探蝶逍遥記

ミヤマセセリとスギタニルリシジミ(4月4日~5日):その1

 週末は神奈川のギフ撮影を企画していましたが、どうも天候が読めないので、ギフポイントに近いエリアでギフ以外のスプリングエフェメラル(春の妖精達)と遊びました。土曜・日曜共に午前中は陽光が弱く、蝶達も殆ど活動しない状態。午後になってやっと撮影できるカメラマン泣かせのお天気でした。それでも里山は春爛漫の世界。    ++画像はクリックで拡大されます++

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D90-VR84@135mm, ISO=800, F5-1/1000、-0.7EV、撮影時刻:4月5日、8時04分

 最初にご紹介するのは、ミヤマセセリ。今回は、モミジイチゴでの吸蜜シーンに拘ってみました。銀塩時代から難しいと思っている撮影対象です。 
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D90, ISO=200, F8-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:4月4日、10時28分 
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D90, ISO=200, F8-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:4月4日、10時29分 
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D90, ISO=200, F8-1/200、-0.7EV、内蔵ストロボ、撮影時刻:4月4日、10時29分

 白い花と黒いセセリの組み合わせはカメラマン泣かせ。でも、銀塩と違って、デジタルではRAW現像なる技術が威力を発揮してくれます。オリジナル画像ではモミジイチゴの花弁のハイライト部分が飽和していましたが、明部補償機能を上手く使って ハイライトの微妙なディテールを出すことができました。ハイライト部分の補正はやはりD70の2倍の画素数を持つD90が圧倒的に有利な感触です。

 お次はスギタニルリシジミ。このシジミを撮影するのは、3年ぶり。しかも関東地方で撮影するのは、今回が初めてです。偶然みつけたポイントで2日間粘っての撮影。最初は今シーズン、注力しているベタな♂マクロ画像。 
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D90, ISO=200, F9-1/400、-0.7EV、撮影時刻:4月5日、13時18分

 舗装して間もないコンクリートからミネラルを吸っているのでしょう。この舗装道路に固執してくれたため、撮影は比較的容易でした。久しぶりに見ると、飛んでいるスギタニは真っ黒で、ハエかコツバメと錯覚しますね。背景がコンクリートでは、流石に味気ないので、春らしく枯葉に止まった絵もご紹介しましょう。 
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D90, ISO=200, F9-1/500、-0.7EV、撮影時刻:4月5日、13時43分
 
 マクロも撮れて余裕ができたので、今シーズン最初の逆光縁毛幻光画像にトライ。
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D90, ISO=200, F9-1/640、-1.0EV、撮影時刻:4月4日、13時12分

 縁毛幻光は縁毛と光線の角度を微妙に調節しないと上手く撮影できません。スギタニの場合、撮影された方は経験されている通り、吸水・吸汁時にじっとしていません。ウロチョロ歩き回って、幻光が出るチャンスをことごとく潰してしまいます。結果、飛翔画像並みの歩留まりでやっと撮れたのが↑の画像でした。次回は2日間拘ったスギタニの飛翔画像をご紹介しましょう。
by fanseab | 2009-04-05 23:48 | | Comments(14)
Commented by maeda at 2009-04-06 05:57 x
背景が明るいときの白い花、これがどうしても飛んでしまいます。
上手い方法があると良いのですが、難しいですね。
Commented by fanseab at 2009-04-06 07:14 x
maedaさん、白い花にモンシロチョウならともかく、ミヤマの場合は苦労します。モミジイチゴの花弁が下に垂れるので、翅をフラットに写そうとすると、バックが空になりやすいのも困りものですね。
Commented by chochoensis at 2009-04-06 15:07 x
fanseabさん、=春の妖精探し=お疲れ様です・・・春先はスギタニに出会うことが出来るので、わたしも好きです・・・勿論ギフも素敵ですが、断然=スギタニ派=なのです・・・。とくに、雌の写真に思い入れがあります・・・。
Commented by cactuss at 2009-04-06 20:33
ミヤマセセリのモミジイチゴ吸蜜シーンはなかなか難しいです。
あまり大きくない木なので、下から開翅吸蜜シーンを狙えるチャンスがあまりなく、未だに開翅吸蜜は撮影できていません。
スギタニの縁毛幻光ですか。なかなかきれいに出ていますね。こういう撮り方も面白いですね。
Commented by kmkurobe at 2009-04-06 21:17
モノトーンのスギルリの裏面、見事な描写ですね。
ミヤマセセリは個体数が少なくて、今年の春も大目標です。
こんな絵が撮れたらいいのですがね・・・・
Commented by fanseab at 2009-04-06 21:58 x
chochoensisさん、「春の妖精探し」は、春のきまぐれな天気との戦いでもあります。スギタニの渋いブルーはこの季節にしか味わえない楽しみですね。そう、♀も何とか撮りたいです。
Commented by fanseab at 2009-04-06 22:01 x
cactussさん、ミヤマセセリの吸蜜は花に拠らず、どのタイミングで吸蜜に来るか?読めないところが難しいです。モミジイチゴはご指摘の通り、アングルの制約があるので、難易度が増しますね。縁毛幻光はよほど余裕がある時でないと狙えません。一度、ブルー系シジミでお試しあれ!
Commented by fanseab at 2009-04-06 22:04 x
kmkurobeさん、連日のコメント有難うございます。
ベタなマクロ画像も、スギルリがウロチョロ歩き回るので、意外と歩留まりが低いです。翅全面と複眼双方にピントが来るよう、乱写してベストなコマを選び出しました。ミヤマ♂は若干スレ品であることが悔やまれます。
Commented by kenken at 2009-04-06 22:32 x
このミヤマセセリの表現力は、デジカメのRAWならではの画像でしょう。その翅裏の美しさがうまく表現されていますね。ギフだと適当に撮っても、まあまあの絵になりますが、ミヤマセセリはそうはいきませんから。
スギタニの縁毛幻光、微妙に緑~青の雰囲気が出ています。このこだわりは凄いもんですね。
Commented by nomusan at 2009-04-06 22:33 x
1枚目のミヤマセセリ画像、とっても好きです。地表の画像しか撮ったことない私には、とっても斬新で優しい画像です。ええです。
黒くて小さい本州のスギタニ・・・久しぶりに見たくなってきました(笑)。
Commented by fanseab at 2009-04-07 07:11 x
nomusan、おはようございます。小生もミヤマ地表での開翅画像のストックは結構あるので、吸蜜に絞っての撮影でした。スギタニは黒いせいか、飛翔時に本当に小さく見えますね。貴ブログで拝見した佐賀産裏面とはあまりにも雰囲気が違うので、驚いています。
Commented by fanseab at 2009-04-07 07:19 x
kenkenさん、コメント有難うございます。D90を使用し始めてから、階調の幅がやはり広がりました。今回のミヤマ画像でも、銀塩で表現できなかった雰囲気を出すことができました。縁毛逆光、今シーズンはまだトライしていないミヤマシジミあたりでもチャレンジしたいです。
Commented by clossiana at 2009-04-11 15:27
スギタニ、未だアップしてませんが私も撮ってきました。仰られる通り、じっとしていませんが、私の少ない経験では飛び始めの時間を狙うと比較的おとなしくて近寄らせてもらえるように思います。
Commented by fanseab at 2009-04-12 22:37 x
clossianaさん、コメント有難うございます。なるほど飛び始めですか?そのときなら、開翅も期待できそうですね。今度試してみたいと思います。
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