもえぇ写真です。私もまたまた紀伊半島行くかな・・・
Commented by fanseab at 2009-11-10 00:03 x
kenkenさん、コメント有難うございます。
ご指摘の通り、ルーミスは叩出しが必ずしも有効とは言えない部分もあって、使用はなるべく控えています。越冬個体の発見は暗い朝方で直射日光が射さない時が勝負で、昼間は光と影のコントラストがついてルーミスの裏面と区別がつかないので、無理ですね。
ここは脚立が活躍しますが、繁みが増えて脚立をセットする瞬間に潅木が揺れてルーミスに飛ばれてしまったり、いろいろ苦労しております。
Commented by ダンダラ at 2009-11-10 15:18 x
ルーミス探索ご苦労様です。
朝日の当たる前にルーミス探索ですか。
fanseabさんだから出来る芸当ですね。
私はルーミスが飛び出してから探さないと見つかりません。
ルーミスの翅表が撮れると本と安堵しますね。
ストロボの使い方もさすがです。
Commented by fanseab at 2009-11-11 07:13 x
ダンダラさん、おはようございます。最近、どうもコントラストの強い逆光条件では目の調節が上手くいかず、朝方の光が差し込まない状況の方が白い裏面のルーミスを探し易いと思っています。今年は11月に入っても暖かい日が続いているので、越冬集団が形成されるのは少し遅れるかもしれません。皆さんで交互に訪問して継続観察できればと思います。
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