探蝶逍遥記

阿蘇山麓遠征(5月2日-6日): その(1)オオルリシジミ速報版

 GWの後半は、九州・阿蘇山麓にオオルリシジミの撮影目的に遠征しました。この時期、国内遠征をするのも久しぶりで、単独種にこれだけ長期間撮影取材をするのも、管理人としては、異例のことです。そこまでして拘りたかったのは、一つは雄大なカルデラを持つ阿蘇山の大自然を思う存分味わいたかったこと、それと、国内に残された貴重な産地に舞い飛ぶブルー系シジミを目に焼き付けたかったからです。

 なお、今回の遠征では、ブログ仲間「呑むさん蝶日記」のnomusanに大変お世話になりました。現地でのご案内や生態情報のご教示等、現地を知り尽くした方ならではのご尽力で、今回遠征を成功裏に完了できました。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。
 
 さて、撮影画像が膨大で編集に時間がかかりそうなので、今回は速報としてのご紹介です。先ずは、小生お気に入りの阿蘇の情景。       ++画像はすべてクリックで拡大されます++
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D70S-10.5-X1.4TC, ISO=200, F13-1/320、-0.7EV、撮影時刻:5月5日、11時17分

 圧倒的なスケールの外輪山をドライブしていると、英国の田園風景を思い出します。なだらかな起伏が紡ぎだす緑の絨毯は疲れた体を癒してくれました。

 今回は、滞在時間に余裕があったので日の出前からポイントに張り付き、夕方まで生態を追いかけていました。その中で、最も感動したのが、羽化直後の個体を発見したこと。
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D90, ISO=200, F16-1/200、-2.0EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:5月3日、7時56分

 元々、裏面の美しさに注目していたシジミチョウですが、羽化直は何とも言えない素晴らしさでした。特に後翅基部にご注目頂きたいと思います。この部分は少し飛び古すと、すぐにブルー一色に変色してしまいますが、羽化直は金色の干渉色?に輝いています。また、裏面で悩んだのが、♂♀判定の難しさ。オオルリの場合、①前翅頂がほぼ直角ならば♂、鈍角を呈するなら♀、②触角と腹部の長さと翅の相対値 を基準に判定を試みましたが、途中から自信を喪失しました。特にサイズの小さい♀では、①の基準に合致しない個体が多いのです。でもって、↑の個体は♂と判定しましたが、如何なものでしょうか?詳しい読者の方、ご教示ください。

 お次は、クララの葉上で半開翅する♀。
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D90-1855@55mm-gy8(トリミング), ISO=400, F20-1/200、-0.7EV、外部ストロボ、調光補正-1EV、撮影時刻:5月3日、11時36分

 クララはご存知の通り、このシジミの食草。♀が産卵の途中、翅を休めて開翅するシーンがよく観察されました。冒頭にコメントしたとおり、今回は画像量も多いので思いっきり引っ張らせて頂きます(笑)  ご期待ください。
by fanseab | 2009-05-07 23:28 | | Comments(16)
Commented by nomusan at 2009-05-08 05:11 x
遠征お疲れ様でした~。過分なお言葉ありがとうございます。恐縮してしまいます(汗)。
毎年見ているオオルリシジミですが、今回は羽化直の美しさを再認識させていただきました。こちらこそ御礼を申しあげます。
どうぞ思いっきり引っ張ってくださいませ~(笑)。
Commented by maeda at 2009-05-08 06:14 x
阿蘇や九重の風景は他にはないと思いますが、唯一似ているかもと思ったのは、霧ヶ峰でした。阿蘇の雰囲気が十分にあったと思います。
gyromeのオオルリが素晴らしいです。
Commented by cactuss at 2009-05-08 07:00
おっしゃる様に羽化直の後翅基部の輝きはすばらしいですね。あまり意識していませんでしたが、今年はこの部分に注目したいと思います。
Gyoromeも完全に使いこなしていますね。今少し、試していますが、こんなに鮮明には撮れません。
Commented by fanseab at 2009-05-08 07:19 x
nomusan、早朝からコメント有難うございます。長時間同一種を追跡していると、色々な生態を観察できて楽しかったです。また近い将来九州を再訪したいので、その節はまたよろしくご指導願います。
Commented by fanseab at 2009-05-08 07:33 x
maedaさん、確かに霧ヶ峰も同じ雰囲気があるかもしれませんね。いずれの土地も草原を好む蝶達にとって、天国のような場所です。広角での開し画像はあまりいい絵かなく、魚露目画像は一番雰囲気が出たものになりました。
Commented by fanseab at 2009-05-08 07:49 x
cactussさん、おはようこざいます。初めて見るオオルリのブルーは目に眩しかったです。なので羽化直を発見した時は興奮しました。gyoromeはなかなか使うチャンスが限定されますが、阿蘇の風景を目にすると使用したくなりました。
Commented by saunterA at 2009-05-08 08:18
おはようございます。更新が無かったので「どこか(海外)へ遠征にでかけられてるのかしら?」と思っていました。(笑)
5月の阿蘇山麓、雄大な写真を拝見しているだけで気持ちがすがすがしくなります。
羽化直後のオオルリシジミ、本当に清らかで美しいですね。私もまた阿蘇へ行きたくなりました。
Commented by 虫林 at 2009-05-08 13:39 x
また海外に遠征されていたのかと思いましたが、阿蘇に行かれていたのですね。新鮮なオオルリシジミの翅裏はとても綺麗で見入ってしまいました。Gyoromeの写真を拝見すると、クララはとても多いみたいですね。
Commented by ダンダラ at 2009-05-09 08:58 x
私が遠征したときは小雨交じりで、場所も違うのでこんなに雄大な景色は見ることが出来ませんでした。
いい場所ですね。牛のウンウンさんには気をつけないといけないみたいだけど。
新鮮なオオルリはきれいですね。
Commented by fanseab at 2009-05-09 19:47 x
saunterAさん、海外へは逃げておりませんでした(笑)
そちらのブログで昨年の阿蘇遠征のお写真を拝見して、是非とも
行きたくなったのです。例のガッツボーズをやろうとしたのですが、
独りでは恥ずかしいのでやめました。素晴らしい場所
なので、行くのが癖になりそうですね。
Commented by fanseab at 2009-05-09 19:50 x
虫林さん、本年は諸般の事情で国内での取材でした。
阿蘇はオオウラギン含め、一度は訪ねてみたかった場所で、念願が叶いました。nomusanのお導きで何とかターゲットをものにできました。ご指摘の通り、地元の方のご努力でクララの保全がなされているため、このシジミが元気に飛んでいます。
Commented by fanseab at 2009-05-09 19:52 x
ダンダラさん、貴殿のHPのオオルリを以前から拝見していて、是非共、撮影するなら長野県ではなく、阿蘇と決めておりました。今回も2日間雨にあてられましたが、長期間ロケを敢行したお陰で目的の画像が撮れたように思います。羽化直のオオルリにはうっとりしました。
Commented by clossiana at 2009-05-10 10:13
こんな綺麗な景色のところでオオルリと遊べるのは最高ですね。その中に溶け込むことが出来るなんて羨ましい限りです。しかも、nomusanと一緒であれば羨ましさ倍増です。
Commented by banyan10 at 2009-05-10 16:50
雄大な阿蘇を背景にしたオオルリは素晴らしいですね。
信州の保護地で復活したオオルリしか見ていないので、いつかは撮影したい光景です。
続きを楽しみにしています。
Commented by fanseab at 2009-05-10 22:14 x
clossianaさん、ハイ、最高の贅沢ができました。例え、オオルリが観察できなくても、景色だけでも十分に楽しむ価値があります。温泉も素晴らしいですし、食べ物も旨いし、それにnomusanのご案内で楽しい一時を過ごすことができました。
Commented by fanseab at 2009-05-10 22:16 x
BANYANさん、信州の保護地はどうも馴染めないので、「天然物」の阿蘇のオオルリと遊んできました。想像以上に冷涼な土地で、自然と共に育まれたオオルリは素晴らしい撮影対象です。是非一度遠征をお勧めします。
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