探蝶逍遥記

クロシジミ♂他(7月20日)

 信州遠征の2日目は悪天候を見切って自宅には午前11時前に帰宅しました。昼寝をして画像整理をしていたのですけど、どうにも欲求不満。それと多少体力も残っています。本来なら、20日は完全休養日のはずでしたが、貧乏根性が抜けず、今期3度目のカシワ林に出撃しました。ターゲットはもちろん年1化性蝶の課題として唯一撮り残したオオミドリシジミ♀のベタ開翅画像です。現地4時50分着。この日は前夜からの放射冷却現象の影響もあって、とてもヒンヤリとして、夜明けの富士山もこの時期にしてはクッキリと観察できました。叩き出しを始めて感じたのは先週よりゼフ全体の個体数が半減している点。ヒンヤリとした好条件の割には下草に舞い降りる個体は多くありません。それでも運良く、3頭の♀らしき個体が同じススキに降りてきてくれました。「ラッキー、一丁もらった~♪♪」と上機嫌でファインダー越しに観察すると、アララ、3頭全てハヤシミドリの♀でした。                               ++すべての画像はクリックで拡大されます++ 
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D90、ISO=400, F7.1-/160、-1.0EV、撮影時刻:5時31分

 その後、必死に叩出しを行ったのですが、とうとうオオミドリは落ちてきませんでした。ウーン、よくよくオオミドリとは相性が悪いようです。6時を過ぎると強い朝の陽射しが差してきて、気温が急上昇。タイムリミットが近づいたようです。ここは素直に諦めることにしました。

 気を取り直し、ターゲットをクロシジミ♂に変えて、先日♀を見出したポイントへ。しばらく探索すると草地から黒い影が。追跡するとまだ活動の鈍い♂を発見。
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D90、ISO=200, F9-/200、-0.3EV、外部ストロボ、撮影時刻:6時55分

 鮮度はまあまあです。♀もそうですが、ゼフと比べると同じ時間帯・気温での活動が鈍い感じ。草むらに落ちてもがいている姿から羽化直かと誤解しましたが、そうではなくて、活動が活発になるまでの時間が単に長いのですね。管理人はまともな♂開翅画像を撮っていないので、ひとしきり開翅まで待ちました。ようやく朝日が差し込んでくると、ジワリと開翅です。
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D90、ISO=200, F9-/200、-1.0EV、外部ストロボ、撮影時刻:7時18分

 ただこの角度からだと、紫色の幻光は上手く出ません。ストロボ使用/未使用で比べてみても、大差はありませんでした。そこで前方に回りこみ、パチリ。
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D90、ISO=200, F9-/200、-1.0EV、撮影時刻:7時19分

 右後翅にようやく紫色幻光らしき色を出すことに成功です。それにしても、もう少しご開帳してくれればいいのに・・・と歯軋りしたのでした。おしまいに♂の生息環境を縦広角でご紹介しましょう。
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D40-24、ISO=200, F10-/125、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正1/32、撮影時刻:8時09分

 当日、朝日が差し始めると、林縁の草地ではオレンジ色のコキマダラセセリが沢山飛んでいました。いつのまにやら♂は盛りを過ぎており、鮮度の良い♀を沢山観察することができました。
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D90、ISO=200, F5.6-/800、-0.7EV、撮影時刻:7時13分

 なお、中央♀の左下にボヤッと写っているオレンジ色の影はダブル開翅していたコキマの♂です。
結局、今シーズン、オオミドリ♀のベタ開翅画像はどうやら諦めなければならないようです。残念ですが、仕方ありませんね。
by fanseab | 2009-07-26 20:54 | | Comments(10)
Commented by thecla at 2009-07-26 23:31 x
20日もやっぱり出撃されたのですね。
クロシジミ♂はこれまた微妙な開きっぷりですが、これもまたいいのでは。
しかし、ベタ画像撮影は思った以上に難しく苦戦しております。勢い良く宣言したものの生息地にすら辿り着けずなんてのもありますし(笑)
Commented by maeda at 2009-07-27 06:19 x
クロシジミの♂の輝きも撮るのが難しいですよね。
私は上手く撮れていません。何時も閉じたままでした。
Commented by fanseab at 2009-07-27 07:49 x
maedaさん、以前撮影した♂開翅角度は今回より開いてましたが、後方からの撮影で幻光は駄目でした。最もよく光りそうな前方からの撮影は、活発な時は相手に気付かれたりして、上手くいきません。
Commented by fanseab at 2009-07-27 07:56 x
theclaさん、20日は晴れるとの予報を信じての出撃でした。課題撮影、本来は2シーズン程度かけないと画像収集は無理ではないかと思います。特にサラリーマンにとって、年1化の蝶は厳しいものがあります。
Commented by chochoensis at 2009-07-28 08:01 x
fanseabさん、1枚目の=ハヤシミドリシジミ=・・・素敵ですね、今期も撮影するチャンスを失いました・・・とても羨ましい写真です。来年こそ、頑張ってみたいものです・・・。
Commented by Noreen05 at 2009-07-28 17:54
クロシジミは、なかなか渋めのシジミチョウですが、こちらでは見ることができません。
幼虫はクロオオアリの巣で過ごすのですね。
ハヤシミドリのタマボケの背景が綺麗です~♪
Commented by fanseab at 2009-07-28 22:22 x
chochoensisさん、ハヤシミドリはこのカシワ林で結構仲良くなりました。カシワが生えている生息地が疎らなので苦労しますよね。生き残りの♀は8月中なら未だ楽しめると思います。チャレンジしてみてください。
Commented by fanseab at 2009-07-28 22:25 x
Noreenさん、コメント有難うございます。
クロシジミの裏面は仰る通り、水墨画のようなタッチで、地域によりその「筆のタッチ」が微妙に異なるので、楽しみの一つです。また♂の表翅の幻光はコムラサキ以上に難しいのでチャレンジし甲斐のあるシジミです。ハヤシ背景の玉ボケ、偶然ですが、いい雰囲気に仕上がりました。
Commented by 霧島緑 at 2009-07-29 23:47 x
信州遠征に引続いての富士山遠征も見事ですね。
課題も順調にこなしているようで、こちらは焦りを感じています。
クロシジミのオスの翅表、紫色をしっかり写し込まれ雰囲気十分です。この渋さを写してみたいと思いますが、やはり早朝がねらい目でしょうか。
Commented by fanseab at 2009-07-30 07:35 x
霧島緑さん、おはようございます。課題撮影も疲れますが、何とか年1化の種については80%位完了です。クロシジミ♂、開翅のチャンスは日中のテリ張り行動中に多いと思いますが、敏感なので前方に回り込むことができず、やはり朝方がいいのかもしれませんよ。
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