探蝶逍遥記

秋の岩手県探索(9月19-21日)

 シルバーウイークの前半は、何種類かの下見を兼ねて、秋の東北を散歩してきました。
岩手県にはこれまでヒメギフ撮影に一度訪問したことがありますが、この時期に遠征するのはこれが初めて。もちろん、旬の時期はいずれも過ぎ去っていますし、あくまで下見と秋のドライブが目的の旅でした。紅葉には時期尚早と思いきや、標高1300mを超える地点では、素晴らしい緑と深紅のダンダラ模様を眺めることができました。                              ++すべての画像はクリックで拡大されます++           
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D90、ISO=200, F7.1-1/1000、-1.0EV、撮影時刻:9月20日、12時31分

 ここではキベリやエルも期待したのですが、風も強く、気温も低いため登場せず、ちょっとガッカリでした。山麓に下りて、喉を潤すために入ったこ洒落たカフェには西欧風のガーデニングが施されていて、覗いて見ると、結構蝶が飛び回っています。最初に登場したのが、ミドリヒョウモンの♀。
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D90、ISO=200, F7.1-1/1250、-0.7EV、撮影時刻:9月20日、14時43分

 相当オンボロの個体ですが、開翅角度によっては、♀独特の黒緑色の幻光が時々拝めます。この時期、キク科に集う夏眠明けヒョウモンを見ると秋を実感しますね。お次に登場したのが、やや淡い色調の大型ヒョウモン。真近に接近して急にアドレナリンが沸いてきました。前翅先端の白斑点と裏面の淡さ!そう、クモガタヒョウモンの♀でした。吸蜜中を慎重に接近してベタ開翅をゲット。
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D90、ISO=200, F11-1/640、-0.7EV、撮影時刻:9月20日、14時52分

 クモガタ♀は銀塩・デジタルを通じて管理人は初体験。まるでスラウェシ産タテハのように前翅先端が外側に迫り出したスタイルは管理人の憧れの蝶でした。夏眠明けを考慮すれば、完品に近い個体に満足です。このヒョウモンはどんな角度から見ても魅力的です。
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D90、ISO=200, F11-1/500、-0.7EV、撮影時刻:9月20日、14時49分

 更にこのお花畑にはシータテハも登場。
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D90、ISO=200, F11-1/500、-0.7EV、撮影時刻:9月20日、14時50分

 シータテハも実は管理人にとってデジタルでの初撮影。キタテハとは全く異なる濃い赤褐色の地色が素敵です。一通り、撮影を終えて、「さぁ引き上げよう・・・」と思ってふと梢を見上げると、見覚えのあるオレンジの輝き!なんとムモンアカが栗の木の樹冠を舞っています。慌てて飛翔モードに設定し、撮影したのがこの1コマ。
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D90(トリミング)、ISO800, F5-1/2500、-1.0EV、撮影時刻:9月20日、15時22分

 完璧な証拠画像ですが、思わぬところでの出会いでした。棚からボタ餅ならぬ、ムモンアカ新ポイントの発見かな? 

 岩手県はなだらかな山容が続き、火山の山麓や台地状の地形に多くの牧場が散在しています。そこで、こんな葉を求めてウロウロしていました。
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D40-24、ISO200, F13-1/250、-0.7EV、撮影時刻:9月21日、10時42分

 高原の湿地脇には綺麗な秋の花が咲いていました。先ずはウメバチソウ。
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D90、ISO200, F6.3-1/1250、-0.3EV、撮影時刻:9月20日、10時43分

 白い花弁を「白く」表現するのは難しいなぁ~とRAW現像をしていてつくづく感じますね。潅木のやや日陰には紫色のリンドウの花が目立ちました。
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D40-24、ISO200, F4.5-1/640、-0.3EV、撮影時刻:9月21日、10時54分

 あくまで下見・・・のつもりで出かけた岩手県探索。クモガタ♀にも出会えたし、ムモンアカポイント発見のおまけまでついて、実りのある旅になりました。
by fanseab | 2009-09-23 19:49 | | Comments(10)
Commented by maeda at 2009-09-24 06:14 x
岩手も結構紅葉してきたのですね。
これだと北海道の山と同じくらいです。
わたしもクモガタの♀を初めて撮りました。白紋が良いですよね。
Commented by fanseab at 2009-09-24 07:34 x
maedaさん、秋の訪れが急激で気温格差が激しかったので、色付きも速かったのかもしれません。貴ブログのクモガタ画像も拝見しました。やはり夏眠前の新鮮な個体も撮りたくなりますね。
Commented by ダンダラ at 2009-09-24 13:58 x
シルバーウィークに遠出ですか。
私にはとてもそんな勇気がありませんでした (+o+)
混んではいなかったですか。
クモガタヒョウモンのメスは大きいし迫力ありますよね。
写真もこの時期にしてはきれいで、素晴らしいです。
Commented by chochoensis at 2009-09-24 19:49 x
fanseabさん、=シルバーウイーク=に遠出でしたか、お疲れ様です。=クモガタヒョウモン♀=とても綺麗で素晴らしいです。
ムモンアカの新産地発見も凄いです・・・紅葉がすてきですね!
Commented by fanseab at 2009-09-24 21:12 x
ダンダラさん、当然大渋滞は予想されていたので、神奈川から東北道をひた走ることはしていませんし、そんな体力も小生にはありません。コストはかかりますが、新幹線+レンタカーの優雅な旅でした。紅葉も思いの他素晴らしく、旅を満喫できました。クモガタは貴ブログで夏眠前の新鮮な個体が何回となく紹介されているのを拝見して、溜息をついておりました。迫力ある個体に出会えて念願が叶いました。
Commented by fanseab at 2009-09-24 21:18 x
chochoensisさん、コメント有難うございます。クモガタは憧れのヒョウモンでしたが、これまで相性が悪く、接近戦で撮影チャンスがありませんでした。夏眠明け個体でも大興奮状態で撮影しました。紅葉は久し振りに素晴らしい色合を楽しむことができました。
Commented by cactuss at 2009-09-24 23:02
岩手に行かれたいたんですね。
朝晩は冷えるようになったと思いますが、思いの外、いろいろな蝶がいるんですね。
写っている葉はチャマダラセセリの食草でしょうか。
Commented by fanseab at 2009-09-25 07:14 x
cactussさん、越冬するタテハ類がどの程度顔を見せるのか?興味がありましたが、気温が15℃を切ると飛びませんね。20日は風が強く、午後になってようやく気温が上がって何とかヒョウモン類の撮影ができました。敢えて伏せた食草の件、ノーコメントとしておきましょう(^^)
Commented by clossiana at 2009-09-26 14:34
大抵は撮りたい蝶の旬の時期に徘徊していますので、そういう時期以外のことは殆ど何も知りません。ですから果敢に挑戦されていること自体が凄いと思いました。シータテハは断然秋型ですがクモガタヒョウモンはこの時期には見たことがないような気がします。いずれも撮影おめでとう御座います。
Commented by fanseab at 2009-09-26 18:46 x
clossianaさん、今回は「旬の時期に行ったら、この蝶はいるかな?」ってノリのロケハン探索旅行でした。あわよくば、エルやキベリも期待していましたが、シーに巡り会えて嬉しかったです。クモガタはまだ5月の発生初期に確実に撮影できるポイントを知らないので、時期によらず、このヒョウモンに出会えて大感激でした。
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