探蝶逍遥記

オオミドリシジミ他(6月7日)

 今シーズン、平地性ゼフとしてはオオミドリを撮影課題にしています。昨年から訪問している横浜市のポイントに早朝から出向きました。コナラの梢を叩き出すと、それらしき蝶影が飛び出しますが、いずれも梢の上に逃げる最悪のパターン。落ちてきたのは、ボロのアカシジミ♀でした。     ++いずれの画像もクリックで拡大できます++     
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D90, ISO=400, F5.6-1/80、-0.7EV、撮影時刻:5時40分

 このシジミを狙うには、やはり5月中旬から出撃せねばなりません。それではと、ミドリシジミポイントに移動し、ハンノキを叩くも、やはり♂らしき影は梢の上に逃げていきます。早朝と言っても、この日は20℃近くあるので無理もないかもしれません。代わりにハンノキから落ちてきたのは、羽化直に近いミズイロオナガシジミの♀(多分)。課題ではないけど、ベタ閉翅を押さえました。
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D90, ISO=400, F5.6-1/320、-0.7EV、撮影時刻:6時03分

 少し情緒的な絵も欲しいので、朝露を入れたショットも撮りました。
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D90, ISO=400, F5.6-1/320、-0.7EV、撮影時刻:6時07分

 撮影中もモゾモゾと落ち着きのないこの個体、頭の高さに舞い上がって、木漏れ日の差す葉上に止まりました。逆光の状況を見た瞬間、縁毛幻光フェチの管理人としては、だまってはいられません。初体験のミズイロオナガの逆光縁毛幻光です。
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D90, ISO=400, F7.1-1/800、-1.3EV、撮影時刻:7時29分

 「ミズイロオナガシジミの和名は逆光で眺めた時、その縁毛が水色に妖しく光ることに由来する・・・」
なんて、冗談が実話と思えるほど、綺麗な眺めでした。

 さて、朝日が高くなってきたので、最初に訪れたオオミドリポイントに再移動すると、オオミドリが梢でテリ張りの真っ最中。時々ライバルを蹴落とすバトルを開始していました。と言っても、90mmマクロで捉える射程ではなく、400mmズームで撮影するしかない距離です。最初は最も輝くほぼ真正面から。
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D90-VR84@400mm, ISO=640, F10-1/500、-1.3EV、撮影時刻:8時25分

 お次はオオミドリらしい、くすんだ緑色の構造色が出る場面。
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D90-VR84@400mm, ISO=640, F10-1/1000、-1.7EV、撮影時刻:8時37分

 さらに、斜め前方から、サファイアブルーの構造色。
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D90-VR84@400mm, ISO=400, F10-1/320、-1.7EV、撮影時刻:8時42分

 同一個体を追跡したはずでしたが、最初の2枚と見比べてみると、どうやら3枚目の個体は鮮度も良く、別個体かもしれません。バトルの途中で占有場所をライバルから勝ち取ったのでしょうか?さて、以上の3枚はテリ張りシーンとしてはまずまずの画像なのですが、今シーズン課題としているベタ開翅画像としては、解像度も悪いし、アングルも不満足です。ジョウザンのように、足元近くでテリ張りしてくれるゼフはともかく、オオミドリを至近距離で狙えるポイントを知らないと課題の撮影は厳しそうです。 
 状況はベタ閉翅画像についても同様です。テリ張り後、少し翅を閉じるタイミングを捉えて、それらしき画像を撮りました。
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D90-VR84@400mm, ISO=400, F10-1/500、-1.7EV、撮影時刻:9時09分

 逆光画像としてはいい雰囲気jに仕上がっています。しかし、個体の鮮度もイマイチですし、やはり90mmマクロに比較して解像度も満足できません。もう少し、標高を上げて再チャレンジが必要な状況です。

 さて、課題と言えば、普通種のルリシジミも今シーズンの目標です。ちょうど、第2化♂の発生初期だったので、新鮮な♂開翅画像をゲットできました。
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D90, ISO=200, F10-1/640、-1.3EV、撮影時刻:7時00分

 残念ながら、この日は高温で敏感なため、この後、ベタ閉翅を撮るチャンスはありませんでした。普通種の課題についても、取り組めば取り組むほど、難しさを感じています。
by fanseab | 2009-06-08 23:15 | | Comments(12)
Commented by banyan10 at 2009-06-09 21:29
オオミドリは今年は近場でポイントを探そうと思っていましたが、だいぶ厳しくなってきました。(^^;
サファイヤブルーが眩しく感じます。
昨年行った藤沢市のポイントは90mmは微妙ですが、200mmなら結構チャンスありましたよ。
Commented by fanseab at 2009-06-10 07:08 x
BANYANさん、オオミドリの旬の時期って意外と短く、撮り逃がしやすいと思います。昨年より意図的に1週間早めてチャレンジしたのですが、既に♂は破損した個体が多かったです。藤沢のポイントも魅力ですね。
Commented by mii at 2009-06-10 15:40 x
サファイアブルーの構造色、とても綺麗です!
こちらでもそろそろ出てきているはずなので明日あたり撮りに行ってみます。
このような色が出せればいいのですが。
Commented by fanseab at 2009-06-11 07:06 x
milさん、おはようございます。ブンブン飛び回るゼフ♂はすぐに鮮度が悪化するので、撮影は水物ですね。サファイアブルーに輝いた個体は鮮度が良くて見栄えします。
Commented by ダンダラ at 2009-06-11 15:19 x
オオミドリはゼフの中では比較的低い位置でテリ張りする種類だと思いますが、ベタな開翅画像を撮るとなると難しいですね。
それとは別にきれいな色が出ていて素晴らしいと思います。
Commented by fanseab at 2009-06-12 07:10 x
ダンダラさん、オオミドリのテリ張り位置が比較的低い旨、小生も観察経験が乏しいので貴重な情報です。やはりシーズン最初に緑色系ゼフを見るとワクワクしますね。構造色の表現には画素数の多いD90はD70より有利なことを実感いたしました。
Commented by thecla at 2009-06-12 23:56 x
昨年、オオミドリが割りと低い位置でテリ張りする場所を見つけたのですが、今年は良い時期に行きはぐってしまいました。
綺麗なサファイアブルーの構造色を撮影するのは案外難しいですよね。
Commented by chochoensis at 2009-06-13 09:23 x
fanseabさん、=ミズイロオナガシジミ=の逆光写真!なんとも幻想的で素敵です・・・こういう芸術写真・・・撮影してみたいな、でも小生には感性が足りないから無理かな???
Commented by clossiana at 2009-06-13 09:50
chochoensisさんと同じ意見です。ミズイロオナガの逆光写真の縁毛がとても綺麗です。この色が名前の由来とは知りませんでした。勉強になりました。オオミドリを含めて緑系のゼフは撮影に向いた場所を知っているかどうかにかかっていると私も思います。因みに私は殆ど知りませんので毎年、苦労しています。
Commented by fanseab at 2009-06-13 23:40 x
theclaさん、小生ももう少し低いテリ張り位置を探さねばなりません。ゼフは対象を絞って挑戦しないと、どれも中途半端に終わるのが恐いです。だいたい撮影アングルを選べないようなポイントで開翅するので、仰る通り、構造色の表現は難しいです。
Commented by fanseab at 2009-06-13 23:43 x
chochoensisさん、コメント有難うございます。逆光縁毛幻光は小生の趣味で撮っているので、芸術写真でもなんでもありません。ただ、幻光が発色する角度が難しいので、挑戦する面白さがあって、嵌まっています。
Commented by fanseab at 2009-06-13 23:46 x
clossianaさん、ミズイロの和名由来の件は、冗談ですので、真に受けないでくださいね(笑) 小生も関東に戻ってきてから、こちらでの緑系ゼフポイントを殆ど知らないので苦労しています。
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